たかが一食と侮るなかれ!実はすごい ー 朝食の力 ー

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2023.4.21
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「お腹は空いたけど、睡眠時間の方が優先・・・」

「どうせすぐにお昼ご飯だし、朝はいらないかな」

 

そんな学生や社会人の皆さんもたくさんいらっしゃるのでは??

たかが朝食と侮るなかれ。朝にしっかりと食べることで1日の充実度が大きく変わるんだそう!

 

朝食にはどんな効果があるのか、皆さんにご紹介します。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

まずは甲南大学全学共通教育センターの鵤木先生

(スポーツ・健康科学研究センター兼任研究員)にお話をお伺いします。

今日はよろしくお願いします!

 

早速ですが、朝食ってやっぱり大事なものなんでしょうか??

 

 

 

鵤木先生

 

そうですね。体にとっても脳にとっても、

動かすにはエネルギーが必要です

人は寝ている間にもエネルギーを使うので

朝は枯渇した状態になっています。

朝食を食べてエネルギー補給をすることはとても大事なんですよ。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

お腹は空いているけど少しでも長く寝たい、、、

という人も多いと思いますが?

 

 

鵤木先生

 

気持ちはわかります・笑

ですが脳を働かせるエネルギー源がないと、午前中の授業や仕事に集中することができません。朝ごはんには睡眠中に低下した体温を上昇させて、1日の始まりに脳や身体機能をウォーミングアップさせる効果があります。毎朝ちゃんと食べて、脳と体のスイッチを入れることをお勧めします。

 

 

これは、朝食摂取の有無と記憶力のテストです。朝食を食べていない人の反応時間が長いですね。これは、思い出せない(記憶できていない)場合があるからです。食べることで記憶力がアップできるのであれば、朝食を食べて記憶力をあげた方が良いのではないですか。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

確かに違いが出ていますね!

ただ朝は食欲が湧かないという方も多いと思うのですが?

 

 

鵤木先生

 

当然バランスが良い食事をとっていただくのが一番良いのですが、そんな方はまず野菜や果物といったものから始めて、朝食を摂る習慣を身につけていくのもいいと思いますよ。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

なるほど〜。

それなら朝食を食べることに慣れていない人も始めやすいですね♪

 

 

 

鵤木先生

 

朝食を摂らない人は、生活習慣病を発症するリスクも上がると言われています。また生活リズムを整えるという意味でもぜひ毎朝食べるようにしてほしいですね。

 

 

 


甲南大学では今100円朝食企画が実施中!


現在甲南大学では学生の皆さんを対象に「100円朝食」企画を実施しています。

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
100円朝食企画を始めたきっかけを教えてください。

2018年に大学の同窓会さんより、学生の食に対する支援ができないかと相談を受けました。全国の大学生協の間でも朝食を食べずに体調を崩す大学生が問題になっていたこと、また他大学の取り組みとして100円朝食が話題になっていたこともあり、こちらから甲南での実施を提案させていただいたところ、同窓会の皆さんの賛同を得ることができました。2018年は学園設立99年だったので、当初は99円で提供を始めました。
内田さん
内田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
甲南の100円朝食の特徴はどんなところでしょうか?

甲南大学にはPRONTOというおしゃれなカフェがありますが、学生によっては敷居が高いと感じ、利用しにくいという声も聞いておりました。せっかくの自分たちのための施設をしっかりと活用してほしいという思いもあり、PRONTOで実施することでおしゃれで美味しいメニューを提供している点でしょうか。同窓会さんからのアイディアで「スタイリッシュに朝食を!」と題して展開しているんですよ。
内田さん
内田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
そうなんですね。私も食べてみたいです。学生さんが羨ましいですね。

とても多くの学生の皆さんにご利用いただき、SNS等にも「甲南生の特権!」として写真をアップしてくれています。朝食を摂ることで体調の改善や学習意欲をあげていただき、元気に楽しくキャンパスライフを送って欲しいと思います。
内田さん
内田さん

 

「スタイリッシュに朝食を!」 期間:〜5月2日(火)の8時〜10時半 ※1日100食限定

 

今回お話しを聞いた人
全学共通教育センター 教授 鵤木 千加子(スポーツ・健康科学教育研究センター兼任研究員)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程修了。学生時代(筑波大学)や実業団チーム(ヤマハ)では選手としてバドミントン競技に取り組み、日本代表の経験をもつ。その後、指導者、運営者として競技携わりながら、指導者養成講習会講師としてスポーツの発展に取り組む。一方でスポーツ史研究に取り組み、スポーツの成り立ちや未来について、現在も現場で指導や運営を続けながら考えている。

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