甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY
21.3.9

チームのシティズンシップ向上をめざせ!~加古川「知」を結ぶプロジェクト

加古川市長にプレゼンテーションしたこと

 2020年12月6日(日)に「加古川『知』を結ぶプロジェクト」の成果報告会が甲南大学で行われた。コロナ禍であるため、加古川市の岡田康裕市長へはオンラインを通じての提案となり(図1)、残念ながら直接お会いすることはできなかった。しかし、甲南大学の中井伊都子学長には対面でプレゼンテーションできた。そのため、対面とオンラインを併用する初めての成果報告会となった。

(図1)オンラインにて加古川市の岡田市長にプレゼンテーション(2020年12月6日、岡村撮影)

 

 岡村チームのプレゼン内容は、「シティズンシップ教育を導入すること」である。シティズンシップ教育とは市民教育ともいい、能動的に社会の意思決定に参加する資質(シティズンシップ)を育む学習方法をいう。市民一人ひとりが社会を変えていける力を持っていることを、ボランティア学習等を通じて体得することをめざす。

 残念ながら、結果は優勝とはいかなかった。また、様々な学部生が混合する岡村チームであったが、他のチームに負けない結束力をもてプレゼンに臨めた(図2)。その理由を考えてみたい。

(図2)成果報告会を終え、中井学長と岡村チーム全員との集合写真。

コロナ禍によるマスク着用での撮影ではあったが、思い出になり

うだ。(2020年12月6日、岡村撮影)

 

 

プロジェクトを振り返って

 加古川プロジェクトでは、市長にプレゼンするまでの過程で学べる機会が多くあった。各自情報を集め、分析、発表などを行い、チームで意見を出し合う。その際、チームメンバーと共通しやすい資料の作り方を考える必要がある。また、メンバーの意見をまとめる進行役やわかりやすく意見を要約する板書係など、学生が主体的になって場を運営する必要がある。従来の受動的な学びでは、より良い成果をあげることができないことを実感した。

 たとえば、何らかの企画についてチームで決める時に、リーダーに任せてしまうことはないだろうか。メンバーがリーダーをサポートしなければ、より良い企画にはならないだろう。リーダーとメンバーが互いに協力する必要がある。つまり、一人ひとりはもちろん、チームのシティズンシップも同時に高めていくことが求められる。

 加古川プロジェクトを通して最も学んだことは、「主体性」を持つということだ。自分がコミュニティに貢献できる力を持っていると意識しながら、これからも様々なコミュニティにかかわっていきたいと思う。

 

(甲南大学 マネジメント創造学部2年生 前田 健貴)

 

 

【参加者】

 経営学部4年生 土居 美紅、藤岡 和輝/3年生 赤田 有隆

 経済学部3年生 牛尾 颯希、山本 航輝/2年生 長井 友紀

 マネジメント創造学部3年生 古満 敬/2年生 前田 健貴

 指導教員:甲南大学 共通教育センター 特任准教授 岡村 こず恵