「三原舞依のマイ・レジリエンス」
甲南ブランド・ナビゲーター三原舞依編

NEWS!『甲南人』の活躍 > スポーツ
2026.7.17
よかった記事には「いいね!」をお願いします

今シーズン現役を引退したフィギュアスケーターの三原舞依さんが、甲南学園を広報する「甲南ブランド・ナビゲーター」に就任!現在は甲南大学大学院社会科学研究科で「アスリートのレジリエンス(回復力)」について研究しています。研究・広報・スケートという“三足のわらじ”を履く三原さんが、日刊スポーツ×KONAN-PLANET連動企画「三原舞依のマイ・レジリエンス」で、甲南ゆかりのアスリートたちに自らインタビューし、自身の経験も生かしながら甲南イズムを発信していきます。シリーズ初回では、日刊スポーツ中島麗記者のインタビューに応じ、自身のスケート人生と今後への思いを語りました。

 

 

 

 

 

 

Profile

三原舞依(みはら・まい)・・・1999年、神戸市生まれ。小2の時、浅田真央さんの演技に憧れてフィギュアスケート選手に。グランプリ・ファイナル女王に輝き、四大陸選手権も2度制覇するなど、優美な演技で世界を魅了した。昨年12月の全日本選手権を最後に現役引退。現在、甲南大学大学院社会科学研究科経営学専攻博士課程1年次で、研究テーマは「レジリエンス(回復力)」。プロフィギュアスケーターとしてアイスショーなどにも出演予定。甲南大学体育会フィギュアスケート部監督。7月から、甲南学園の広報を担う「甲南ブランド・ナビゲーター」に就任。

 

 

 

Contents

・フィギュアスケートと歩んだ競技人生

・アスリートとして得た学びとレジリエンス

・甲南大学大学院での挑戦

・指導者として、未来へつなぐ思い

・これからの夢と新しい挑戦

 

 

(左:日刊スポーツ 中島麗 記者 右:三原舞依さん) 

 


 

 

 

 

 

日刊スポーツ 中島麗 記者 

 

今日はお話を聞かせていただくにあたって、〝三原さん〟だと他人行儀な感じがするので、〝舞依ちゃん〟と呼ばせていただきます。
現役選手として10代、20代と滑り続けてこられましたが、舞依ちゃんとして今の気持ちはどうですか?

 

 

三原舞依さん 

 

18年間の競技生活の中で、嬉しいことや楽しいことはもちろん、辛くて思うようにいかない時期もありました。でも、そのたびに周りの方々に支えていただきながら乗り越えて、またリンクに戻ってくることができました。つらい時期はどうしても物事を深く考えることが多くありましたが、その分、自分自身と向き合う時間にもなりましたし、様々なことを学ぶことができました。競技を通してさまざまな場所を訪れ、たくさんの人と出会い、新しい価値観に触れることもできました。本当に喜怒哀楽のすべてが詰まっています。

 

 

 

 

-これまでの中で印象的だった演技はありますか。

 

三原さん:印象に残っている演技はいくつかありますが、全日本選手権のフリーは今でも目を閉じるとその時の光景がすぐに浮かんできます。また、2022年に初めてグランプリシリーズで優勝したイギリス大会も忘れられません。演技を終えた瞬間、思わずガッツポーズをして走り出してしまった映像が残っているのですが、それくらい嬉しくて、自分の中でも特別な大会でした。

 

 

 

―スケート人生では個人競技ならではの競争や苦しい時期もあったと思います。休養期間を経て再び競技の舞台に戻られましたが、その経験の中で印象に残っていることや、復活の原動力になったものを教えてください。

 

三原さん:スケート人生を振り返ると、つらい時期をどう乗り越えていけば復活につながるのか悩み続けた時間が特に印象に残っています。周りの方々や応援してくださる皆さんの言葉、そして休養期間中にいただいたメッセージやお手紙が大きな支えとなり、「また演技を見たい」と待っていてくださる皆さんへ感謝の気持ちを届けたいという思いがありました。
また、私自身もスケートが大好きで、もう一度氷の上に立ちたいという気持ちが強くあり、支えてくださる方々への感謝と、スケートへの思いが復活への原動力になりました。個人競技ではありますが、一人ではここまで来ることができなかったので、感謝の気持ちがとても大きいです。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

日刊スポーツ 中島麗 記者 

 

スケートに出会って何を一番得たと思いますか。

 

 

 

三原舞依さん 

 

スケートを通して、人それぞれにさまざまな感情や思い、考え方に傾向があることを学びました。今、大学院では人の心やレジリエンスについて研究していますが、自分自身がこれまで経験してきたこととも重なる部分があります。競技人生の中で得た学びや経験を、これから誰かの役に立つ形で生かしていけたらいいなと思っています。

 

 

 

 

-アスリートは技術やパフォーマンスだけでなく、精神面も結果を左右する大切な要素だと思いますが、これまでの経験を通して培ってきたことや、今後につなげていきたいと考えていることはありますか。

