Konan University Library

図書館ガイダンス -ビジネス情報(業界・企業情報)編- [03/14]

3.ニュースを調べる① 解説

インターネットで、「ニュース」を調べる方法です。

3-1. 情報収集を始める前に

ニュースやSNSでは、毎日様々な情報が氾濫しています。知っておかなければならない情報が分からなくなってしまったり、不確かな情報に惑わされてしまうことも少なくありません。
特に、就職活動中の方は、大きな不安を感じていることと思います。ただ、残念ながら、これから先どうなるのかは、世界中のだれにもわかりません。その点で、不安なのは「あなただけ」ではないのです。
論理的に情報を整理することは、不安を解消する一つの手段でもあります。ノウハウをしっかり学んで、よりよい毎日を送ることができるように成長していきましょう。

3-2. ネットニュースについて

「ニュース」を調べるというと、まずSNSや『Yahoo!ニュース』などのニュースサイト、アプリなどを参照する方が多いと思います。いち早く情報を受け取ることができて、とても便利です。ただし、スマホなどの特定端末で利用し続けると、閲覧履歴や検索したキーワード、位置情報、人気やスポンサーの影響力など様々な要因で、自動的に情報が偏って表示されるようになります。
新聞やテレビのニュースなど、いつもと違うメディアも使って情報を多角的に捉えることも重要です。

また、特にネットニュースにはフリーライターが執筆する記事が多く含まれます。アナリストや医師といった専門家の意見やビジネス現場の体験談など、ネットならではの貴重な情報もありますが、プレスリリースを転載しただけの記事やうわさだけを繋げたような質の悪い記事、生成AIが創作した内容を含む記事もあります。

SNSやネットニュースに限らず、私たちは様々なメディアが発信する情報を「批判的に」読み解かなくてはなりません。新聞記事やテレビニュース、裁判記録でさえ、全てが公平で中立ではないのです。「批判的に」とは、やみくもに反対したり、バッシングしたりすることではなく、情報をどう受け取るかを見定めながら、自分の見解を考えることです。この手法は、「クリティカル・シンキング」と呼ばれており、現代社会で生きるためには必要不可欠なスキルです。まずは最低限、以下のポイントを抑えるようにしてください。

ポイント① 誰が執筆して、どこが発行しているか

ポイント② いつ執筆された記事か(いつ時点の情報か

例えば、この『Yahoo!ニュース』の記事の場合、『時事通信社』による記事で、23日(4月23日)時点の情報を、同日4月23日の7時8分に配信した、ということが分かります。ただし、画面上では何年の4月23日かは分かりません。(『Yahoo!ニュース』は、様々な情報の発信元からニュースを収集しているサイトなので、発行者は『Yahoo!』ではありません。)

記事によっては、最後に執筆者に関する情報が記されていることがあるので、必ずそこも確認しましょう。
(執筆者個人の情報がない場合は、発行者である新聞や雑誌、ネットニュース会社の記者が書いたニュースです。)

3-3. ネット・テレビ・新聞のメリットとデメリット

ネットニュースとテレビのニュースは、情報を早く入手するときには最適のツールですが、古い情報を入手することは難しいのが欠点です。
各メディアの特徴を抑えて、効率よく活用してください。

  メリット デメリット
SNS
ネットニュース
早い
多様性がある
情報量が多すぎる
信頼度の低い情報も多い
古いニュースは消えることも多い
テレビ 早い
分かりやすい
専門家が検証している情報が多い
ほとんどの場合、放映時しか入手できない
(アーカイブが利用できても1週間程度)
新聞 社会的な重要性を把握できる
過去の情報も入手できる
ほぼ1日遅れる
ビジネス雑誌 背景が整理されていて分かりやすい
過去の情報も入手できる
1か月以上遅くなる

業界情報や企業情報分析を行うときは、過去と現在を比較することで、「動向」を掴むことが重要です。
次に説明するデータベースなどを使って、過去の情報にもアクセスしてください。

 

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