PIXEL STORIES
学生ストーリー
江崎 勇太さん
経営学部 経営学科 4年次(2026年度取材時)
神戸市立科学技術高等学校 出身
彩り教育で江崎さんが成長した
5つのSTEP
-
STEP 01
バスケが好きで、スポーツ
健康副専攻を履修。 -
STEP 02
学術的視点でスポーツと
向き合う授業に驚き! -
STEP 03
バスケの動作を科学的に
突き詰める研究に挑戦。 -
STEP 04
先行研究や実験をもとに、
論文も書き上げた! -
STEP 05
副専攻での学びも生かし、
卒業後はコンサル会社に。
大好きでずっと打ち込んできたバスケに、
初めて学術的な視点から向き合った。
高校時代はバスケットボール部での活動に全力を注ぎ、「大学でもバスケを続けたい」と考え、指定校推薦で甲南大学の経営学部へ。入学時に、ちょうど自分たちの年次から「スポーツ健康副専攻」が新設されると知り、興味を持ちました。経営学部での学びにも関心がありましたが、スポーツトレーナーという職業もなんとなく視野に入れていたので、そこに向けた勉強ができる環境に魅力を感じたのです。「将来の選択肢や可能性も広がりそう」と考え、私は2年次からこの副専攻を履修しました。
スポーツ健康副専攻では、スポーツ指導や運営、スポーツ文化など、様々な学術的視点からスポーツと健康について学べます。なかでも私は、スポーツ科学や生命健康科学に関わる科目を中心に学び、食事と筋肉のつき方の関連など、得た知識をバスケットボール部の仲間と共有し、トレーニングにも積極的に役立てました。
3年次には本格的な研究と論文執筆に挑戦。研究テーマは自由で、私が取り組んだのは「首と骨盤の傾斜角度がバスケでのパフォーマンスにどう影響するか」といった内容でした。きっかけは、自分の調子が上がらない時の試合映像を見返すなかで気づいた、上手い選手と自分との姿勢の違い。「首を少し前にして骨盤を反らさずに中立位にした時が一番動きやすいのでは?」この仮説を確かめるため、バスケットボール部のメンバーたちにも協力してもらい、実験に取り組みました。
確証や根拠を示すことの重要性を学び、
自身の好奇心や探究心の強さにも気づけた。
実験では最初、部のメンバーたちから「この姿勢だと動きやすく感じる」という証言を集めることができれば成功かな、と考えていましたが、先生から「感覚だけでは根拠には足りない」と指摘を受け、研究室の反応測定器を貸してもらいました。この装置を使い、メンバー全員分の実験結果を正確に数値化。しかし残念ながら、明確な「動きやすさ」の立証に繋がるような数値は得られませんでした。
実験はうまくいきませんでしたが、研究の過程で、海外の論文に「首の傾斜角度が目の反応速度を上げる」といった研究成果が記されているのを見つけ、「自分の考え方そのものは間違っていない」という確証も得ています。今後も研究を重ね、いつかバスケでの動作の「最適解」を探り出し、自分のプレーに活用したいです。
研究内容を論文として残せたことも自信になりました。一番の成長は、自分の考えだけでなく、先行研究や実験から「確証があるか」を調べたうえで伝えるのが大切だと学べたこと。バスケの見方も変わり、プレーについて科学的な視点から考えるなど、かなり解像度が上がった感覚があります。自分の探究心や好奇心の強さにも、改めて気づけました。
就活では、コンサルティング会社から内定をいただきました。経営学部での学びと、副専攻で養った「強い好奇心をもって、物事を突き詰めて探究していく力」、その両方が生かせる仕事ができるのが、楽しみです。
成長につながる甲南の彩り教育
スポーツ健康副専攻
あらゆる学部での学びに「プラス」となる、
「スポーツと健康」を徹底追究する副専攻。
建学の理念にも掲げられた「健康増進」という人類共通の重要課題と向き合い、スポーツ振興や健康な社会づくりに貢献できる人材を育てる「スポーツ健康副専攻」。全学部生を対象に、主専攻の「サブ」でなく「プラス」となる効果を生む、幅広く高度な専門知識や本格的な研究手法、課題解決力などを養うカリキュラムを整備。スポーツ指導に関わる資格取得もめざせます。
教員・職員インタビュー
● 全学共通教育センター
副所長 教授
● スポーツ・健康科学教育研究
センター 所長
● 特定プロジェクト研究所
フォール・プリベンション・
リサーチ・センター所長
本気でスポーツに取り組んできたなかで
生まれた疑問が、意外な成長の起点に。
私はスポーツ医学や運動生理学を専門としていますが、「スポーツ健康副専攻」の教員にはスポーツ社会学、心理学、マネジメント、運動学、コーチング学など多彩な専門家が在籍しており、人文・社会・自然科学の多様な観点から、スポーツと健康について他大学の専門学部に劣らないレベルで学べます。ゼミでの学生たちの研究テーマも 「緊張と競技パフォーマンスの関係」「市民マラソン大会開催の合理性」「配球の原理」など実に多彩。バスケットボールと本気に向き合ってきたからこそ生じた疑問に挑んだ江崎さんのように、学生たちは自身の「本当に好きなこと」への関心を突き詰めるなかで、科学的な研究手法を習得し、学会発表レベルの論文を完成させるまでに成長しています。