研究の概要
- いじめの研究をしています。いじめの発生には、クラスの中にいじめをしてはいけないという集団規範が存在しているかどうかが関係しています。いじめをしてはいけないという集団規範や、いじめることに対して児童や生徒が罪悪感を感じるような集団規範を築くには、学校の先生が日頃から、児童や生徒にそのような集団規範が形成されるように積極的な働きかけをしなければなりません。いじめを予防するために有効な対策にはどんなものがあるでしょうか。日々、そんなことを考えながら研究をしています。また、スクール・カウンセラーや学校の先生が実施できる心理教育や発達障害をもつ児童・生徒の学校適応を支援するための臨床的研究も行っています。
略歴
2007年4月 臨床心理士資格取得 登録番号17364
2009年3月 名古屋大学大学院教育発達科学研究科
博士後期課程修了 博士(心理学)取得
2009年10月 浜松医科大学 子どものこころの発達研究
センター 特任助教
2010年4月 甲南大学文学部人間科学科 講師
2016年4月 甲南大学文学部人間科学科 准教授(現在)
近年の主な研究課題
期間 |
タイトル |
競争的資金 |
2016月4月~2019年3月(予定) |
小学生、中学生のいじめと認知の歪みに関する研究
研究代表 大西彩子 |
若手研究B(日本学術振興会) |
2015月4月~2018年3月(予定) |
悉皆調査による中1ギャップ型不登校未然防止ツールの開発と活用
研究代表 中島義実 |
基盤研究C(日本学術振興会) |
2012月4月~2016年3月 |
いじめの傍観行動と援助行動に関する研究
研究代表 大西彩子 |
若手研究B(日本学術振興会) |
2012年4月~
2013年3月 |
ソーシャルメディアにおける青少年の人間関係抽出技術とネットいじめ予防への応用
研究代表 吉田俊和 |
戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE) |
2009年10月~2011年3月 |
犯罪の被害と加害を防ぐ家庭と少年へのサポート・システムの構築に関する研究
研究代表 辻井正次 |
科学技術振興機構(JST RISTEX) |
社会的活動
2016年10月 |
大阪家庭裁判所堺支部少年調査官室 研修講師「いじめのメカニズムと加害者心理に関する講義」 |
2016年8月 |
神戸市立神戸生田中学校 教員研修講師「発達障害の基礎」 |
2016年8月 |
教員免許状更新講習(選択必修)甲南大学 講師「いじめ問題と教育相談①いじめのメカニズム」、
「いじめ問題と教育相談②いじめの解決と教育相談」 |
2016年8月 |
吹田市立教育センター 教員研修講師「いじめ防止・対応」 |
2016年7月 |
甲南心理臨床学会第19回大会 分科会講師「いじめと学校臨床」 |
2016年2月 |
川西市教育相談センター 研修会講師「反抗期の子どもと親のコミュニケーション」 |
2015年2月 |
神戸市立住吉中学校 教員研修講師「思春期の子どもとのコミュニケーション」 |
2014年4月~2015年3月 |
兵庫県立姫路北高等学校「いじめ防止フォーラムにむけてのクラス内討議」講師、「いじめ防止フォーラム」コーディネーター |
2014年8月 |
神戸市立住吉中学校 教員研修講師 「発達障害の理解」 |
2013年11月 |
宇治市生涯学習センター思春期講座~ネット世代の子どもたちを育てていくために~ 講師 「子どもの心の問題とコミュニケーション-ネット社会で気を付けること-」 |
2011年12月 |
豊岡市教育委員会児童クラブ指導員研修会 講師 「発達障害の子どもたちへの支援と配慮」 |
2011年10月 |
兵庫県少子対策本部「まちの寺子屋師範塾」子育て・家族支援者養成講座・甲南大学 講師「不器用な子どもへの支援と配慮」 |
2011年8月 |
神戸市立本山第三小学校 教員研修講師 「いじめの予防について」 |
2010年10月 |
兵庫県少子対策本部「まちの寺子屋師範塾」子育て・家族支援者養成講座・甲南大学 講師「子どもの成長に合わせた親のサポート」 |
2010年4月~ 2011年3月 |
兵庫県私立幼稚園協会平成22年度特別支援教育アドバイザー |
2010年4月~ 2016年現在 |
神戸市教育委員会「通常の学級におけるLD等への特別支援」巡回相談員 |