大学企画展:西淡路希望の家の美術展

西淡路希望の家の美術展
淡々と、黙々と、サクサクッと描くのです。
~おそらく、魂の叫び、ではなく、無欲、でもなく、まったくの孤独、でもないけれど
2015年9月18日(金)~10月17日(土)

出品グループコメント
西淡路希望の家は、大阪市東淀川区にある、知的障害者の通所施設です。
9時30分から16時30分までが働く時間。
月3回だけその後、2時間、美術部があります。
仕事を終えて、いそいそと美術部の部屋へ集まり、各々がマイペースで描き始めます。
部員10名、見学に来られた方への自己アピールや、褒められた時の破顔一笑の素晴らしさ。
しゃべり続けて手元を見ずに制作するなんてことは、当たり前。
寝ている人、イヤホンでムード歌謡を聴いている人、職員の名前をつけて戦国時代で戦わせる人。
今回は、淡々と、黙々と、そしていつもサクサクッと描いている4人です。
作品を通して、是非とも作者にも思いを馳せながらご覧下さい。
西淡路希望の家 美術部代表 金武啓子

出品作家
西原清次・前田泰宏・東本憲子・黒田勝利

関連イベント
トークイベント「アウトサイダーは おいしいか ?? 」
ゲスト:大手裕子(大阪成蹊大学芸術学部教授)・金武啓子(西淡路希望の家美術部代表)
聞き手:服部正(甲南大学文学部)
10月4日(日)午後2時~午後4時 甲南大学511教室

チラシ

会場風景

大学企画展:近松素子展「すくいあげる」

近松素子展「すくいあげる」
2014年9月19日(金)~10月18日(土)

出品作家コメント
私は複数の版を使い、刷りを何度か重ねてイメージを創りあげていきます。刷りを進めて行く中で、最初に予定していたものと大幅に変わる事も少なくありません。
創ろうとしているものの、「絶対」を探しながら刷っているのかも知れません。
その「絶対」は1つなので、私の作品は版画でありながら、オリジナル1点という事がしばしばあります。
版と向かい、無限に広がる可能性から、その時の「絶対」をすくいあげるように制作しています。
近松素子

関連イベント
対談「版で表現するという事」
ゲスト:神野立生(銅版画家)× 近松素子(出品作家)
進行役:服部正(甲南大学文学部)
10 月5 日(日))午後1 時~午後3 時 甲南大学511 教室

チラシ

会場風景

大学企画展:光島貴之展 さわるためにだけ存在するものがあってもいい

2013年9月21日(土)~10月19日(土)

出品作家コメント
全盲であるぼくが作品を発表するようになってかれこれ20年近くになる。最近ある男性に「さわるためにだけ存在するものって何だろう?」と質問すると、「そりゃあ、アレに決まってるやろう」といういやらしそうな声が聞こえて来た。
これを一人の男性の他愛ない発言として見過ごすことはできない。そのような言い回しによって視覚障害者の「さわる」という観察や認識、感受性がどれほどおとしめられてきたか。ぼくは、そのような一般的な価値観によって何度も何度も繰り返し行き詰まりを経験してきた。今回の作品は、そのようなもはやぼくの中にまで染み込んできている「さわる=いやらしい」という美意識を、根底から覆したいと思いながら制作を始めた。
点字は、さわるためにだけ意味を持っていると言っても過言ではないだろう。そのような価値観を持った作品を提示したいと思っている。
光島貴之

関連イベント
対談「触って感じるアレコレ」
光島貴之(出品作家)× 服部正(甲南大学文学部)
9 月22 日(日)午後2 時~午後4 時 甲南大学511 教室

チラシ

会場風景