大学企画展:光島貴之展 さわるためにだけ存在するものがあってもいい

2013年9月21日(土)~10月19日(土)

出品作家コメント
全盲であるぼくが作品を発表するようになってかれこれ20年近くになる。最近ある男性に「さわるためにだけ存在するものって何だろう?」と質問すると、「そりゃあ、アレに決まってるやろう」といういやらしそうな声が聞こえて来た。
これを一人の男性の他愛ない発言として見過ごすことはできない。そのような言い回しによって視覚障害者の「さわる」という観察や認識、感受性がどれほどおとしめられてきたか。ぼくは、そのような一般的な価値観によって何度も何度も繰り返し行き詰まりを経験してきた。今回の作品は、そのようなもはやぼくの中にまで染み込んできている「さわる=いやらしい」という美意識を、根底から覆したいと思いながら制作を始めた。
点字は、さわるためにだけ意味を持っていると言っても過言ではないだろう。そのような価値観を持った作品を提示したいと思っている。
光島貴之

関連イベント
対談「触って感じるアレコレ」
光島貴之(出品作家)× 服部正(甲南大学文学部)
9 月22 日(日)午後2 時~午後4 時 甲南大学511 教室

チラシ

会場風景

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