大学での研究成果を社会へ還元!社会や地域の課題を大学が解決する未来がくる?
大学が求められている社会実装とは!?

みんなの「世界」をおもしろく > 研究
2023.7.21
よかった記事には「いいね!」をお願いします

法改正等により、大学の研究成果や技術を社会に繋げる活動が積極的に進められています。

そんな中、甲南大学の教員も、教育活動だけではなく研究活動にも熱心に取り組んでいます。

甲南大学で生まれた研究成果が社会に役立つ未来とは!?

みなさんの生活の一部に役立つ日がくるかもしれない!?

研究支援や産学連携の推進、知的財産等の管理を行うフロンティア研究推進機構で働いている

中島さんにお話しをお伺いしました!

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

そもそも、「社会実装」ってどういう意味なんですか?

 

 

 

中島 さん

 

「社会実装」とは、研究した成果を

社会問題解決のために応用したり、

世の中に広く普及させることをいいます。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

なぜ、研究成果を「社会実装」することが、

注目されているんですか?

 

 

中島 さん

 

大学で取り組んでいる研究は、社会の様々な課題や問題の解決に向けた新しい知識や技術を生み出す可能性があります。これらの成果を、社会に応用することで、社会的な課題や問題の解決に繋げることができます。

 

例えば、エネルギー効率の向上、医療技術の進歩、環境保護など、研究成果が実用化されると、社会全体の利益に繋がります。これは、新しい産業やビジネスの創出にもつながる可能性があるため、雇用の創出や経済の発展に貢献することができます。

 

また、学生が実際の社会問題に取り組むことは、理論的な知識だけでなく、実践的なスキルや問題解決能力を磨くことができます。研究成果の実装プロセスに学生が参加することで、創造性や起業家精神を刺激し、リーダー育成やイノベーションに繋がることが期待されています。

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

「社会実装」・・・なかなか聞きな慣れない言葉ですが、

どれぐらい注目されているんですか?

 

 

中島 さん

 

聞き慣れない言葉ですよね(笑)実際に、プレスリリースやニュースリリースの配信サービスを提供しているPRTIMES(社会実装に関するプレスリリース・ニュースリリース)を確認してみると、ここ数年で「社会実装」に関するプレスリリースがとても増えているんですよ。

 

 

「社会実装」をテーマにしたプレスリリース配信数の推移

 

 

革新的な医薬品の創出に向けた事業を展開している「ペプチドリーム株式会社」や、料理動画を1分にまとめて提供している「クラシル」、大学生向けの時間割共有サービスを提供している「すごい時間割」は「社会実装」の成功事例として、よくニュース等でも取り上げられています。

 

本学での社会実装の例としては、2023年1月に創業した株式会社B-Labにおいて、フロンティアサイエンス学部の甲元教授の特許技術をもとにβ-グルカンを体に吸収しやすく加工し、免疫力を高める健康補助食品を製造販売する予定です。

最近だとローカル5Gやドローン、空飛ぶクルマに関する社会実装なども注目されていますよね。

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

なるほど!色んな技術が「社会実装」されることで、

みんなの生活が豊かになっていくんですね!

でも、「社会実装」というと理系の研究が中心なんですよね?

 

 

中島 さん

 

そんなことないですよ!2022年12月紹介した「世界中どこでも、いつでも、絶品バウムクーヘンが焼き上がる!?世界初のAI職人「THEO」に見るフードテックの未来。」の記事にもあるように、地域の企業が抱える課題と教員の研究成果をマッチングさせることで解決が期待される取り組みとなっており、これも「社会実装」と言えるんです。

 

\「世界初のAI職人「THEO」に見るフードテックの未来。」をCHECK!/

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

なるほど!2022年6月に紹介した「カーボンニュートラル実現への道【第2弾】「水素」と「光触媒」が世界のエネルギー問題を解決する!?」の記事もありましたが、文系・理系問わず社会に役立つことが期待される研究がたくさんあるんですね!

 

\「カーボンニュートラル実現への道【第2弾】をCHECK!/

 

 

 

 

中島 さん

 

そうなんです!甲南大学では、

他にも魅力的な研究成果がたくさんあるんですよ!

そんな甲南大学の教員が取り組んでいる研究の成果を、

社会に役立てるために、シンポジウムを開催します!!

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

そうなんですね!

ちなみにどんなシンポジウムなんですか?

 

 

中島 さん

 

教員ひとりひとりの研究成果を、産業界や地方自治体との協働につなげ、甲南大学が地域の課題をリードして解決できる大学となることを目指すために、2023 年度9月15日に「甲南大学先端研究社会実装シンポジウム」を開催します!当日は、本学卒業生のエレコム株式会社 代表取締役会長 葉田順治氏をお招きし、イノベーション創出、起業などに関わるご経験についてご講演いただく予定です。

 

また、甲南大学発ベンチャー第1号である株式会社 B-Lab の代表取締役社長の甲元一也氏(フロンティアサイエンス学部教授)や、アントレプレナー教育のプログラムリーダーである石川路子氏(経済学部教授)も登壇します。その他にも、文系・理系問わず、日ごろの研究成果に関するプレゼンテーションやブース展示も行う中で、自治体や企業が抱える課題をマッチングさせ、解決に向け一緒に取り組むきっかけを作ることが期待されるシンポジウムとなっています。教員だけではなく、大学院生が取り組んでいる研究に関してもポスターセッションのコーナーも用意しています。 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

大学院生は自身の研究内容を、企業や自治体の方にみてもらい、

現場の意見を聞くことができるのでとても勉強になりますね!

 

 

中島 さん

 

はい!大学院で取り組んでいる研究を、一般の方にもわかりやすく伝えることも学びにつながると考えてます。また、研究成果をどのように社会に役立たせるのか、そのために何をしなければならないのか、といった広い視野を身に付け、将来企業や研究機関等で活躍できる研究者の養成にもつなげたいと考えています!

 

 

 

 

当日は魅力的なプログラムが沢山あり、

企業や行政の方々だけではなく、学部学生や保護者の方の

参加も受け付けていますので、ぜひ甲南大学にお越しください!

みなさまのご来場を心待ちにしております!

 

 

 

 

 

第1回甲南大学先端研究社会実装シンポジウムの詳細

開催日時:2023年9月15日(金)13:00〜17:00

場所:甲南大学岡本キャンパス

参加費:無料

問合せ先:sangaku@ml.konan-u.ac.jp

 

 

 

 

 

よかった記事には「いいね!」をお願いします