【SDGs×甲南大学 Vol.1】
みんなで未来を変える! SDGs達成へのACTION

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2022.2.21
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すっかり、世の中に定着しつつある「SDGs」という言葉。
なんとなくわかるけど、「じゃあ何をしたらいいの?」
「なぜ今、取り組む必要があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今さら「SDGsって何?」とは言いづらいし、誰にも聞けない・・・という方必読です!

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
まずは、「SDGs」について一緒におさらい!

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」。2015年9月、国連サミットで採択されました。簡単に言うと、「世界が抱えている環境問題・貧困・人権問題といった課題を2030年に向けて、みんなで足並みを揃えて解決していこう!」という取り組みです。

 

近代以降の急速な発展にともない、環境への負担や人類への悪影響など、多くの問題が深刻化。この状況を変革し、安心・安全で平和な世界に近づくために、「SDGs」は欠かせない目標なのです。

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
期限と目標がある。でも、それだけでは世界規模で足並みを揃えるのは難しい・・・
そこで、世界各国が共通の認識を持つために、具体的なゴールが設定されています。

 

SDGsは17のゴール・169のターゲットで構成

途上国で課題となっている貧困・教育環境・衛生面などに加え、環境問題・持続可能な地域社会づくり・生態系の保全など、先進国が取り組むべき課題が具体的に設定されています。例えばゴール1の「貧困をなくそう」という目標のターゲットは7つ。「極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」「貧困層や脆弱な状況にある人々に強靱性(レジリエンス)を構築する」というような内容が掲げられています。

 

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
海外では、実際にどんな取り組みが行われているのでしょうか?

 

スウェーデンは、2030年から2050年の間に化石燃料に頼らない交通インフラの構築を目標としています。2018年には世界に先駆けて、走行しながら電気自動車(EV)の充電ができる“電気道路”が開通。道路交通のクリーンな未来を、低コストで実現させる取り組みとして注目が集まっています。

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
日本での取り組みはどうなっている?

 

2021年度の日本のSDGs達成度、世界18位!
SDGsの達成度に、ランキングがあることをご存じでしたか?
2021年6月に公開された2021年度のSDGsの達成度・進捗状況に関する国際レポートによると、日本のSDGs達成度は18位 (ランキング対象165カ国)。すでに多くの企業が取り組みを進めており、持続可能な社会の実現に向けて日本社会全体が動いているのです。

 

 

 

 

1位フィンランド、2位スウェーデン、3位デンマーク
北欧の3カ国が上位を独占

以前から持続可能な社会への意識が高く、先進的な取り組みを行ってきたのが北欧の国々です。1989年、北欧5カ国(ノルウェー・デンマーク・フィンランド・アイスランド・スウェーデン)は共同で、環境負荷の少ない商品を認証するエコラベル制度「Nordic Swan(ノルディックスワン)」をスタート。多国間のエコラベル制度としては世界初で、製品の環境への影響はもちろん、製造過程や使用後の処理についても厳しく審査。エコラベルの商品を購入するだけで誰もがSDGsに協力できる仕組みになっており、消費者の判断基準にもなっています。

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

ここまで、簡単にSDGsについておさらいしました。
私たちの身近なところでは、
どんな取り組みが行われているのでしょうか?

 

 

 

①【ファミリーマート】「エコ割」によるフードロス削減

加盟店オーナーが独自に値引きをしやすいシステムを構築。消費期限が近くなったおにぎりやサンドイッチを対象に「エコ割」を適用。従来から問題視されていた売れ残った食品の廃棄量の削減を目指している。

 

②【H&M】古着回収ボックスを配置

古着回収ボックスを配置し、ブランドや状態を問わず不要になった衣類を回収。持ち込み1袋につき買い物時に利用できるクーポンをもらうことができる。回収した衣類は一切廃棄せず、300以上の基準に従ってリウェア、リユース、リサイクル、エネルギーに仕訳けされる。

 

③【ユニクロ】LGBTQ+を尊重した制度の導入

LGBTQ+への理解を深め、多様な人々にとって働きやすい環境を築くことを目指し「パートナーシップ登録制度」を導入。パートナーシップ登録をすることで、同性パートナーのいる従業員も慶弔休暇や慶弔見舞金などの福利厚生が受けられるように。

 

④【マクドナルド】おもちゃリサイクル

遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを回収し、店舗で使用するトレイやおもちゃ回収BOXにリサイクル。子どもたちが当事者としてリサイクルに参加することで、ものを大切にする心や環境問題への意識を高めることも目的としている。

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
どれかは実際に体験したり、聞いたことがあるのでは?
企業のSDGsに対する努力は、あなたのすぐそばに溢れています。

 

KONAN-PLANET 記者

 

甲南大学でも、様々なSDGsの取り組みが!
たとえば、4年目を迎えた「関西湾岸SDGsチャレンジ」。
「地域の課題をSDGsで考える」をテーマに
高校生と大学生が協力し課題解決に挑戦しています。

