甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY
23.9.14

えん罪救済プロジェクト:再び裁判傍聴に行きました!

 甲南大学では2023年度の夏学期から、すべての講義が対面での実施になりました。学生は、学期中は朝から夕方まで講義があり、なかなか裁判傍聴に行くことができませんでした。そこで、えん罪救済プロジェクトでは夏期休暇中の時間を利用して、また大阪地方裁判所に裁判傍聴に行きました!

 初めて裁判所に行った2回生のIさんが、当日の様子をレポートしてくれました。

[法学部教授・笹倉香奈]

 

 PJボランティアのメンバ―で、大阪地裁で行われた裁判の傍聴に参加しました。今までは、裁判所は弁護士や関係者以外などは立ち寄りがたい場所なのではないかと思っていましたが、訪れてみると、一般の方もたくさん傍聴席に座っていたので驚きました。

 裁判は被告人にどのような刑罰を下すかを決めるという印象を持っていましたが、裁判の流れを追って見てみると、被告人や証人の証言、弁護人と検察官の主張を踏まえて、詳しい事実認定が行われていると感じました。被告人がどういう罪を犯したとされているかについてだけではなく、人柄や、人間関係、事件の前後にはどういうことがあったのかなど、事件の背景が事実認定にとって重要なのだと思いました。

 テレビやSNSでは、日々、様々な事件の報道がされていますが、罪を犯した疑いのある者に重い刑罰を求める声を必ず目にします。今回の裁判傍聴では、被告人が本当に行為を行ったかだけではなく、なぜそのようなことをしてしまったのかという事件の背景事情や、今後どうしていくのかも重要なことなのだとわかりました。

[法学部2回生・IH]