1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、学校法人甲南学園(甲南大学、甲南高等学校・中学校)は、18名の学生・生徒を喪い、校舎の半数が倒壊する被害を受けました。倒壊を免れた校舎でも、研究室の火災や書架や什器の損壊があり、全体の復旧・再生まで相当の年月を費やしました。
この震災からは30年が経過しましたが、災害は絶え間なく、繰り返し発生しています。全ての災害で亡くなられた皆様に心より哀悼の意を表し、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
本学には、阪神・淡路大震災の被災にかかる写真やビデオ、証言集等の記録が残されていますが、年月の経過と共に、特にビデオテープの劣化や写真の色褪せが課題となってきました。甲南大学図書館では、震災の記録を長期にわたって保存し、将来の防災・減災に役立てることを目的に、被災にかかる資料のデジタル化に取り組んでいます。
このたび、震災から30年の節目に、甲南大学デジタルアーカイブにて、デジタル化が完了した動画と画像データを公開いたします。合わせて、震災を経験されていない世代への30年目のメッセージを加えた特設サイト『学園が震えた日 ― 甲南大学・甲南高等学校・甲南中学校』を開設いたしました。コンテンツは、今後も順次追加していく予定です。
災害に「常に備える」ために、ご活用頂きたくお願い申し上げます。