甲南大学の岡本キャンパスは神戸市東灘区にあり、閑静な住宅街を抜けた山の手エリアに位置しています。1868年に外国船の停泊地として開港されて以来、西洋文化流入の先駆けとなった国際都市・神戸。その中心街である三宮にほど近い環境にありながらも、緑あふれる静かなロケーションです。
また、総面積80,000㎡もの空間に関西の大学屈指となるスポーツ施設を整えた六甲アイランド総合体育施設や、マネジメント創造学部(CUBE)のある西宮キャンパス、フロンティアサイエンス学部(FIRST)のあるポートアイランドキャンパスなど、いまではキャンパスのネットワークが拡大。国際性豊かな神戸を舞台に、充実した大学生活を送ることができます。
甲南大学の前身となる甲南中学校が岡本に開校されたのは1919年。つまり100年の歴史が岡本キャンパスにはあります。創立者である平生釟三郎が開校当時から掲げた教育理念は「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重し、各人の天賦の才能を引き出す」というものでした。
当時からすでに知識詰め込み型の画一教育に疑問を感じ、世界に通用するほんとうに優れた人材を育成することを第一義としていたのです。この校風は100年後の現在もしっかりと受け継がれ、学部の境界を超えた全学共通教育をはじめとした独自のカリキュラム、全学部生を対象にした融合型グローバル教育、早期から行うキャリア教育など、甲南大学ならではの制度や設備へと発展。社会の第一線で活躍できる人材を数多く送り出しています。
一人ひとりの顔が見える少人数教育を基本とする甲南大学では、キャンパスのサイズも広すぎず、狭すぎず、ちょうど良いスケールで施設がレイアウトされています。それでいて人文科学、社会科学、自然科学の8学部14学科を有する学生数約9,000名のミディアムサイズの総合大学です。だからこそ、専門分野だけにとどまらず、さまざまな刺激が日常的なキャンパスライフの中にあふれています。
文学部だから、理工学部だからという境界にとどまらず、好奇心が高まり、興味や関心をもったことにどんどんチャレンジしていける。そんな“融合”を大学としてもどんどんサポートしています。自分の新しい可能性が身近に見つかる、見つけた未来に手を伸ばせばすぐに届く。そんな密度の濃さを実現できるのも、このミディアムサイズのキャンパスのおかげです。
「甲南大学らしさ」とは何か。それを一言で表すワンワードを決めよう。そうしたプロジェクトから学生・教職員の投票で選ばれたのが「INFINITY」でした。
自分たちはまだまだ完成形ではない、もっともっと成長していける。いま見えている世界がすべてではない、まだまだ新しい出会いが待っている。学問・研究だけなく、サークルやイベント、ボランティアなどの活動を通じて自分でも知らなかった可能性に気づき、無限大の未来を夢見ることができる。それが甲南大生たちの実感なのです。大学としても、こうした気づきに触れる機会を増やすため、サーティフィケイト制度などのプレミア・プロジェクトを推進。100周年事業の一環として完成したiCommons(KONAN INFINITY COMMONS)も、新たな創造を生みだす「学生生活の拠点」「キャンパスの結節点」となっています。
甲南大学ならきっと、きみの中にある無限大の可能性が見つかります。
グローバルな視点から経済や社会を学び、
ミャンマーと日本の未来に貢献します。
いつか必ずミャンマーと国際社会の橋渡しのできる存在になりたいと考え、日本に留学しました。甲南大学との最初の出会いは、日本語専門学校の先生に紹介され、WEBサイトを見たときです。
決め手は、CUBE(マネジメント創造学部)の存在でした。グローバルな視点で課題を発見し研究するプロジェクト学習は、ほかにない魅力。英語による発表やグループワークを通じてコミュニケーション力も養えると思いました。
CUBE(マネジメント創造学部)では、4年間を通してさまざまな研究プロジェクトに取り組めます。1年次には阪急西宮ガーデンズへZ世代を集客するためのアプリを提案し、優秀賞を受賞しました。プロジェクトに取り組むごとに課題解決力が身につくのを実感しています。現在の研究テーマは、アフリカ各国の経済成長。資源価格の高騰などにより順調に発展するアフリカが、格差拡大といった複雑な問題を克服しながら持続可能な成長を遂げるにはどうすればいいのか。私の出身国・ミャンマーより発展しているアフリカについて学ぶことによって国際経済への理解を深め、政策提言ができるレベルの専門力を養いたいと考えています。
グループワークを重ねるうちに、いつの間にか仲のいい友人がたくさんできました。CUBE(マネジメント創造学部)は英語力の高い人が多いため、国際ビジネスに通用するプレゼンテーション力が磨けると満足しています。
