有数の難関資格として知られる公認会計士。合格率10%を切る難しい試験に現役3年生にして2名の学生が見事合格しました!
公認会計士を目指したきっかけは?どうやって勉強したの?今後の目標は?
お二人にいろいろなお話をお伺いしました。
公認会計士ってどんな仕事?
会計のプロフェッショナルとして社会で活躍するのが公認会計士です。
「監査」「税務」だけでなく、経営戦略の立案から組織再編など、
経営全般にわたる相談・助言を行うコンサルティングまで、
その役割は多岐にわたります。
KONAN-PLANET 記者
廣岡さん、藤本さん、本日はお忙しいところありがとうございます!よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
KONAN-PLANET 記者
まずお二人が公認会計士を目指されたきっかけを教えていただけますか?
高校生の時から将来の職業としてコンサルタントの仕事に興味を持っていて、公認会計士を目指したいと考えていました。甲南大学の経営学部には簿記資格の取得を目的としたアカウンティング・プラクティス・コース(以下APコース)があったのが、進学の理由の一つです。
私は大学まで簿記も会計士もよく知らない状態で入学しました。1年生で入門簿記という科目を受講したんですけど、電卓で数字をあわせていく作業がゲームのようで楽しくて。1年生の間に3級と2級を取得したあたりから、公認会計士を目指すようになりました。
そうなんですね〜。イメージ的に簿記や会計って難しそうな印象があるんですが・・・?
電卓を使って数字を合わせる。まず僕にはそれが楽しかったんですよね。今までの勉強とは違って、いい意味でゲームのようなというか。数字があった時は快感で、ただ単に勉強をしているというでは感じではなかったですね(笑)
元々どちらかというと数学というか数字関係が得意だったこともあり、あまり苦じゃなかったんですよね。学びを進めていく中で、「作業としてここはこうするもの」と覚えていただけのところから、「なぜこの会計処理が必要なのか」といった理論までを理解し始めると、色々と理屈がわかってくるのも面白いです。経営者の視点が見えてくるというか。
公認会計士を目指すにあたってどのように取り組まれていたんですか?
私は経営学部のAPコースに所属しているんですが、1年生の段階で簿記2級まで取得していた私は、2年生から上級簿記や上級原価計算といった簿記1級の範囲を学べる講義を取ってました。ただ、会計士を目指すにあたっては、大学で学ぶだけでは厳しいのでダブルスクールにも通っています。
大学だけじゃなくて、専門学校にも通っていたんですね!
簿記2級まではAPコースのみで大丈夫ですが、1級、会計士を目指すとなるとダブルスクールにいかないと厳しいと思いますね。私たち二人も1年生の冬くらいからずっと通っています。
3年生にして会計士の試験に合格したわけですが、勉強のコツ、みたいなものはあるんでしょうか?
勉強時間と課題にひたすら取り組むこと、あとは出会う友達が大事だと思っています。当然ながら勉強時間はできる限りとった方がよくて、廣岡くんをはじめ周りの友人もめちゃくちゃ頑張る人たちだったので、彼らを基準にしてやりすぎじゃないかと思うくらいにテキストを解いてました。専門学校に行くと他大学の友人もできるのですが、彼らから良い勉強方法を学んだりもしました。
同じ目標を持つ者同士、刺激し合う関係が大事ということですね。お二人の間でも情報交換されていたんですか?
そうですね。成績はずっと見せ合ってました。
勉強に関していえば、やっぱり「量」ですね。簿記とかは特に量だと思います。量をこなせばできるようになるんで。空いている時間とかがあればそこを有効に使わないと、優秀なライバルたちに勝てないです(笑)
藤本さんがとにかくテキストを解いていた、というのと同じ感じですか?
そうですね。
会計士に向けた勉強になると理論が入ってくるので文章の構成力とか読解力なども重要になってくるのですが、簿記などの数字を扱う部分はコツコツと努力した分だけ結果として反映されると思います。この部分では自分自身、あまり負けたと思ったことはないです。
今少し話に出ましたが簿記の勉強と会計士の勉強の違いというのは理論が入ってくるってことですか?
そうですね。簿記に関しても広い領域になるってこともありますし、それに加えて法律や会計士の仕事に関すること、簿記の仕組みなどいろいろな要素が入ってきます。簿記の延長線上に会計士があるのではなく、目指すために必要な1科目が簿記という感じです。
誰でも公認会計士は目指せますか?
別に天才じゃなくても、受かると思います。どんな人でも努力しまくればボーダーラインには乗れると思いますよ。
得意、不得意や好き嫌いはあると思いますが、好きか、もしくは普通であれば、あとは量をこなせば可能性が出てくると思います。そもそも嫌いではそこまで頑張れませんからね。
地頭はいらないです。暗記することが多いですが、そこは量と気合いで(笑)
朝から夜まで毎日勉強し続けるという生活をずっと続けられるかという方が重要ですね。私たちの場合は2年間でしたが。
周りもみんなそうなので、自分としてはそれが普通という感じですが。大学の講義以外は、専門学校に行って夜まで勉強という感じでしたね。
それは大変ですね〜。続けられるのは本当にすごいと思います。
講義も入れてですが、トータル4500時間くらい勉強しました。周りにはもっとやっている人もいましたよ。ただ夢というか、明確に目標につながる勉強だったので苦ではなかったですね。
私は時間はつけてないので、何時間かはわかりませんが多分同じくらいかな。
それだけ大変だと途中で諦めてしまう人も多いのでは?
そうですね。確かに途中でリタイアしてしまう人も多いです。最近は受験者も多くなって合格率も低くなってますし。
リタイアしてしまう人と最後まで頑張れる人の違いはあったりしますか?
私たちは友人と話したりしながら、一緒にやってきたのですが、リタイアしてしまう人はずっと一人で頑張っているイメージです。
仲間といれば、より良い勉強の仕方なども吸収できるのですが、一人だと難しいですよね。また自分の今の実力や改善しなければならない点がわかるのも良いポイントだと思います。
なるほど〜。それは公認会計士を目指す後輩たちには参考になりますね!
お二人は今後どうされるんですか?
私は監査法人に入って、まずは会計士登録に必要な実務経験を3年積む予定です。
KONAN-PLANET 記者
最後にこれから後輩たちにメッセージをお願いします!!
廣岡さん
大学に入る前には目標がなくても、大学に入学すればいろんな選択肢が見つかると思います。僕にとっては公認会計士でしたが、皆さんもそれぞれの目標を見つけて欲しいですね。
藤本さん
一旦なんでもやってみて、ですかね。例えばまず簿記をやってみて、苦手だと思ったら次は英語を頑張ってみるでもいいと思いますし。好きなものが見つけられたらラッキーくらいの気持ちで挑戦してもらいたいですね。