今話題のメタバースとは?
仮想空間で甲南大学を体験してみた!

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2023.8.18
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近頃よく耳にするようになった『メタバース』という言葉。皆さん聞いたことはありますか?
何となく雰囲気だけは知っている…という方も多いと思います。
そこで今回は改めて「メタバースとは何か?」をお届けするとともに、甲南大学でもメタバースの制作に取り組んでいるという噂が…。早速、その世界を体験してきました!

 

●そもそもメタバースとは?
メタバース(Metaverse)は「Meta(超越)」+「Universe(世界)」を組み合わせた造語だと言われており、オンライン上の仮想空間を意味します。
2020年度に経済産業省が実施した調査においては、「一つの仮想空間内において、様々な領域のサービスやコンテンツが生産者から消費者へ提供される仮想空間」として取り扱っています。

 

 

また、2022年度の総務省の発表では、技術の進展とサービス開発により、今後メタバースの世界市場は拡大し、2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円にも膨らむと予想が出されています。また、コンテンツの内容も、メディアやエンターテインメントのみならず、教育、小売りなど様々な領域での活用が期待されています。

 

[参考]
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html

 

そんな今何かと話題のメタバースですが、甲南大学でもメタバースの制作が行われているとのこと!今回は、制作に携わっている甲南大学教育学習支援センター職員の中田さんにお話を伺いました。

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
こんにちは!甲南大学でメタバースの取り組みが進んでいると聞いてやってきたのですが…。

こんにちは。そうなんです。現在甲南大学でもメタバースの制作が進んでいますよ。私も担当者の一人として、作業に関わっていますので本日はよろしくお願いします。
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
お願いします!早速ですが、今ニュースで『メタバース』や『VR』『AR』というワードをよく耳にしますよね?それぞれ何となくは分かっているのですが、具体的にどのように違うのでしょうか?

難しいですよね。一つずつ説明すると、『メタバース』はオンライン上に作られた「仮想空間」を意味します。その仮想空間の中で、イベントを開催したり、モノを売り買いしたりと、さまざまなことができます。
中田さん
中田さん

『VR』は“Virtual Reality”の略称で、日本語では「仮想現実」とも訳されます。VRゴーグルなど専用機器を使うことで、メタバースの世界などに本当にいるかのような感覚を得られる技術のことです。最近は、テレビゲームやアトラクションでもよく見られるようになってきましたよね。
中田さん
中田さん

一方で『AR』は“Augmented Reality”の略で、日本語では「拡張現実」とも言われます。現実世界の風景に、文字や画像、映像などを重ね合わせて表現する技術です。近年では、スマートフォンのカメラを通して見ると、現実世界の風景の中で動画が流れたり、キャラクターが出てきたりとイベントでもよく使われている技術です。現実世界にさまざまな情報を付加して、拡張することができるものですね。
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
なるほど。『メタバース』は「空間」のことで、『VR』や『AR』は「技術」のことなのですね!
それではここからは、甲南大学で制作が進められているというメタバースのことを伺ってもよろしいでしょうか?甲南大学でメタバースを制作することとなった経緯を教えてください。

甲南大学では、ご卒業生である中西伸浩さんからのご寄付を受け、5G、Beyond5G、6Gと急速に進化する高速通信技術の活用に関する社会実証に取り組む「Beyond5G寄附講座」を2022年度に設置しました。その一環で、このメタバースを制作することになったんです。現在プロジェクトチームとして、私を含めて4名のメンバーで一丸となって取り組んでいます。
中田さん
中田さん

Beyond5G 寄附講座
https://www.konan-u.ac.jp/social/beyond5g/

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
メタバースは高速通信を存分に活かすことのできるコンテンツですもんね!
どのようなメタバース空間を作っているのでしょうか?

お話するより実際に見ていただいた方が早いと思いますので、制作中のメタバース空間に実際に入ってみましょう!
中田さん
中田さん

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
おぉ!すごいですね!!これは岡本キャンパスのiCommonsですね!?

はい、そうです。見ていただいて分かるとおり、かなり細部まで忠実に再現して作成できていると思います。
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
遠くから見ると実際の写真と見間違えるほどの完成度です。ほかの箇所も実際の風景と見比べてみましょう。

 

[Agora]

 

[2階から1階の風景]

 

[2階学生支援機構前]

 

[2階Agora上段からの風景]

 

[2階L4前]

 

[2階AgoraWest]

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
本当にそのままiCommonsですね!

驚いていただけたようでよかったです。
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
ここに丸い球体があるのですが、これは何でしょうか?

それはVR動画と連動していて、球体の中を覗くと六甲アイランド総合体育施設のVR動画を見ることができるんです。
中田さん
中田さん

[球体の中のVR動画]

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
VR動画とも連動できるとは驚きです!!

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
2階部分になんぼーくんがいるのですが、あれは何なのでしょうか?

近づいてみてください。
中田さん
中田さん


KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
着替える!?押してみましょう!!

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
私がなんぼーくんになりましたよ!?

そうなんです。メタバース上では、「アバター」と呼ばれる自分の分身を使って行動します。アバターの種類はたくさんあるのですが、甲南大学のメタバースならでは、ということで、なんぼーくんのアバターを用意してみました!
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
このなんぼーくん、動きが非常にスムーズですね!しかも歩くときの腕を振るしぐさがとってもかわいいです!

そう言っていただけて嬉しいです。
このメタバースを公開したあかつきには、ぜひ皆さんになんぼーくんになってみてほしいですね!
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
たくさんの人に体験してほしいですね!

これまで、3月で実施したキッズフェスティバルや、夏のオープンキャンパスで、メタバースやVRのブースを出展し、大好評だったとのこと。言葉は聞いたことがあるけど試してみたことがない、という方が圧倒的で、皆さんに楽しんでいただけたようです。

 

7月オープンキャンパスの様子

 

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
メタバースもVRも臨場感が本当にすごいです!
今後、このメタバースを使ってどのようなことに取り組んでいきたいですか?

まずはこのメタバース空間を一般公開して、どこにいても甲南大学を体験できるようにしたいですね。また、この空間に様々な情報を配置して、甲南大学を紹介できるコンテンツにしていきたいと思っています。それからメタバース上で同窓会なんかもできるかもしれないですね!
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
メタバースはいろいろな可能性を秘めているのですね!
最後に、この先、このメタバースやVRを体験できるイベントの実施は予定されているのでしょうか?

もちろんあります。9月17日(日)に開催予定のオープンキャンパスで、このiCommonsのメタバースをお披露目できればと思っていますので、ぜひお越しください!
中田さん
中田さん

KONAN-PLANET 記者
KONAN-PLANET 記者
それはとても楽しみです!たくさんの方に体験してほしいですね!
本日はありがとうございました!

 

中田さんからのお話にもありましたが、9月のオープンキャンパスでは、このiCommonsのメタバースを体験できるブースを出展予定です。
「やってみたいけど、どこでできるかわからない。」「興味はあるけど、自分でVRゴーグルを買うほどでは、、、」という方もたくさんいらっしゃるかと思います。ぜひこの機会に体験してみてください!

 

9月17日(日)の甲南大学オープンキャンパスの参加にあたっては、

参加申込が必要となります。(8月下旬受付開始)

以下から、イベント詳細と参加申込方法をご確認ください。

 

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