 

 

 

 

甲南大生と地元高校生が挑む、地域の課題解決

「関西湾岸SDGsチャレンジ」は、次代を担う甲南大生と高校生が協力し、朝日新聞社とともに自治体の課題に取り組むプロジェクト。大学教員、各市の自治体職員、様々な社会課題に向き合う新聞記者のサポートを得ながら、SDGsの17の目標を切り口に持続可能な解決策を探り、発表します。

 

 

 

 

 

 

瀬戸内海へ広がる「関西湾岸ネットワーク」

2016年、甲南大学は「海でつながる」をキーワードに、神戸市、堺市、和歌山市、徳島市と「関西湾岸ネットワーク」を構築。一昨年からは岡山市も加わり、地域連携による様々な活動が生まれています。

 

 

 

 

 

2021年度は、徳島市チームで使われなくなった空き倉庫の活用方法が課題に。徳島市立高校の高校生と甲南大生による「子どもたちが遊びながら多様性を学ぶ場にしたい」というアイデアから、倉庫街に教育の場をつくるプロジェクトが始動。子どもたちがゲームやイベントを通して違いを認め合い、自然に思いやりが身につくような場所にしようという提案が行われました。

 

地域の歴史的な街並みをどう残すかを課題とした岡山市チームでは、学生ならではの発想でインスタグラムを利用したフォトコンテストを開催。同世代への知名度UPを図るとともに、魅力溢れるレトロな街並みを生かした取り組みが話題となりました。

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

「関西湾岸SDGsチャレンジ」の成果や学生たちの成長について、
佐藤副学長、学生たちの相談役である
経済学部・石川先生にお話を伺いました。

 

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
佐藤副学長は、どのような手応えを感じていらっしゃいますか?

異なる5つの自治体が集まり、それぞれの地域の課題を話し合う、他に例のないおもしろい場になっています。職業や世代を超え、大学生と高校生、自治体、メディアが一つの目標に向かって取り組むことは大変すばらしい。自治体からも『新たな気づきを得た』と評価も高く、予想以上の手ごたえを感じています。
佐藤副学長
佐藤副学長
 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
取り組みを通じて、学生たちにどのような変化や成長が見られましたか?

最初は自信なさげだった学生も、プロジェクトが進むにつれ力強い目つきに変わりますし、研究成果を発表するSDGsチャレンジアカデミーでは地に足のついた解決策が聞かれます。学生たちが大きく成長する学びの場になっているようです。
佐藤副学長
佐藤副学長

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
石川先生は、和歌山市チームの相談者(メンター)を担当されました。プロジェクトを「チーム」で行うこともポイントなのでしょうか。

高校生と大学生が一つのチームとなり、フラットな立場で意見交換することで新たな気づきが生まれます。その気づきは、自分自身の視野を広げ、社会人に必要な「課題発見力」を醸成することにつながります。新しいものを生み出す発想力を身につけるうえでも、チームでの取り組みは重要だと思います。
石川先生
石川先生

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
学生たちが主体性を持って経験するからこそ、新しいことに気づき、成長できる。「関西湾岸SDGsチャレンジ」は、重要な教育プログラムの役割も担っているのですね。

 

KONAN-PLANET 記者

 

持続可能な明るい未来のために
甲南大学では、さまざまなプロジェクトが進行中!
日々、新たな取り組みにチャレンジしています!

 

 

 

 

世界には視覚に障害を抱えながらも、適切な予防措置や治療を受けられない人々がいます。その数は約10億人にものぼるといわれ、そのうち約8億人以上が経済的な理由によりメガネを手に入れることができません。甲南大学は、奉仕団体のライオンズ国際協会335複合地区と協力し、不要なメガネを回収。洗浄・度の測定・梱包を経て、メガネを世界の人々へ届けています。

 

 

 

 

六甲山の放置竹林問題。その深刻な現状を知った甲南大生たちの「解決したい」という思いによって始動しました。「竹林被害の認知拡大」「持続的な消費」「持続的な活動基盤の構築」を目指す実践型プロジェクトで、神戸市のサポートを受けて実現。「竹炭」を使ったフードメニューの開発や竹の活用といった消費活動に加え、竹炭にすることでカーボンニュートラルの実現を目指すなど、環境問題の解決にもつながる取り組みを進めています。

 

 

 

 

SDGsはすでに身近な存在!
未来を変えるためにACTION(行動)を
起こす学生たち。

 

SDGsは学生たちにとって、すでに身近なテーマ。
就職活動でも「SDGsに取り組む企業は志望度が上がる」と
7割を超える学生が回答しています。
人ごとではなく自分事として捉え、
明るい未来を切り開こうと行動&挑戦する学生たち。
これからも応援していきましょう!

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

甲南大学では他にも、
多彩なプロジェクトが現在進行中!
続報はVol.2に続きます!

 

 

 

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