コース紹介
「人生100年時代の学び」プログラム
6つのコースについて(2025年度)
1
「大人の自己探求」(人文科学系)コース
さまざまなテーマの問答を素材とした対話で得られる気づきから、自己理解を深めます。その対話の素材になりうる美学・哲学・思想史に触れ、人間関係に関する心理的な知識を学び直し、自らの体験を振り返る糸口にします。同時に個人の変革・成長のマネジメントやリーダーシップの学習を通じて、振り返りを行動に結び付ける実践マネジメントを学びます。最終的には、多彩な受講生相互の真摯な対話から人生という物語に埋もれている信念や価値や美意識を再確認し、人生を刺激する、新しい意味や意義を体得します。
2
「ネクスト・キャリアをどう生きるか」(社会科学系)コース
定年を迎えた後の働き方、その後の生活の資金を如何に確保しておくか、さらに、生きがいや地域社会とのつながり方など、充実したライフ・プランをさまざまなポイントから考えます。そのため、生きがいを得られる資産形成や、ネクスト・キャリアの資産を確保するための保険や社会保障の仕組みについて、また、保有資産を次世代に託すため、贈与や相続について税金も含め考えます。このように多様な視点を養うことを目的として人生100年時代のキャリアを目的としてデザインされたプログラムです。
3
「多文化共生、グローバル社会で生きる」(多文化・国際系)コース
グローバル化で多様に変化する社会を理解し、どのようなアプローチで物事を観るべきかを考えます。日本国内の異文化受容や、日本と世界でどのような違いがあるかを文化面・社会面・法律や政策面など多角的に学びます。具体的には、法・政治・文化を国内での変化や世界の地理的条件・福祉システム・歴史・宗教観・文化・社会構成とともに理解し、日常生活・海外旅行・ビジネス展開・国際交流・海外ボランティアにどのように取り組めるのかをグローバルとグローカルの双方から明らかにします。
4
「ライフサイクルの心理学」(心理学系)コース
わたしたちは生まれてから死ぬまでに多数のライフイベントを経験します。このライフイベントは、さまざまな感情-喜び・悲しみ・楽しみ・怒り・後悔など―に彩られています。より豊かな「生」を生きるために、これまでの「生」をふりかえり、良いことも悪いことも、いかに自分の心に収めていくのかが大事なことである。そしてこのことは、これからの時間をいかに生きるかを考えることにも関連します。本コースでは、人の誕生から死をテーマとするライフサイクルに着目し、各発達段階の心理的特性と発達課題、とりわけ人生後半の課題について学ぶとともに、心理学の観点から、履修者それぞれが意味のある「生」を生きることを考えます。
5
「自分自身のことばを見つめ直す」(社会言語系)コース
私は、どんなことばをどんなふうに使っているのか? 自分のことばを客観的に分析した経験があるでしょうか。寺山修司は「この世でいちばん遠い場所は自分自身の心である」と言ったそうですが、この世で一番難しい言語は「自分自身のことば」かもしれません。このコースでは、「ことばが社会のなかでどのように使われ、どのような働きをしているのか」という社会言語学的観点から、ことばについて考えたいと思います。関連授業を通して知識を広め深めるとともに、ワークショップでこれまで気づいていなかった新しい「私」を見つけましょう。
6
「情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~」(情報系)コース
21世紀における情報技術は、社会や経済のさまざまな分野において革新をもたらし、生活の質を向上させています。内閣府は、世界に先駆けた「超スマート社会」Society 5.0の実現に向け、サイバー空間とフィジカル空間の融合による持続可能で強靱な社会への変革を目指しています。このような社会の構築が可能になったのも、インターネットやスマートフォンなどの情報技術が21世紀において急速に発展したおかげだと言えます。
この授業では、調査や演習を通じ、インターネットをはじめ人工知能(AI)や量子コンピュータなど社会を支える広範な情報技術の現状としくみについての理解を目指します。
区分 |
本プログラムで履修できる科目数 |
「履修証明※」に必要な科目数 |
必修科目 |
1科目(リカレントワークショップA) |
1科目(リカレントワークショップA) |
選択必修科目 |
4科目以内 |
2科目以上 |
注1:本学は2学期制であり、当プログラムの科目は学期ごとに完結します。
注2:前期に履修した科目で「不可」の成績の場合、後期に同じコースに配置されている未修得科目を履修することができます。
注3:本プログラムでは、上表のとおり必修科目と選択必修科目の合計3科目以上「合格」(秀・優・良・可)の成績評価を修めた場合、「履修証明」を授与します。
授業科目表
時間割について
2025年度「リカレントワークショップA」(必修科目)の開講曜日時限について
<「リカレントワークショップA」は後期(9月~)に開講される必修科目です。>
コース |
開講曜日時限(予定) |
大人の自己探求(人文科学系) |
後期 火曜2・3限(隔週開講) |
ネクスト・キャリアをどう生きるか(社会科学系) |