 

三原さん:私はもともと考えすぎてしまう性格なんですが、今はその部分をできるだけポジティブに捉えるようにしています。いろいろな可能性やパターンを想像して、「こういう時はこうしよう」「こういう状況ならこう対応しよう」と事前に考えておくことで、自分の安心感にもつながっています。これまでの経験の中で身についた考え方なので、これからも自分の強みとして発揮していきたいです。

 

 

 

-ご自身の闘病経験もあり、心と体のバランスの大切さを実感されてきたと思います。その経験は、今取り組まれている研究や今後誰かを支える活動にも生かせると感じていますか。

 

三原さん:私だけでなく、この世界を生きる皆さんも、人生には山もあれば谷もあると思っています。だからこそ、つらい時期にどう気持ちを立て直していくのか、どうすれば少しでも前向きになれるのかということに関心があります。自分自身の経験も踏まえながら、困難な状況の中でも光を見つけて前に進む方法を考え、それが誰かの支えにつながれば嬉しいです。

 

 

 

-これまでに何度も辛い時期を乗り越えてこられましたが、ご自身を支える言葉や大切にしている考え方はありますか。

 

三原さん:「明けない夜はない」や「笑う門には福来る」といった言葉です。また、感謝や笑顔も好きな言葉ですね。どんなにつらい時でも、前を向いて笑顔を忘れずにいたいと思っています。また、これまで多くの方に支えていただいたので、「感謝」も私にとってとても大切な言葉です。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

日刊スポーツ 中島麗 記者 

 

甲南大学に進もうと思った背景を教えてもらえますか。

 

 

 

三原舞依さん 

 

地元の神戸でスケートを続けながら、大学でも学びたいという思いがありました。甲南大学には魅力的なカリキュラムがあり、自分の競技生活とも両立できる環境が整っていたことが大きかったです。夏場は大阪など遠方のスケートリンクに通うことも多く、競技と学業の両立には工夫が必要でした。そのような中で、先生方からもアドバイスをいただきながら、自分にとって最適な環境だと感じ、甲南大学への進学を決めました。

 

 

 

 

-アスリートとして競技に打ち込みながら、学生としても学び続けてこられました。なぜ両立したい、挑戦してみようと思ったのでしょうか。

 

三原さん:小学生の頃から、スケートの先生方に「スケートも勉強も両立させていきなさい」と教えていただいてきました。その教えを大切にしながら、現在まで競技と学業の両立を続けてきました。

 

 

 

-競技と学業を両立する中で、限られた時間をやりくりしながら勉強に取り組むことも多かったのでしょうか。

 

三原さん:小学生の頃から、いかに学校の昼休みなどの時間を使って宿題を終わらせるかを毎日のように考えていました。宿題を家に持ち帰る時間を少しでも減らして、その分をスケートの練習に充てたいという気持ちがあったからです。学校が終わったらすぐにリンクへ向かい、スケートに集中する、という生活を続けていました。

 

 

-どのように大学院での研究と日常生活を両立されているのでしょうか。

 

三原さん:スケジュールをしっかり立てて、一つひとつの予定に向き合うことを大切にしています。取材やさまざまな活動との両立もありますが、大学に来ている時は研究に集中するよう心掛けています。
大学院ではコミュニケーションに関するさまざまな手法を学んでいて、新しい知識を得ながら、それを自分の生活や活動にも生かしています。本当に多くの経験をさせていただいているので、気が付けばもう2026年の夏か、と驚くこともあります(笑)。あっという間に時間が過ぎていく感覚です。

 

 

-大学院では「アスリートのレジリエンス」を研究されていますが、そのテーマを選んだ背景について教えてください。

 

三原さん:修士課程でも「アスリートのレジリエンス」を研究していたのですが、もっと学びを深めたいという思いで博士課程に進みました。競技生活の中で休養期間を経験したこともあり、「困難をどう乗り越えるか」に関心を持っていました。研究で論文を調べる中で「レジリエンス」という言葉に出会い、自分にとってとても大切なテーマだと感じました。学びを深める中で、競技だけでなく日常生活にも生かせると実感し、研究テーマに選びました。

 

 

-研究ではどのように情報を集めたり、学びを深めたりしているのでしょうか。

 

三原さん:研究資料や論文を読み込むことが中心です。ゼミでは、ほかの学生や大学院生と一緒に論文を読み進め、その内容を共有し合うこともあります。特にレジリエンスに関する研究では、世界中の論文を探して内容を整理しながら読み進めています。幅広い分野の論文に触れながら、自分なりに大切だと思った部分にはマーカーを引いたり、メモを書き込んだりして理解を深めています。私自身の経験も生かしながら、研究を通して少しでも誰かの支えになり、多くの方のお役に立てたら嬉しいと思っています。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

日刊スポーツ 中島麗 記者 

 

