
甲南大学ではSDGs実践プロジェクトの一環として放置竹林問題の解決に取り組んでいます。
放置竹林問題とは、放置されて竹林が引き起こす社会問題・環境問題のことです。伐採する人手が不足していることや、竹の利活用先が昔と比べて減っているということが原因として挙げられます。 そこで私たちは、①竹の定期的な伐採、②竹の利活用先を増やす、③問題の認知拡大を行うという三つを軸に、これまで様々な活動を行ってきました。
今回は、2026年3月20日(金・祝)御影クラッセにて行われた「あつまれ!親子でまなぶくらしの循環フェス」についてワークショップを出展しましたので報告します。御影クラッセでは、今後もSDGsをテーマとしたイベントが予定されています。私たちも、今後も参加予定であり、その第1弾をご報告します。
詳細・・・「あつまれ!親子でまなぶくらしの循環フェス」

イベントの内容
はじめに
私たちBamboo に Thank You Projectはこれまで様々なイベントに参加し、放置竹林問題についての啓発活動を行ってきました。その中で、まだまだ多くの方に楽しみながら竹に触れてもらい、放置竹林問題について学ぶきっかけを提供したいという思いからイベントに参加させていただくことになりました。
竹ピンポンの実施
今回のイベントのテーマの一つに「親子でまなぶ」があったのでそれに合わせて子供も保護者も一緒に学べるようなものにするために、ある程度離れた距離からピンポン玉を投げて竹筒の穴に入れる「竹ピンポン」を実施しました。多くの来場者の方々、特に親子の参加者様に楽しんでもらうことができました。また、軽いピンポン玉を投げるだけだったので小さなお子様にも安全に参加していただくことができました。

竹ペレット製品の販売
バイオプラスチックでできている竹ペレット製品の販売に併せて、パネルにポスターを貼らせていただき活動紹介をさせていただきました。子供連れの参加者が多いということで実際に手に取って頑丈さを確かめてもらい、興味を持ってもらうことができました。

活動を通して イベント統括メンバーより
今回の御影クラッセのイベントを無事に終えることができ、また多くの来場者の方々と交流する貴重な機会に恵まれたことは、私たちにとって大きな収穫であったと感じています。
一方で、ブースの内容については自分たちの未熟さを痛感するとともに、多くの改善点や見直すべき点も明確になりました。以下に報告いたします。
まず、ブース企画についてですが、昨年試作を行った「竹ピンポン」を、本イベントで初めて実施いたしました。子どもたちに楽しみながら遊んでもらい、その体験を通して竹に興味を持ってもらうことを目的として制作しましたが、実際には竹筒の穴が全体的に小さく、ピンポン玉とほぼ同じ大きさであったため、想定以上に難易度が高くなってしまいました。その結果、竹筒に玉を入れること自体が非常に難しくなってしまい、改善の必要性を強く感じました。今後は、竹を切る際に切り口を斜めにするなどして形に変化をつけ、難易度に幅を持たせることで、より多くの子どもたちが達成感を得られる内容にできるのではないかと考えています。さらに、竹を並べる際に安定せず倒れてしまう場面も多く見られたため、次回以降はレジャーシートや板など、平らで安定した場所の上に設置する必要があることにも気づきました。
その一方で、難易度が高かったにもかかわらず、子どもたちは竹筒にピンポン玉が入るまで何度も熱心に挑戦してくれており、楽しみながら取り組んでもらえていたことは非常に印象的でした。この点については、企画として一定の手応えを感じることができました。しかし、1人あたりの体験時間が長くなってしまったことで、次の参加者をご案内するまでに時間を要してしまったことも課題として残りました。今後は回数制限を設けるなどして進行を工夫するとともに、待ち時間にも竹に触れてもらえるよう、竹を使ったアクセサリーづくりなどの要素を取り入れることで、最初から最後まで竹に親しみ、興味を深めてもらえる時間にしていきたいと考えています。
また、竹ペレット製品の販売においては、ワークショップで竹ピンポンを体験してくださった参加者の方々に対して、竹ペレット製品の説明や私たちの活動紹介を行うことができ、意見交換の機会も得ることができました。しかし、その中で、放置竹林問題について「聞いたことがない」「あまり知らない」とおっしゃる方が想像以上に多く、結果として私たちが一方的に説明する形になってしまう場面が少なくありませんでした。この点は、今後の活動における大きな課題であると感じています。実際に、話に関心を示して深く聞いてくださった方の多くは、昔から竹が身近にある環境で生活されてきた高齢の方々や、もともと関心を持って足を運んでくださった方々でした。だからこそ、今後は若い世代にも気軽に、そして楽しく参加してもらえるようなイベント内容を企画し、その様子を広報活動にも積極的に取り入れることで、「若い世代も関わっている活動」であることを発信していく必要があると感じました。
最後に、今回のイベントは、私たちがこれから何に力を入れていくべきか、そしてどのようにすれば放置竹林問題への関心をより多くの人へとつなげていけるのかを考える、大きなきっかけとなる機会でした。実際に来場者の方々と接し、企画を運営する中で、自分たちの伝えたい思いや活動の意義を、相手に分かりやすく、魅力的に届けることの難しさを改めて実感しました。しかしその一方で、伝え方や企画の工夫次第で、竹に対する興味や関心を引き出すことができる可能性も強く感じました。今回得られた反省や気づきを決して一過性のものにせず、次回の御影クラッセでのイベントや今後参加する他のイベントにしっかりと生かしながら、参加者の方々によりダイレクトに魅力を伝えられる企画や展示を実現できるよう、今後も一層努力していきたいと思います。
Bamboo に Thank you Project は、インスタグラムにて随時、活動の報告をしています。
ぜひご覧ください。
Bamboo に Thank you Project Instagram:@bamboo_thankyou
文学部英語英米文学科 二回生 藤原 佑