大学での学びと私自身のマルチカルチュラルなバックグラウンドを生かし、まずは日本の企業でチームの一員として成果を出したいと思います。将来的には、ミャンマーと日本のビジネスをつなげ、新たな機会を創出する役割を担うのが目標。両国の成長に貢献する使命を果たしたいです。
アパレル業界に興味があるため週3日、衣料品店でアルバイト。2年目の今、新人スタッフを指導する立場として活躍中。
親しみやすい関西が好き。休日は、年間パスを使ってユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ。学びも遊びも思いきり楽しむ。
ウィンさんには、ミャンマーと日本の懸け橋になるという強い決意があります。当初は、周囲に助けられる場面もありましたが、今では率先して質問するなど授業をリードする存在に。他の学生にも刺激を与える彼女の将来が楽しみです。マネジメント創造学部は、グローバル社会での活躍をめざし、異文化コミュニケーションに積極的な学生が多いのが特長。岡本キャンパスの図書館長を担当していますが、図書館でも留学生一人ひとりに対応するなど、全学でサポート体制を整えています。ここで可能性を開花させ、未来の夢をかなえてください。
「僧兵」の存在に魅了され、日本に。
中世の歴史を探究する日々です。
日本語学校の進学説明会で興味をもち、すぐに歴史文化学科のWEBサイトにアクセスしました。カリキュラムの充実だけでなく、学生が主体的に学ぶ「歴史文化らぼ」(歴らぼ)にも魅力を感じました。
コロナ自粛期間中だったため、オープンキャンパスではなくオンラインによる体験授業「蒙古襲来とイスラーム」を受講しました。その内容が想像以上に面白く、刺激的だったことが一番の理由です。
中国にいた高校時代から日本史に興味があり、中でも平安後期から勢力を増大させた「僧兵」の謎に迫りたいと思っていました。なぜ、殺生を禁止する仏教の教えのもとで、あれほど強力な武装集団が生まれたのか。彼らは本当に「兵士のような格好をした僧侶」にすぎなかったのか。現在は、ゼミの先生の指導のもと、論文や文献を丁寧に読みながら、少しずつ実像に迫っているところです。調べれば調べるほど僧兵の複雑な側面が明らかになるとともに、当時の日本仏教のあり方や寺社と民衆の関係などが見えてきて歴史の奥深さに夢中になっています。今後は中国にも存在した僧兵的存在と比較するなど、独自の観点から研究したいと思います。
毎日が充実しています。昼休みは「歴らぼ」の仲間とそれぞれの研究についてディスカッション。みんなで行き先を決めて資料を作り、現地に足を運ぶ「歴旅」にも積極的に参加しています。
より専門的に中世の僧兵や宗教について研究するために、大学院進学をめざしています。博士課程を修了後、できれば日本で研究職に就きたいと考えていますが、それは今後の努力次第。まずは、ゼミでの学びや卒業論文に全力で取り組みながら知識を深め、視野を広げたいと思います。
古美術研究会に所属し、仲間と一緒に京都や奈良の寺社へ。一人で博物館や美術館へ足を運ぶことも。オペラ鑑賞も趣味。
SA(スチューデント・アシスタント)として講義をサポートしたり、古文書を翻訳したりと学内でのアルバイトにも精を出す日々。
王さんは、1年次から積極的に質問し、時には専門的な議論も交わしました。文献も数多く読み込むなど研究熱心。最近は「歴らぼ」などにも積極的に参加し、行動の幅を広げていく姿を頼もしく見ています。ここ神戸は、150年以上前に日本が海外に開いた貿易港の一つ。さまざまな文化的背景をもつ人々が共存してきた国際都市にある甲南大学には多様性を受け入れ、個性を伸び伸びと育む土壌があります。このキャンパスで大学生活を楽しみ、専門の学びを深めてください。
大学院へ進学し、研究職へ。
人間とロボットの幸福な未来を創ります。
来日後、大学受験のために通っていた日本語学校での進学説明会がきっかけです。甲南大学の先生が最もわかりやすく丁寧に説明してくださり、親身な指導が受けられるに違いないと思いました。
知能情報学部が開発した「漫才ロボット」の存在が決め手になりました。人間とロボットのコミュニケーションを学びたい私にとっては、興味のど真ん中。入学後の研究に期待が高まりました。
今は、卒業研究に集中しています。テーマは、オープンキャンパス向け音声案内システムの開発。コロナ禍で対面コミュニケーションが困難になる中、親しみやすい案内ロボットで甲南大学の魅力を伝えたいと考えたのが研究の動機です。最もこだわったのは、iPhoneのSiriのような一問一答形式ではなく、ロボット側からも来場者に提案する機能を加えること。「食堂はどこですか」と聞かれたら、場所を答えた後に「メニューを聞きたいですか?」とさらに会話を続けられるシステムを構築中です。順調に進めば、来年のオープンキャンパスでデビュー予定。アプリも開発し、インターネット上でも利用できるようにしたいと思います。
