申請展:甲南アトリエ「山室眞二のじゃがいもデ版画 ワークショップ」成果発表展

 

2022年11月15日(火)~11月24日(金)会期中無休

 

 

2022年11月5日(土)に開催した、人間科学研究所主催の甲南アトリエ「山室眞二のじゃがいもデ版画ワークショップ」にご参加いただいた皆さんが制作したいも版画作品の展覧会です。版画家として活躍中の山室眞二さんは、じゃがいも版画独自のしっとりとしたやわらかな質感や、その素材や技法の手軽さに魅せられて、独学でいも版画を制作してきました。今回のワークショップでも、使用した材料や道具はじゃがいも、カッター、つまようじなど、どのご家庭にもある身近なものばかりですが、おひとりおひとりの彫り方、刷り方、色の使い方などの違いによって、それぞれに味わいのある素敵な作品ができあがりました。ワークショップはオンライン(Zoom)で実施され、阪神間にとどまらず、遠方にお住いの方にもご参加いただくことができました。

メールやオンラインでのコミュニケーションが主流となる現在、いも版画という手軽で奥深い創作の世界の楽しさを知っていただき、作品を通してコミュニケーションのきっかけとしていただけましたら幸いです。

また、山室眞二さんの手による、いも版画の作品の数々も展示しております。アイデアに満ちた、小さくも美しい世界をどうぞお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

【講師プロフィール】

山室 眞二 (やまむろ・しんじ)

1939年横浜生まれ。

横浜市立大学数学科卒業。

建設省(現・国土交通省)などに勤務ののち、民間財団を経てシンジュサン工房主宰。いも版画の制作や装幀・造本を行う。 小学生の頃から続けていた木版画の技術をもとに独学で試行錯誤を繰り返して習得したいも版画は、淡くやわらかな質感と明瞭なモチーフが調和した独自のもの。また画と文字との融合を目指して本造りを続け、これまで詩人や文学者、染織家などと制作した本は約70冊を超える。主な著書に『じゃがいもデ版画』(2016年、求龍堂)などがある。

 

 

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