甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY

学生からの活動報告No.74

 2022年7月24日に「やかたまつり2022」(主催:兵庫県立こどもの館)のボランティア活動に参加しました。夏祭りを模したイベントで、子どもたちが遊べるブースが屋台のように並べられていました。その中で、私は紙芝居の読み聞かせと盆踊りの進行役を務めました。

 同年5月5日にも、こどもの館のボランティア活動に参加しました。通算で2回参加して感じた、こどもの館のボランティア活動の特徴があります。それは、「自分で工夫することができる機会が多い」ことです。大きく次の2つの点から感じました。

1つ目は、どのような活動をするかが、トップダウン方式で決まっているわけではない点です。紙芝居や盆踊りの音源・振付けは施設の方が準備してくださいましたが、どのように読むか、どのように振付けを教えるかは、ボランティア参加者自身にゆだねられていました。イベントが始まる前のリハーサルで、ほかのボランティア参加者やスタッフの方々にも見てもらい、読み方・教え方をより良くする案を事前に一緒に考えることができました。

2つ目は、その日の活動の振り返りを丁寧に行っている点です。その日の良かったこと・次にチャレンジしたいことを紙にまとめたうえで、ボランティアスタッフと共有します。今回は、前回に振り返ったことが生きた場面がありました。1回目に活動した際は、小さい子に怖がられてしまいました。その反省を踏まえ、普段よりゆっくり話し、声のトーンを高くして、しゃがんで子どもの目線に合わせることを常に意識しました。その甲斐もあって、前回より子供たちに怖がられることなく接することができました。

「自分で工夫したことによって、ボランティア活動の内容をよりよくできた」という自信を得ることができ、それがやりがいの実感に大きくつながりました。今回学ぶことができた「準備の段階で工夫できるところを探すこと」、「過去の反省から工夫できる点を見出すこと」の2点は、ボランティアのみならず、社会人になってからでも生きることだと思います。今後も、工夫を続ける姿勢を持ち続けていきます。

 

(甲南大学 文学部 社会学科 1回生 上間拓人)