8. インターネット情報
8-1 インターネット情報を使うときは
インターネット上にも有用な情報は沢山あり、もちろんレポートや論文、発表資料にも利用できます。SNSも安全性を意識して、上手に利用するととても便利で有用です。
ここまでにご紹介した新聞記事や雑誌の記事も、インターネットで公開されていることがありますし、インターネット限定の記事もあります。ただし、最近は誰もが雑誌社などに記事を投稿できるようになっているため、根拠のはっきりしない情報や誤った見解が含まれていることもあります。
また、Googleの検索結果やネットニュースなどは、検索する端末の閲覧履歴や検索している場所の情報を元に自動的に選別されています。表示されている情報は、「自分好み」に偏っていることも意識しておきましょう。
インターネットに限らず、
①だれが発信した情報か、
②情報源は確かか、
③最新の情報か、
を常に確認し、冷静に多角的に検証して、信頼できる情報かどうか、よく考えてみましょう。
もちろん、検証には本や雑誌、新聞なども利用し、教員など知見のある人にも相談してください。
8-2 『e-Gov(イーガブ)』と現行法令検索
年度毎の各省庁の報告書である「白書」や、国会・各種委員会の記録、各種統計データなど、行政に関する情報は、ほとんどがインターネットで公開されています。国が公表している資料をまとめたサイトが、『e-Gov(イーガブ)』です。
特に、現行法規が『e-Gov(イーガブ)』の「法令検索」で検索できることを覚えておいてください。
【課題5】 『e-Gov』の法令検索で「個人情報保護法」を検索してください。
- 『e-Gov』の法令検索にアクセス
- 検索窓にキーワード(今回は「個人情報保護法」)を入力
- キーワードに合致する検索結果一覧が表示される
- リストから、「個人情報保護法」を選択
- 法令が表示されます
法律は時事改正されるので、データベースも日々更新されています。
もちろん、本として発行される「六法」も毎年改訂されて新しい版が出版されます。データベースの方が更新が早くて便利ですが、反面、全ての現行法令が収録されているので、煩雑で難しいという欠点があります。
授業で皆さんが使用する『ポケット六法』や『デイリー六法』といった小型の六法は、学生が学習しやすいように重要な法令のみに絞って編集したものです。データベースとうまく使い分けるのが、スマートに学習を進めるポイントです。もちろん、小型の六法は毎年新しい版を買いなおしましょう。
法令検索はアプリもありますが、最新の情報に更新されているか、確認してから利用してください。
小型の六法は手元において学習するための本なので、図書館にはありません。図書館にはもう少し詳しい「六法全書(有斐閣)」があります。最新版は参考図書コーナーに、古い版は書庫で保管しています。折々に必要なものを活用してください。
地方自治体の行政情報も各自治体のホームページから公開されています。地方について調べる時は、県や市町村のホームページも確認してください。
8-3 ≪実習≫Googleを使った情報検索
Google検索をした時に、どんな情報がヒットするか試してみましょう。
【課題6】 Googleで「平生釟三郎(ひらおはちさぶろう)」をキーワードに検索して、どのような情報がヒットするか確認してください。
「釟」の字の入力は少し難しいですが、ひらがなで検索したり、「平生八三郎」で検索してもある程度ヒットします。Googleでは、よく似た文字列も含めて検索(あいまい検索)できますが、他のデータベースでは間違ったキーワードではヒットしないことが多いので注意してください。
もちろん、Googleでも正しいキーワードで検索したほうが、より精度の高い検索を行うことができます。
ヒットする情報の例を「情報探索ガイド」のp.25で解説しています。
ちょっとした検索のコツもご紹介しているので、確認してください。
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