
甲南大学ではSDGs実践プロジェクトの一環として放置竹林問題の解決に取り組んでいます。 放置竹林問題とは、放置されて竹林が引き起こす社会問題・環境問題のことです。伐採する人手が不足していることや、竹の利活用先が昔と比べて減っているということが原因として挙げられます。
そこで私たちは、①竹の定期的な伐採、②竹の利活用先を増やす、③問題の認知拡大を行うという三つを軸に、これまで様々な活動を行ってきました。 今回は、2025年10月26日(日)神戸市北区の再度公園で行われたトヨタソーシャルフェス、こうべ森の文化祭についてそれぞれワークショップを出店しましたので報告します。
詳細・・・トヨタソーシャルフェス
主催:神戸新聞社
共催:六甲山大学実行委員会
協賛:トヨタ自動車「TOYOTA SOCIAL FES!」
協力:甲南大学BambooにThank You Project、甲南女子大学、神戸市
詳細・・・こうべ森の文化祭
主催:神戸市&六甲山の仲間たち
協賛:伊藤ハム株式会社

イベント内容(トヨタソーシャルフェス)
はじめに
私たちBamboo に Thank You Projectはこれまで様々なイベントに参加し、放置竹林問題についての啓発活動を行ってきました。その中で、まだまだ多くの方に楽しみながら触れてもらい、放置竹林問題について学ぶきっかけを提供したいという思いからイベントに参加させていただくことになりました。
竹モルック(ボーリング)の実施
老若男女問わず楽しんでもらうというワークショップを行うために竹の棒で竹のピンを倒す竹モルック(ボーリング)を実施しました。約20人に参加していただきました。
竹の並び方を1周目と2周目で変えて飽きないように工夫したり、投げる距離を大人と子供で分けたりすることで参加者全員に楽しんでもらうことができました。
ゲーム終了後には順位ごとに景品を贈呈しました。
<竹モルックの様子>


竹ボーリングルール説明の様子 景品贈呈の様子
イベントの内容(こうべ森の文化祭)
竹ペレット製品の販売の実施
放置竹林問題を一人でも多くの人に知ってもらうために自分たちで刈った竹を使った竹ペレット製品の販売を行いました。現物を置くことでたくさんの人に手に取ってもらうことができ、竹ペレット製品の魅力を伝えることができました。
また、放置竹林問題についても質問をいただいたり意見交換をすることができたりと貴重な機会となりました。

竹ペレット製品の販売の様子 〈集合写真〉
活動を通して イベント統括メンバーより
今回、トヨタソーシャルフェスとこうべ森の文化祭を無事に終えることができ、安心するとともに多くの学びを得ることができました。
その一方で、いくつかの反省点や、次回のイベントに活かすべき改善点も見えてきたため、以下に報告いたします。
まず、イベント(ワークショップ)を実施するうえでは、企画内容を考えることだけでなく、各イベント担当者の方々との密接な連絡が極めて重要であると実感しました。メールでのやり取りでは、こちらの確認不足や認識のずれ、説明不足などにより、うまく意思疎通が図れない場面がありました。その経験から、Zoomでのミーティングや電話など、直接コミュニケーションをとることの大切さ、そして文面だけでは伝わりにくいことの多さを痛感しました。
また、イベントに参加してみて、自分たちのワークショップにはまだ改善の余地が大いにあると感じました。他のブースでは、参加者自身が作品づくりを体験でき、楽しさと学びを同時に提供していたのに対し、私たちは竹ペレット製品の販売のみになってしまい、「面白そうだから立ち寄ってみよう」と思わせる工夫が不足していたと反省しています。参加者にどうすれば足を運んでもらえるのか、また放置竹林問題に興味をもってもらうにはどのような仕掛けが必要なのか、改めて考えるきっかけとなりました。
さらに、ブースに立ち寄ってくださった方の中には、SDGsに強い関心があり、遠方から来てくださった方もいらっしゃいました。今後は、そのような方々との交流の場を積極的につくり、より深い関わりを築いていければと考えております。
Bamboo に Thank you Project は、インスタグラムにて随時、活動の報告をしています。
ぜひご覧ください。
(Bamboo に Thank you Project Instagram:@bamboo_thankyou
https://www.instagram.com/bamboo_thankyou/?igsh=dmNvYXMyMW9xZTV4&utm_source=qr )
文学部英語英米文学科 一回生 藤原 佑