後期 月曜 2・3限(隔週開講) |
多文化共生、グローバル社会で生きる(多文化・国際系) |
後期 金曜1限(毎週開講) |
ライフサイクルの心理学(心理学系) |
後期 月曜4限(毎週開講) |
自分自身のことばを見つめ直す(社会言語系) |
後期 火曜3限(毎週開講) |
「情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~」(情報系) |
後期 火曜 3限(毎週開講) |
2025年度時間割
※「情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~」(情報系コース)は、2025年度からの新設コースです。
シラバス(授業計画)の検索について
シラバスには、科目の到達目標や授業内容、試験の有無、成績評価の方法など、履修をするにあたって確認しなければならない事項が記載されています。各科目の授業内容については、シラバスを閲覧ください。
※シラバスの内容は、授業の進行などによって変更されることがあります。
検索方法はいろいろありますが、主な方法は以下のとおりです。
検索方法.1
科目名で検索したい場合
【授業科目】欄に調べたい科目名を入力し、検索ボタンをクリック。
検索方法.2
教員氏名で検索したい場合
【担当教員】欄に調べたい教員の氏名を入力し、検索ボタンをクリック。
検索方法.3
スケジュールから
検索したい場合
【曜日】欄や【時限】欄で検索対象の□にチェックを入れ、検索ボタンをクリック。
検索方法.4
学期ごとに開講科目を
検索したい場合
【開講年度学期】欄で検索したい開講年度・学期を指定し、検索ボタンをクリック。
※1~2や、そのほかの方法をいろいろと組み合わせて検索することも可能です。
履修生の声
履修生の声<インタビュー>
RC(リカレント教育センタースタッフ):人生100年時代プログラム2期生。79歳にして、現役YouTuberとして活躍されている三宅隆宏さん。
三宅さんは、東播磨甲南会の会長としても、長年甲南大学に多大なご支援をいただいています。そんな三宅さんは、なぜ、そんなに生き生きされているのか、なぜ、リカレント教育センターの履修証明プログラムで学び直しをされる決意をされたのか、プログラムを受けてみて実際どんな感想をお持ちなのかなど、色々と率直にお伺いしたくなり、今回のインタビューをお願いすることにしました。
三宅さん:東播磨甲南会の会長として活躍していて、甲南大学とも長年交流をしていて、何か甲南大学のためにできんかな、とずっと考えていました。そしたら、たまたま、甲南大学の先生から、「リカレント教育センターというのが新たに立ち上がっているから」、と誘いをうけて、「じゃあ、それぐらいだったら」、ということで受講するにしたんやけど。
RC:甲南大学のために、というのは本当にありがたいお話ですが、本学の教員からの誘いで履修いただいていたんですね。三宅さんはいつも生き生きされているのですが、その秘訣というか何かあるんでしょうか?
三宅さん:僕は、運がいい。ここに来るまで、会社のこととか色々あったけど、その都度いい人に出会って。会社設立のときも、経営不振のときも、売却のときも、いいアドバイスをしてくれる人がいて。運がいい秘訣をあえて言うなら、「人との交流」かな。人との交流は運を呼ぶ。甲南大学、甲南大学のスタッフとのかかわりもその一つかな。
RC:「人生100年時代の学び直し」プログラム・「大人の自己探求」コースを受けようと思われた動機は?
三宅さん:僕のテーマにピッタリ。今、僕は、79歳。長生きの家系で、100歳まで生きるとしたら、「あと20年をどう生きるか?」、ということを考えるようになった。
そのためには、自分を知ることが大切。それで、このコースにした。
RC:4月から「人生100年時代の学び直し」「大人の自己探求」を通して、どのような成果がありましたか?
三宅さん:西川先生との出会いやね。こんな人が甲南にいたんかと思うぐらい熱い先生。
人は、周りに流されたままの生き方をしているのに気づかずに、自分を見失うような生活をしていることもある。でも、今あってこその将来やと思うと、今、ここで、自分に起きていることに、さしあたり対応するのもいいと思うよ。今の自分のあり方が、将来の自分を決めるから。
「大人の自己探求」は、今の自分を知る授業で、小学校に上がる前のような、大昔から人生の山と谷を振り返って、自分の強みと弱みを分析する。
人から見える自分も大切で、クラスの仲間も大切と思う。だから、みんなのコメントを聞いて、「あ、そうだったんや」と受け入れることも大切。西川先生は、そんな授業をしてくれてます。海外の学生や同年代との交流とかも考えてくれていて、できれば、観光ではなく、人との交流、そんなことをしたいね。できるかな・・・?
RC:三宅さんとの対談を通して、リカレント教育センタースタッフ一同、リカレント生のエネルギーこそが、センターの可能性を拡げてくださっていると実感し、三宅さんが語る海外と繋がるセンターの実現にむけ、取り組んでいきます。
最後に、今、人生100年時代学び直しプログラムの履修を考えてくださっている皆さんに一言お願いします。
三宅さんからのメッセージ