甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY
23.12.20

「ぼうさい授業」受講生が地域防災訓練に参加、甲南大学のブース展示を行いました

 2023年11月26日(日)に、甲南大学岡本キャンパスが位置する地域の防災訓練(本山第二小学校区防災福祉コミュニティ・防災訓練)が行われ、地域プロジェクト「ぼうさい授業」の受講生10名が参加しました。

 (※昨年の活動報告はこちら⇒「ぼうさい授業」受講生が地域防災訓練に参加、甲南大学の防災対策を紹介しました | 甲南大学 地域連携センター (konan-u.ac.jp)

 地域防災訓練への甲南大学生の参加は、これまで複数回を重ねてきており、学生にとって、地域防災についての貴重な学びの場となっています。それと同時に、本山第二小学校区防コミの皆様、参加住民の皆様方に温かく迎えていただき、地域と大学との顔の見える交流の場にもなっていると思います。お声かけくださった地域の皆様に感謝申し上げます。

 今回、甲南大学生は、ブースの一つを任され、地域のハザードマップの見方と防災・避難アプリの紹介、災害時にどのような行動を取ればよいのか判断するうえで必要な知識についてのクイズを行いました。また、各ブースの訓練:体験にも参加しました。以下で、地域防災訓練の概要(1.)、参加学生による活動内容等の紹介(2.)を記します。是非ご覧ください。

 

1.地域防災訓練の概要

【スケジュール】

11月26日(日) 本山第二小学校グラウンド

10:00- 開催挨拶(防コミ 角谷会長)(甲南大学 久保)

10:10- 各種訓練の体験説明

10:15- 訓練:体験コーナー開始

12:00- 消防音楽隊の演奏

12:30- 炊き出し(豚汁配給)

13:00 講評(東灘消防署署長)

閉会挨拶(防コミ 村上副会長)

 

【訓練・展示の内容と担当グループ】

このような内容で実施されました。多くの団体が関わって防災訓練が実施されている事にもご注目ください。

1.煙体験ブース (東灘消防署)

2.簡易担架の作り方ブース (消防団)

3.AED使用方法ブース (防コミ・東灘消防署)

4.水消火器の使用方法ブース (野寄青年会)

5.VR体験ブース (東灘消防署・防コミ)

6.企業ブース(停電時の電気自動車の使用例) (兵庫日産(株))

7.車椅子使用法の説明・体験ブース (あんしんすこやかセンター)

8.資機材庫保管品の展示・簡易トイレ疑似体験プース(防コミ)

9.ハザードマップの見方・災害避難アプリの使用方法・クイズブース (甲南大学)

10.はしご車の展示・写真撮影ブース (東灘消防署)

 

  

        煙体験ハウス                  消防音楽隊の演奏

 

2.甲南大学ブースでの活動の紹介

     

         たくさんの方がブースに立ち寄ってくれました。

 

①ハザードマップの見方・災害避難アプリの使用方法

内容:ハザードマップを使って洪水と土砂災害に関するクイズをしました。その後、災害避難アプリの紹介と使用方法の説明を実施しました。

 

感想:「すごい、皆凄く熱心に聞いてくれている」参加された方々の高い防災意識に私は非常に驚きました。同時に、大人から子供まで、全員が当事者意識を持って災害と向き合っている事が分かりました。特に、多くの人が、クイズの解説中に、自分の家が危険地域に含まれているかどうかを熱心に確認していた点が、印象深かったです。また、近隣の地域からわざわざ訓練を見学しにきた人も見受けられました。

 阪神間は過去に災害で大きな被害が発生しています。そのこともあり、これらの地域では災害対策に強い関心を持っている人が特に多いと感じました。だからこそ、一層力を入れて「ぼうさい授業」プロジェクトに取り組まなければいけないと思いました。

 今回参加して、防災に関する様々な体験をしたり知識を深めたりすることができました。参加して良かったです。このような機会を設けてくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。

(法学部4年 梅田健太郎)

 

②災害時の行動・判断するために必要な知識クイズ

内容:災害が起きた時、咄嗟にどのような行動をとるかを三択の中から正解を考える

  「シミュレーションクイズ」を行いました!

 

感想:まず本山防災訓練に来られた方々の防災意識に改めて驚かされました。私たちの杭イズにも真剣にご回答いただき、さらにはなぜ正解か、なぜ正解でないのかを説明してくださった方もおられました。やはり、災害というものを普段から身近なものであると考えられておられるから、このような議論ができるのだろうと思います。自分自身も改めて普段からの防災意識の低さに反省させられる部分もありました。

 最も印象的であったのは、小学生くらいの年代の子達もしっかり防災とは何かと考えられていた点です。やはりこれには、阪神淡路大震災を教訓として、徹底した防災教育を神戸の方達が行ってきた賜物であるのではと思いました。このように防災教育が次世代次世代へと引き継がれていくことによって、守られる命も少しずつ増えていくのだろうなと今回の防災訓練を通じてとても考えさせられた部分でした。

 最後にはなりますが、このような貴重な機会をいただいた本山地区防災福祉コミュニティを始めとした本山地区の皆様、本当にありがとうございました。防災の話も然り阪神淡路大震災当時のお話を直接していただいた方もおられ、これから自分達が作り上げていく「ぼうさい授業」に留まらず、自分自身の経験としても大きなものを得られたと思います。また参加できる機会があるのなら、ぜひ参加させていただきたいと思います。

(法学部1年 牧野佑希)

 

     

 

【甲南大学参加者】            

梅田健太郎(法学部4年)

森野琉起(法学部3年)

小林香柚(文学部日本語日本文学科1年)

作田小羽(文学部日本語日本文学科1年)

野崎桃夏(文学部日本語日本文学科1年)

橋爪祐和(文学部人間科学科1年)

廣川あさひ(文学部社会学科)

坂本蒼依(法学部1年)

牧野佑希(法学部1年)

吉田昌浩(リカレント履修生)

松下賢一(社会連携機構事務室課長)

阪口亮太(総務部総務課)

久保はるか(全学共通教育センター教授)