12. 学術情報を使う① 解説
12-1. 学術情報とは
大学の教員などの研究者が、研究成果をまとめたもので、「本」と「論文」があります。
本は、分野毎に並べられている図書館の書架から選んだり、蔵書検索システムを使って検索できます。
「論文」は、主に学術雑誌に掲載されます。最新の研究内容は、まず論文で発表され、その後、本にまとめられることもあります。平均的な数量は数十ページと短いですが、最先端の研究が凝縮されているので、難易度は高めです。
一般的に、論文は同じ分野の研究者によるチェックを受けてから、学術雑誌に掲載されます。これを「査読(さどく)」といいます。世界中の研究者から研究成果を収集している国際雑誌は、特に査読も厳しくなり、採択率も低くなります。
ただし、学術雑誌には査読がないものもあります。一般的に、大学が発行する学術雑誌(紀要)には査読がありません。一概に信頼度が低いとは言えませんが、留意しておく必要があります。
論文を探すときは、『いろいろでぃすかばりー』を使うと便利です。学外から利用できる「電子書籍」「電子ジャーナル」へのアクセス方法と合わせて、次ページでご案内します。
12-2. 本には本の使い道
速さ重視のビジネス情報は、どうしてもインターネットに頼りがちですが、本を使う方が便利な時もあります。
特徴的なビジネスモデルを持つ企業であれば、そのノウハウを紹介する本が出版されることがよくあります。会社の歴史を研究するなら「社史」は欠かせません。蔵書検索システムで社名や業界名を入れて検索してみてください。
また、PCや文章力、敬語の使い方など、スキル向上や資格の取得を目指すなら、体系的に学べる本を使った方が効率的です。図書館にも、こうした自己啓発に関する本がありますが、じっくり勉強するなら、自分に投資することも検討してみてください。
※就活向けの電子書籍は、「電子図書館の就活特設コーナー」にまとめています。
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