2020年度まで本学の文学部人間科学科特任教授を務められ、現在、研究所の客員特別研究員の子安増生先生による特別講演会を開催した。
子安先生は、現在の「少子化」現象をより大きな枠組みで、心理学の主題として捉えるために、「人口心理学」の樹立を目指しておられる。
ご講演では、人口動態研究を概観し、人口減少の諸要因と日本を含めた人口推移が歴史を遡って確認された後、結婚、出生、親子関係、家族、子ども部屋という幅広い主題に関する心理的現象に注目しつつ、人口心理学研究の枠組みが提示された。
討論では、西尾新先生(甲南女子大学総合人間科学部)が「少子化時代の子育ての「価値」」という切り口から、前田正子先生(甲南大学ビジネス創造学部)が「子育てに不寛容な社会」という切り口から、それぞれのご研究を踏まえて人口減少下での子ども・子育てに光を当てられ、活発な議論が交わされた。 (報告者:森 茂起)
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