甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY

学生からの活動報告No.114

この活動報告書では、団体紹介、活動内容の紹介、活動を経て得た学びについて述べています。

 まず、「S-pace」とは、自分のペース「self-pace」で過ごせる自分の居場所「space」を理念として掲げ活動している特定非営利活動法人です。実施されている様々な活動の中で、私は野外活動に参加させていただきました。野外活動とは、キャンプを通して子供たちの異学年交流を図るプログラムのことを指します。我々学生ボランティアは、子供たちにとって非日常的な生活をサポートする役割を担いました。

 

 野外活動を経て得た学びとしては、大きく分けて2つ挙げられます。

 1つ目は、「人と接することの重要性」についてです。他者との交流を通して、一人で成し得ることができる事柄や、人と協力することの有用性などの気づきを得られると、私は考えます。また、他者との関わりを通して、自身が獲得・吸収することのできるものの幅が広がる可能性が高まると私は考えます。

 

 次に2つ目は、「今後に繋がる学び」についてです。「S-pace」の活動方針として、参加する子供たちが主体的に考え、活動を進めていくことに重きを置いています。子供たちと接する際、計画通りいかない状況を成長の為のチャンスに変える工夫がなされる場面が見られました。例えば、チーム行動の際に一人が自己中心的な意見を突き通し、チームとしてうまく機能していない状況に陥りました。この状況下で、失敗することも成長するためには必要だと考え、あえてスタッフは余計な口出しをしませんでした。子供たちから助けを求められた際には、行動目標を一緒に確認し目標達成のためにすべきことを考えるように促したり、周囲の仲間に意見を求めるように促すなどの工夫を施しました。「自身で考え行動する力」は、将来必要とされる能力であると私は考えています。ゆえに、この体験を経て子供たちの意識や考え方が少しでも変化が見られたり、またその変化が子供たち自身の成長に繋がると嬉しく思います。

 

 最後に今回の活動を通して感じたことしては、このような活動の場は貴重な存在であり、活動を通して多くに事を学ばせていただきました。今後もボランティア活動などを通して、様々な団体様の活動サポートに携わっていきたいと感じました。

経済学部 経済学科 1年 中川あかり