甲南大学ではフィギュアスケート部の監督も務められていますが、現在はどのような活動をされているのでしょうか。

 

 

 

三原舞依さん 

 

三原さん:新入生もたくさん入部してくれて、現在は10人以上の部員がいます。他大学の学生の皆さんと一緒に活動することもあり、レッスンでは滑り方のコツや技術面のアドバイスをしています。大学に入ってから初めてスケートを始める学生もいて、新しいスケート靴を見せてくれることもあります。そんな姿を見るたびに、私もとても嬉しい気持ちになります。

 

 

 

 

-競技生活に区切りをつけ、新たなステージに進まれました。これまでの経験や研究を、今後どのように生かしていきたいと考えていますか。

 

三原さん:スケートを通して、本当にたくさんの方に支えていただきました。その感謝の気持ちを、今度は私が誰かにお返ししていきたいと思っています。これまでの26年間で経験したことや感じたことを、多くの方に伝えていきたいです。先日の講演会でも感じましたが、私の言葉や経験が誰かの力や光につながれば嬉しいです。
また、研究を通して得た学びも社会に還元しながら、少しでも誰かのお役に立てるような活動を続けていきたいです。これまで支えていただいた感謝を忘れず、自分の経験や学びを生かして、人の力になれるような人生を歩んでいきたいと思っています。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

日刊スポーツ 中島麗 記者 

 

編曲や振り付けにも挑戦されていますが、今後どのようなことにチャレンジしていきたいですか。

 

 

 

三原舞依さん 

 

三原さん:編曲は以前から少しずつ取り組んでいたのですが、4月に初めて編曲も振り付けも一から手掛けたプログラムを滑らせていただきました。また、今後は自分のプログラムだけでなく、ほかの選手の振り付けにも挑戦してみたいと思っています。実は先日も後輩や大学生のプログラムを作らせていただく機会がありました。一人ひとりの個性や魅力をどう引き出せるかを考えながら振り付けを作るのは、とても勉強になります。

 

 

 

 

-ご多忙な毎日の中で、舞依ちゃんなりの息抜きやリフレッシュ方法はありますか。

 

三原さん:自然に触れたり、写真を撮ったりすることが好きです。大学に来た時も緑がとてもきれいで、お気に入りの場所で写真を撮ることもあります。
あとは音楽を聴くことも大好きで、普段からよく聴いています。友人と出かける時間もとても楽しくて、私にとって大切なリフレッシュの時間になっています。オンとオフの切り替えを大切にしながら、楽しい時間はしっかり楽しむようにしています。

 

 

-Instagramにも素敵な写真を投稿されていますね。

 

三原さん:実はあれ、全部iPhoneで撮っているんです。最近のカメラの性能は本当にすごいなと感じています。いつか一眼レフカメラにも挑戦してみたいと思っているのですが、どのカメラがいいのかわからなくて…。おすすめのカメラがあればぜひ教えていただきたいです(笑)。

 

 

-ファンの皆さんには、これからどのようなところに注目してほしいですか。

 

三原さん:今後アイスショーなどで滑る機会があれば、自分で編曲や振り付けを手掛けたプログラムにも注目していただけたらうれしいです。いつも応援してくださる皆さんへの感謝の思いを込めて滑りたいと思っています。
また、演技だけでなく講演会などを通じて、私の経験や思いをお伝えする機会も大切にしていきたいです。少しでも笑顔や元気につながるような時間をお届けできるよう、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

 

 

-甲南ブランド・ナビゲーターとして、今後意識して取り組んでいきたいことはありますか。

 

三原さん:言葉は同じでも、伝え方や受け取る方の状況によって感じ方が変わると思います。だからこそ、誰かの心にそっと寄り添えるような言葉を大切にして発信していきたいです。甲南大学の魅力や、そこにいる人たちの思いもしっかり届けられるように頑張ります!

 

 

-今後、インタビュアーとして活動していく中で、ゲストの方に聞いてみたいことはありますか。

 

三原さん:私にとっても新たなチャレンジですが、インタビューする方の大切にされていることや、その方らしい考え方をお聞きしてみたいです。お話を通して私自身も学びながら、その方の魅力を読者の皆さんにお届けできるよう、精一杯取り組みます!

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者 

 

現役生活から現在の多忙な過ごし方、

今後のビジョンまで幅広く明かしてくれました。

氷上だけでなく、様々な舞台でこれからも光り輝く三原舞依さんの活動に注目です☆彡

 

 

 

なんぼーくん「三原舞依ちゃん、これからボクと一緒に甲南を盛り上げていこうね~!」 

 

 

 

 

<関連記事>

◆氷上のシンデレラ 三原舞依の楽しきキャンパスライフ

 

 

 

◆現役大学院生のフィギュアスケーター 三原舞依の楽しきキャンパスライフ【vol.2】

 

 

よかった記事には「いいね!」をお願いします