先生との出会いで心機一転

物理の基礎を幅広く学習し
宇宙物理の楽しさにめざめる。

高校時代の物理の授業で面白さに魅せられ、物理学科に入学。コンパクトなキャンパスにもかかわらず、各教室や廊下などのスペースはゆったりしていて、安心できる環境の中で大学生活を始めることができました。基礎的な学びの中、その先の目標が定まっていなかったころに、現在の指導教員となる先生と出会いました。JAXAが主導するＸ線分光撮像衛星XRISMプロジェクトのメンバーでもある先生のご指導のもと、観測機器の研究に挑戦。卒業論文の発表後も研究を続けたいという気持ちが強くなり、大学院への進学を決めました。

研究に打ち込む毎日

より高精度な分析ができる
Ｘ線画像解析システムを開発。

今は宇宙粒子研究室に所属し、宇宙Ｘ線検出器で取得した画像の解析を、機械学習を用いて行う研究を進めています。より高い精度の分析結果を得るために導入したAIに学習させる機械学習システムのプログラミングは、大学院に入って初めて取り組む分野だったので、慣れるまでは本当に大変でした。エラーが出る度に修正を加え、地道な解決を繰り返す毎日の中で、自分で考えたシステムが少しずつ実用的なものに近づいていくことが本当に楽しく、大きなやりがいにつながっています。

第一志望の企業に内定

機械学習やプログラミングの
知識と技術を仕事に活かす。

機械学習はすでに幅広い分野に応用されていて、これからもますます開拓が進む技術です。就職活動では、これまで手探りで進めてきた機械学習やプログラミングの経験で、高い評価をいただきました。卒業後は、第一志望であるソフトウェア関連企業への就職が決まっています。車載機器の開発に携わるので、車を運転する人はもちろん、歩行者や他の運転者にも安全を提供できるサービスや機器を開発したいです。そして就職後も継続して、機械学習についての学びを深めたいと思います。