甲南大学では、学生一人ひとりの個性を伸ばすため、学業成績ではわかりにくい努力や挑戦を評価するKONAN サーティフィケイトという制度を設けています。このなかには、KONAN キャリアデザインサーティフィケイトという部門があり、早期から自身のキャリアを考え、行動し、自身のキャリアデザインに力を入れて取組んだことで、大学生としてのキャリア形成の土台ができたことを評価し、KONAN サーティフィケイト1級から3級に認定します。これにより、自身のキャリアのために、様々なことに挑戦する学生たちの行動意欲を高めていきます。
認定分野・級に応じたオープンバッジが授与されます。
(例:1級 ライブラリ / 2級 グローバル / 3級 ボランティア)
キャリアセンターが主催するプログラムへの参加や、キャリアデザイン系授業の履修、学生時代の活動、後輩支援等が評価項目となっています。
今回はモデルケースとして、上村さんに、学生時代のキャリアデザインについてお話をいただきました。
キャリアセンター主催のイベントへの参加はもちろんですが、体育会団体をまとめる体育会本部の活動やラーニングアシスタントでの活動が卒業後の進路に繋がったと思います。
1年次からベーシックキャリアデザインの授業を履修し、大企業で働きたいと考えていましたが、具体的に考え始めたのは3年生になってからでした。就職活動が本格化する中で、キャリアセンターのイベント等にも参加していましたが、どんな業界・企業を目指すのかは本当に迷いました。最初は経済学部で学んだ金融業界を見ていましたが、これまで自分が体育会本部の活動やラーニングアシスタントの活動で、相手の要望をかなえるために自ら行動してきたことに気づき、商品を持たず、相手の要望に応えていく、人で勝負する、商社のビジネスモデルに自分の経験がいかせると考えるようになりました。中でも、これからより多くの人に影響を与えられると考えたエレクトロニクス系の商社を志望し内定を得ることができました。
振り返ってみると、いろんな選択肢を知ることと、色々なことに挑戦したことが、進路決定に繋がったと考えています。
就職活動を終えた4年生が後輩支援を行う団体OBFに参加しています。コロナ禍、パソコンの画面に向かって、一人で就職活動に取り組むことが非常に大変でした。そんな時、キャリアセンターで相談することで、自分自身についての新たな気付きがありました。また、業界・企業についてのアドバイスをいただいたことで、やりたいことが明確になりました。今度は自分が、孤独になりがちな後輩に、新たな気付きや、いい影響が与えられればと思い参加しています。
OBFの活動内容としては、就職活動の相談にのったり、ESの展示会や模擬面接等を実施し、自身の経験を伝えたりしています。
最初から目指す進路が決まっている人もいると思いますが、何から始めていいかわからないという人も多いと思うので、このサーティフィケイトがあれば行動するきっかけになると思います。
また、このサーティフィケイトの面白いところは、学生時代の活動が評価項目に入っている点です。キャリアと聞くと、就活を思い浮かべると思いますが、私は大学時代の活動や経験が進路に繋がりましたし、社会で必要とされる力も身についたと感じています。このサーティフィケイトをきっかけに、いろんなことに挑戦し、進路の選択肢を広げてほしいと思います。