日本人学生とともに学び、日本語が上達しました。友人にも恵まれ、毎日が充実しています。先生方も、諸手続きから大学院進学までサポートしてくださり、安心して学べます。
受験へのストレスから「人には会いたくないけど、話し相手は欲しい」と思った高校時代の経験が研究の原点です。いつでも自然に会話できるロボットがあれば、人々の心をケアできるはず。日本の大学院で学びを深めて研究職に就き、人間とロボットの幸福な未来を創ります。
甲南のバスケットボール部に所属するも古傷が悪化し、退部。その後は、留学生チームをつくるなど趣味として楽しむ程度に。
料理の腕に自信あり。中華料理なら、四川から上海、湖北、北京まで何でも来い!友人と居酒屋で食べる焼き鳥も大好物。
陸さんは研究に対して大変、積極的です。図書館のお助けロボット「そーた君」も彼が最初に手掛けました。「そーた君」は、今では地域の図書館に出張するほど大活躍しています。卒業研究は、そんな陸さんの集大成になるでしょう。AIなどの最先端を学ぶ知能情報学部は、「AIロボット学びプロジェクト」など授業外でのプロジェクトにも力を入れています。留学生のみなさんは、陸さんのように自由に発想を広げ、研究に浸る喜びを味わいながら、社会で活躍できる総合力を養ってください。
優しい先生方と尊敬し合える仲間とともに
環境問題の解決に挑んでいます。
日本語学校の紹介でオープンキャンパスに足を運んだのがきっかけです。他大学も検討していましたが、甲南大学の模擬授業の面白さやおしゃれなキャンパスの雰囲気に魅力を感じました。
母国インドネシアの水質問題から資源や環境に興味をもち、機能分子化学科で地球が抱える諸問題の解決を探りたいと思いました。原理から実用まで学べる理工学部である点も決め手でした。
次世代蓄電池として世界の注目を集める全固体電池の素材開発に携わっています。卒業論文に向けて取り組んでいるのは、全固体リチウムイオン二次電池の固体電解質の研究。現在の主流であるリチウムイオン電池が可燃性の有機電解液を用いているのに対して、全固体電池は固体電解質を使う点が特徴です。液漏れや発火の危険性が大きく減るだけでなく小型化や急速充電も可能になるため、電気自動車普及のカギを握る存在とされています。日々の研究は、1つの試料づくりに約2週間を費やすなど地道な実験と解析の連続ですが、その先に電気自動車が安全に走るクリーンな地球が待っていると思うとやりがいを感じます。
優しい先生方と友人に囲まれて満足しています。コロナ禍で日本に入国できなかったときは、先生がインドネシアで実験できる大学を探してくださるなど親身な対応に感動しました。
甲南の大学院へ進学し、卒業研究のテーマをさらに深く探りたいと考えています。修了後は、専門知識を生かして日本の電池メーカーなどに就職し、研究に携わるのが目標。将来的には、インドネシアに帰国して仕事もプライベートも充実した日々を過ごしたいと思います。
母校である日本語学校でインドネシア留学生に高校化学を指導中。身につけた日本語と化学の知識で後輩を支えています。
実験の合間を縫って研究室の仲間や先輩と食事やカラオケへ。時間があれば、みんなでボウリングを思いきり楽しむことも。
ジェフィ さんは、まじめにコツコツと実験に取り組むタイプ。基礎を疎かにせず、着実に成果を出しています。現在は、全固体電池の中の固体電解質の部分に携わっていますが、電極材料などへも視野を広げていけば、研究者として大きく成長するでしょう。大学院に進学後は、柔軟な思考力を生かしつつ専門性を磨いてほしいと願っています。機能分子化学科は、エネルギーや資源、環境などの諸問題の解決に挑む学科。留学生のみなさん、私たちとともに未来を変える新素材を創造しましょう。
学部・大学院の正規課程に在学中の私費外国人留学生に対して、次の条件のいずれにも該当し、
学内選考で決定された方への授業料減免制度があります。
減免を受ける学生が次の各号のいずれかに該当する場合には、その資格を取り消し、当該年度に減免された授業料を納付していただくことがあります。
実施 期間 |
学部 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 文学部 経済学部 法学部 経営学部 理工学部 知能情報学部 マネジメント創造学部 フロンティアサイエンス学部 |
2024年 |
2024年 |
2024年 |
第2回 | 経済学部 法学部 経営学部 理工学部 知能情報学部 マネジメント創造学部 フロンティアサイエンス学部 |
2024年 |
2025年 |
2025年 |