3. インターネットで学術情報を探す
3-1. インターネットで学術情報を収集するポイント
「情報検索」をするときは、『Google』を使用することが多いと思います。
『Google』を使った時にどんな情報がヒットするか、改めて確認してみましょう。
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この教材を確認しながら実習できるように、ブラウザのウィンドウをもう一つ開いてください。
または、自分のスマホを使っても構いません。(学内Wi-Fi “konan-net” に接続してください。)
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【課題1】 Googleで「アイスクリーム」をキーワードに検索して、どのような情報がヒットするか確認してみましょう。
評判のアイスクリーム屋さんを調べたり、食べても太らないアイスクリームを教えてもらったり、そもそも”アイスクリームとは何か”を調べたり、GoogleもSNSも、とても便利ですね。
Googleの検索結果やネットニュースなどは、使用している端末やブラウザの閲覧履歴や、検索している場所の情報を元に自動的に選別されています。そのため、大学の端末とスマートフォンでは検索結果が違っているかもしれません。自分の検索結果と隣の人の検索結果も異なりますし、位置情報をONにしている場合は、移動すると検索結果が変わります。
このように、表示されている情報は「自分好み」に偏っていることを意識しておきましょう。
さらに、集めた情報をレポートや論文に使用できるかは、よく検討する必要があります。
検索結果に表示された「食べても太らないアイスクリーム」は、本当に食べても太らないでしょうか?
オンライン百科事典の定番のWikipediaは、更新が早く、新しい言葉も多く収録されているので、情報検索の糸口をつかむにはとても便利です。ただし、多くの人編集ができるので、信頼性が低いとも言われます。他の百科事典や文献などからも調べて、検証したり見方を変えたりした方がよいかもしれません。
大学や研究機関のサイトからは、学術研究成果が公開されていることもあります。他にも「日本アイスクリーム協会」のような業界団体のページからは、業界の動向や統計資料などが公開されていたりします。これらはレポートに使える情報でしょうか?
SNSでたくさんの人が「おいしいアイスクリーム屋さん」とおすすめされているお店の情報はどうでしょう。「おいしい」は主観なので学術情報としては利用できませんが、この情報には食べてみたくなるという強い効果があります。学術的に調べるのであれば、実際に「おいしい」かどうか食べてみる、のではなく、多くの人が「おいしい」と感じる理由を探求することになります。
インターネットに限らず、情報を集めるときは
①だれが発信した情報か、
②情報源は確かか、
③最新の情報か、
を常に確認し、冷静に多角的に検証して、信頼できる情報かどうか、よく考えてみましょう。
そのためには、本や雑誌、新聞、データベースなど、いろいろな情報源を利用する必要があります。教員など知見のある人に相談するのもよい手法です。
ちょっとした事柄であれば、Google検索が便利ですが、研究テーマに沿って「学術情報」を収集するためには専用のデータベースを使います。
次のページから、よく利用するデータベースの使い方をご案内します。