Konan University Library

図書館ガイダンス -人文科学編- [04/10]

4.学術雑誌・学術論文

4-1.学術論文とは

大学教員などの研究者が研究成果をまとめた論文です。
最新の研究内容は、まず論文で発表されることが多いです。人文科学分野では、その後本にまとめられることもあります。平均的な数量は数十ページと短いですが、最先端の研究が凝縮されています。

学術論文は、学術雑誌に掲載されます。
学術雑誌には、主に学術論文を掲載する学術論文誌と、初学者や一般の人向けに、注目の研究を紹介したり、勉強方法を案内したりする学術情報誌があります。
各分野の学術情報誌は、図書館2階雑誌コーナーにありますので読んでみてください。

学術論文誌は、従来は通常の雑誌と同じように定期的に冊子体で発行されていましたが、最近は電子ジャーナルで多く発行されています。
電子ジャーナルも、冊子体と同様に定期的に発行され、各論文にページ付けもされています。冊子体と電子ジャーナルの両方が発行されている雑誌もあります。


※画面引用
溝川 藍 , 子安 増生「 青年期・成人期における共感性, 情動コンピテンスと道徳性の関連」
教育心理学研究, 65 巻3 号, 2017. p. 361-374
DOI:https://doi.org/10.5926/jjep.65.361

【査読(さどく)とは】
学術雑誌に投稿された論文は、同じ研究分野の研究者がチェックします。これを「査読(さどく)」といいます。国際的なトップジャーナルほど採択率が低く、査読も厳しくなります。
査読を経て掲載が認められると、雑誌の発行に先行してインターネット公開されることもあります。ニュースで発表されるのもこのタイミングです。
ただし、多様性を重視するために査読を行わない学問分野もありますし、一般的に大学が発行する紀要(きよう)にも査読はありません。一概に信頼度が低いわけではありませんが、留意しておく必要があります。

また、インターネット上で無償公開されている論文(オープンアクセス)は、気軽に読めて便利ですが、残念なことに質の悪い論文が含まれることがあります。研究初心者には見分けがつきにくいので、教員に相談しながら研究を進めましょう。

詳しくは、甲南大学図書館発行の『情報探索ガイド』のp.11-12「学術雑誌・学術論文」を読んでください。

 

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