PIXEL STORIES

PIXEL STORIES 07

「もっとこうしたほうが」
その想いが、
私を突き動かす。

小林 英誠さん

経済学部 経済学科 4年次(2026年度取材時)
履正社高等学校 出身

彩り教育で小林さんが成長した
5つのSTEP

  1. STEP 01 新歓イベントで誘われ、
    漠然と「なんティア」に入る。
  2. STEP 02 駅で人が倒れる場面に
    遭遇するが、何もできず後悔。
  3. STEP 03 資格を取り、救命講習での
    指導ボランティアに参加。
  4. STEP 04 幅広い地域貢献活動を重ね、
    向上心や探究心も向上!
  5. STEP 05 「KONAN ボランティア
    サーティフィケート」2級を取得。

緊急の場面で何もできなかった無力感
自分自身を大きく変えるきっかけとなった。

大学に入学してすぐ、新歓イベントで声をかけられて、なんとなく入ったのが「なんティア」でした。「なんティア」とは、「ボランティアを求めている地域の人たち」と「ボランティアに参加したい学生」とのコーディネーター役を務める学生団体です。学生にボランティア活動を勧める活動なので、もちろん自分が経験しないことには人に説明できません。しかし最初のうちは「とりあえず自分でもボランティア活動を体験しておこう」と地域のお祭りに数回ほど参加した程度で、あまり積極的に取り組んではいませんでした。
転機は、1年次の夏休み。駅で突然、人が倒れる現場に遭遇し、頭が真っ白になってしまって…。実は高校時代に消防署で救命講習を受けた経験があったのですが、その知識を生かせず、結局、救急車を呼ぶことしかできませんでした。無力感と悔しさに突き動かされ、私は「救命について学び直そう」と決意。翌月には「応急手当普及員」という、救命講習でのインストラクター資格を取得しました。
その後、救急救命ボランティアのNPO法人「Basic Life Support KOBE」に参加。市民や企業向けの救命講習で、インストラクターとして心肺蘇生法やAEDの使い方などの指導を行う、といったボランティア活動を、今も継続しています。2年次からは防災系のボランティアにも参加するようになり、以後は救命と防災が、私のボランティア活動の2本の軸になっています。

立場も年齢も違う人々との協働を通して
探究心や向上心を追究できるのが楽しい。

救命講習での活動では、常に「もっとこうしたほうがいいのでは?」といった課題感をもち、毎回の反省点を次に生かすという考え方で取り組んできました。時には他の団体の講習に参加して視野を広げたり、救命講習の研究をしている他大学の学生の話を聞きに行ったりもして、より質の高い講習を追究し続けています。
一方で、「なんティア」では企画チームに所属。3年次にはリーダーとして、神戸の防災に関する取り組みを行うNPO「プラス・アーツ」と連携し、ボランティア未経験の学生を対象に「防災から、ボランティアへの一歩を踏み出そう」といった企画を立案し、実施しました。ほか、大学の地域連携センターを介して、神戸市の中学校での「ぼうさい授業」や、堺市での「関西湾岸SDGsチャレンジ」など、様々な地域連携プロジェクトにも参加しています。
3年次には「KONAN ボランティアサーティフィケート」の2級の認定を受けました。ただ、そうした評価以上に、私は活動そのものを心から楽しく感じています。立場や年代の違う人たちと一緒に行動できる「第3のコミュニティ」のなかで、大学では得られない知識や体験にたくさんふれ、「さらにもっと」といった探究心から、挑戦をおそれず「やってみよう」という行動力も身につきました。就職活動では、AEDなどの医用機器メーカーの内定を獲得。次は企業のなかで、救命の「もっとこうしたほうが」を突き詰めていきます。

成長につながる甲南の彩り教育

KOREC学生コーディネーター「なんティア」

名称の由来は「こうなん」+「ボランティア」。
学生主体でボランティア活動の促進に挑戦。

地域連携センター(KOREC)には、地域社会から常に多くのボランティア情報が寄せられています。このボランティア活動に参加するだけでなく、他の学生たちにボランティア活動を広める役割を担っているのが「なんティア」。ボランティアに関する情報発信や相談、地域団体と連携したオリジナルボランティア企画の立案・実施に携わるなかで、行動力や課題解決力が養えます。

教員・職員インタビュー

地域連携センター
家村 駿

ボランティア活動での頑張りや成長に期待し、
その成果をしっかりと評価する体制も整備。

本学では、学生のボランティア活動での頑張りを一過性の経験にとどめず、大学としてその取り組みや成長を評価する「KONAN サーティフィケイト」での認定や、キャリア創生共通科目「実践ボランティア」での単位認定につなげています。学生が学内での学びを社会で実践し、新たな気づきや学びを得ながら、成長してくれることを期待しています。また「なんティア」のメンバーには、ボランティア活動の知識に加え、学外の団体や地域の方々との協働に欠かせない専門知識や社会人マナーについても、担当の教職員が丁寧に指導しています。そうした経験を重ねる中で、小林さんは1年次から様々なボランティア活動やプロジェクトで活躍し、学外でも高い評価を受けています。「なんティア」でもチームリーダーを務め、ともに地域連携に取り組むパートナーとして、私たち職員も信頼しています。