本年度の地域連携支援プロジェクト助成金に、第5期 石川ゼミの「地域のつながりギュッ!とプロジェクト」グループが採択されました。
この「地域のつながりギュッ!とプロジェクト」は、甲南大学経済学部石川ゼミに所属する学生(2~4回生)によって企画・実施されるプロジェクトである。障がいの有無に関わらず、何らかの生きづらさを感じている地域の子どもたちを対象にしたこのプロジェクトは、4つのイベント(①ドリームランド、②ふれあいまつり、③まなびんピック、④そうだ、甲南大学へ行こう!!)によって構成される。
①ドリームランド
ダウン症の子どもたち(0歳児~小学生)を対象にしたイベントである。学生自身が考案した手作りのおもちゃ等を使って、子どもたちが自由にのびのびと身体を動かすことができるダンスと遊びのイベントを企画する。ダウン症の子どもたちは、発達が緩やかであり、先天的に筋肉や関節が柔らかいといった特徴を持っている。このような子どもたちが、自由に好きなように身体を動かせる機会を設けることによって、手足の発達を促すことを、また、保護者には安心して子どもたちが遊んでいるところを見守ってもらいつつ、親同士で交流を深めてもらうことを目的としている。
②ふれあいまつり 〜みんなで絆を深めな祭〜
普段「まつり」に参加しづらいと感じている子どもたちやその保護者が、気兼ねなく楽しめるようなまつりを開催する。通常の祭りに並ぶ屋台などに加え、子どもと保護者(もしくは同伴者)、大学生が一緒にクイズに答えていくなど、子どもたちだけではなく、保護者の方々も楽しめるような企画を検討している。なお、昨年度も好評だった「金券制度」も導入し、子どもたちに社会経験の場も提供することを予定している。
③まなびんピック
学習意欲の持てない小学校~高校の児童・生徒を対象とした、勉強と遊びを組み合わせたイベントである。子どもたちの学ぶ意欲を高めることを目的としているが、単に勉強を教えるだけではなく、ゲームを楽しみながら学ぶことによって、学ぶことの楽しさを感じてもらえるようなイベントを企画する。
④そうだ、甲南大学へ行こう!! 〜子ども記者による甲南大学広報誌作成プロジェクト
自宅に引きこもりがちな小学校~高校の児童・生徒を対象としたプロジェクトである。子どもたちには「記者」になってもらい、甲南大学の関係者に取材をしてもらい、それを一つの冊子としてまとめる予定である。このプロジェクトを通じて子どもたちが「学校に行きたい」「勉強に励みたい」と思えるよう、また自分の将来を前向きに考えるようになることを目的としている。