甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY
23.8.18

地域団体と学生の出会いの場 ~NPOマッチングプロジェクトを開催しました~

 2023年7月1日(土)に、地域連携センターは「CHIIKI(地域)×GAKUSEI(学生)~マッチングプロジェクト2023~」を開催しました。私たち学生コーディネーター「なんティア」は当日の運営協力として参加しました。このプロジェクトの目的は、普段出会う機会の少ないNPOを始めとする地域活動団体と学生との交流を通じて、お互いを知り、活動の場を広げる「きっかけ」となる機会を作ることです。私自身も昨年このイベントに参加し、子ども支援に取り組むNPOスタッフの方と知り合い、その団体のボランティア活動に参加することができました。

 

        

            セッションの様子(2023年7月1日撮影)

 

 今年度は18名の甲南生が参加し、15の地域団体のうち半数は初参加でした。当日は5つのテーブルに分かれ、各テーブルには、3つの地域団体、学生3〜4名が着席し、地域団体から活動内容やボランティア募集情報を紹介していただきます。1セッションにて15分程度交流し、時間になったら学生は次のテーブルへ移動します。これを5セッション繰り返します。参加学生は30秒程度の自己紹介や、団体との質疑を繰り返しているうちに、短時間でもプレゼンテーションが上達していくのが感じられます。

  参加者アンケートによると、地域活動団体の8割以上・参加学生の9割以上が「大変満足・満足」との回答を得ました(学生アンケート回答数18、回答率100%,団体アンケート回答数18、回答率78.9%)。83.3%の参加学生は「団体活動に興味を持ち、参加してみたい団体を見つけた」と回答し、72.2%がボランティア活動に「参加する予定」と回答していることから、団体の活動内容や雰囲気を知ることができ、ボランティアに対する意欲が高まっていることが伺えます。また、参加されたすべての地域団体より、次回の本イベントに「参加したい」「可能ならば参加したい」との回答を得ました。「レクリエーションの仕方やボランティアサポートなど充実されている団体が多く、良い刺激になりました。また、熱心な学生の方々をみて、より活動頑張っていこうと思いました」、「学生さんに直接お伝えできる機会があるのは大変良いと思いました。また他の団体様のニ-ズやそれに対する学生さんの質問も聞けましたので、色々と参考になりました」と、学生や他の団体との交流や状況を知る機会になり、有意義な時間を過ごしていただけたことが読み取れました。

 

         

      ファシリテーショングラフィックで話し合いをサポート(2023年7月1日撮影)

 

  各テーブルには、会議の円滑な進行や、参加者の意見を引き出すサポートを担うファシリテーターが2名おり、私たちKOREC学生コーディネーター「なんティア」の上回生のメンバーが担当しました。一度にたくさんの情報を受け取る参加学生のために、ファシリテーショングラフィックという手法を使って、板書しながら進行をサポートします。実際に担当してみると、話を聞きながら要点をまとめて書くのは、想像していたよりも難しいことでした。また、円滑に進めようとするあまり、参加者の皆さんに話していただく機会を充分に提供できなかったことが反省点です。今後は、日々のミーティング等で話し合いの技術をさらに高め、今回の反省点を改善しようと思います。

 イベントを通して新しい団体と出会うことができ、また、昨年お世話になった団体の方とも久しぶりに会うことができるなど、充実した時間を過ごすことができました。本イベントが、地域団体の方々や学生にとって出会いや相互理解の場となれば幸いです。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

                    KOREC学生コーディネーター「なんティア」

                   森川 遥菜(甲南大学 文学部 社会学科 2年次生)