放置竹林問題に取り組む甲南大生
その名も“BambooにThank you Project”

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2022.1.28
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学生たちが放置竹林問題に取り組んでおり、新聞やテレビから取材を受けている、との情報を聞きつけました!クラウドファンディングを活用し、資金を調達したり、竹炭パウダー入りのメニューを開発したりと、積極的に活動しているそうです。忙しい合間をぬって、メンバーの武藤彩葉さん(文4)、髙山知希さん(経済3)、河村友貴さん(経済3)にお話を伺いました。

 

活動メンバーの6名
左から河村友貴さん(経済3)、髙山知希さん(経済3)
武藤彩葉さん(文4)、寺山恵一 さん(経済3)
瀬古尚貴さん(経済3)、和田英利さん(経済3)

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
みなさんこんにちは!先日放送されていた「よんチャンTV」みました!
テレビ初出演おめでとうございます!卒業生でアナウンサーの大吉洋平さんが取材に来てくださっていましたね。
みてくださったんですね。ありがとうございます!
武藤さん
武藤さん

 

1月12日放送の「よんチャンTV」は
以下のサイトよりご覧ください!

『放置竹林』の解決に挑む大学生たち…竹の活用法を模索し開発したのは「竹炭を使った黒いスイーツ」

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
プロジェクト名でもある「BambooにThank you Project」とは、いったいどのようなプロジェクトですか?
甲南大学の学生が、大学のある神戸市の放置竹林問題解決を通じて地域循環共生圏の達成をめざすプロジェクトです。「放置竹林問題の認知・拡大」「持続的な消費」「持続的な活動基盤の構築」を行う実践型のプロジェクトで、地元企業や神戸版地域おこし協力隊の方々、神戸市のサポートを受けて活動しています。
武藤さん
武藤さん
KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
なるほど!今回のプロジェクトが始動するきっかけになった活動があるとか・・・
2020年に実施された「関西湾岸SDGsチャレンジ」に参加したことがきっかけです。私と寺山くんが所属するチームは神戸市の放置竹林問題をテーマに取り上げ、フィールドワークにも出かけました。実際に竹の問題を目の当たりにして、現状について学んで・・・これを何かに活用できたらいいなと思って、竹を資源として活用する循環モデルを提案しました。なんとその提案が優秀賞をいただくことができたんです!!
その後、提案を聞いてくださった神戸市の方々が興味を持ってくださり、活動を本格化していかないかと声をかけてくださいました。
武藤さん
武藤さん

 

2020年12月に開催された
「関西湾岸SDGsチャレンジアカデミー」での発表の様子

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
提案だけで終わらなかったということですね!すばらしい。武藤さんと寺山さん以外のメンバーはいつごろ加わったのですか?
僕や髙山くんたちは2021年の5月ごろからですね。6名で準備を始め、10月にプロジェクトがスタートしました。僕はもともと寺山くんとは1年生の時から友達だったんです。彼らが市に提案した企画が、具体化・現実化するというを聞き、参加することに決めました。
河村さん
河村さん

 

学生たちが着目した「竹」。竹は生命力が強く、目を見張る速度で成長するそうです。ピーク時には、1日で1m程度伸びることもあり、2か月弱の間に20mほど成長します。驚異的な生命力で、日本の竹林面積は10年間で東京ドーム1000個分の面積まで広がっています。継続的な整備が必要ですが、管理者の高齢化や担い手の不足から、放置竹林は増加していく一方です。
参考:2021年10月26日付プレスリリース資料より抜粋

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
手入れをしないと日差しが遮られて、植物が育たなかったり、イノシシの住処になってしまったりと、いろいろな問題があるのですね。
活動場所と頻度はどのような感じですか?
竹林は神戸市北区にあります。竹林整備は月1~2回は行っていて、必要に応じてオンラインミーティングを週1~2回くらい行っていました。
武藤さん
武藤さん

 

 

竹を切った後は、しばらくの間乾燥させてから焼き、竹炭を作るそうです

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
プロジェクト立ち上げ以降、どのような活動をしているのですか。

 

一つ目は、神戸市にある飲食店の方に竹炭パウダーを使用したまかないを作っていただき、レシピとともにSNSで公開いただく『KUROMAKA(クロマカ)』という企画を行いました。
二つ目は、大学の生協さんに協力いただき、竹炭パウダーを使ったメニューの提供、その名も「ブラックうまいデー」です。試行錯誤の結果、ブラックパンケーキ(110円)とブラックマリトッツォ(130円)を販売し、約2週間で180食を販売しました。※価格は税込
三つ目は、竹のクリスマスツリーを製作し、学内に設置しました。
武藤さん
武藤さん
いずれの活動も竹林問題の認知・拡大をめざしています。
髙山さん
髙山さん

 

「KUROMAKA」企画のために、飲食店を訪れて営業活動

 

「ブラックうまいデー」に向けたメニュー会議の様子

 

コロナの影響で大学になかなか通うことができない
下級生に向けて、上級生からの激励の意味を込めた
クリスマスプレゼント「竹ツリー」

そして、今後の活動のためにクラウドファンディングにもチャレンジし、約24万円もの温かい支援をいただくことができました。目標金額に届きませんでしたが、自分たちの活動にこれだけの方が支援してくださってうれしかったです!
武藤さん
武藤さん
KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
みんないろいろな経験をしていますね。今回の活動に参加して得たことや学んだことなど、教えてください!
「販売したものを食べたよ」「ツリーみたよ」など、授業に参加したときに友人や先輩から言ってもらったときに、やってよかったと感じました!
髙山さん
髙山さん
社会人の方と接する機会がとても増え、礼儀なども学びました。ビジネスメールを1通送るのに、はじめは30分もかかっていました。。。
武藤さん
武藤さん
竹林整備に行った時に、他大学の方や農業を学びに来ている外国人の方もいて、つながりを実感することができました。ラジオにも出演したのですが、家族や友人が聞いてくれてとても喜んでくれました!反響があるということは、放置竹林問題の認知拡大につながっている証拠だと思うので、目標達成に向かっている実感もありますね
河村さん
河村さん
KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
この4月から新メンバーが6名増えると伺いました。今後の目標を教えてください。
基盤は変わらず、放置竹林問題の「認知・拡大」と「継続的な竹の消費」。竹の新たな使い道を考え、地道に活動を続け問題を解決していきたいです!
河村さん
河村さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
みなさんありがとうございました!これからの活動も応援しています!

 

“BambooにThank you Project”公式ホームページ
Instagram:@bamboo_thankyou
Twitter:@bambooproject21

 

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