持続可能な社会を実現するための実践的な政策の設計を行っています。マネジメント創造学部(環境政策/持続可能性研究)JODOIN Joshua John

環境政策、持続可能性研究の専門家で、持続可能な発展のための言語教育について研究されているJODOIN准教授にお話を伺いました。

About Me ( JODOIN Joshua John )

皆さん、こんにちは!カナダ出身の JODOIN Joshua John です。学生の皆さんからは Dr. J と呼ばれています。専門は 環境政策、サステナビリティ学、そして 英語教育 です。これまで、韓国、トルコ、中国、日本など、さまざまな国で学び、働いてきました。その経験が、私に世界的な視点を与えてくれました。

私が環境について学び始めたきっかけは、20代前半にカナダ・アルバータ州北部の フォートマッケイ で青少年リーダーとして働いた経験です。そこでは、オイルサンドに囲まれながら生活する マッケイの人々 の姿を目の当たりにしました。環境破壊による深刻な汚染、石油・ガス産業がもたらす経済的な強さ、そして厳しい環境の中でも力強く生きる人々の姿が強く心に残りました。その後、中国で生活した際には、急速な経済成長の一方で、大気汚染など人々の生活に与える大きな影響も目の当たりにし、環境問題について深く考えるようになりました。

日本に来て10年以上が経ちますが、最近では 「Language Education for Sustainable Development | 持続可能な発展のための言語教育(LESD)」 という新しい研究分野を発展させています。この研究は、京都大学の地球環境学堂・地球環境学舎(GSGES)での博士課程中に始めたものです。LESD は、言語教育と持続可能な発展教育を組み合わせることで、学生の皆さんが環境に対する理解を深めながら、強いコミュニケーション力を身につけることを目指しています。

2024年4月からは甲南大学の Hirao School of Management (CUBE) の教員として、環境政策、環境倫理、模擬国連、ESG(環境・社会・ガバナンス)、そして 英語教育 などの授業を担当しています。
私の研究内容はこちらからご覧いただけます 。

JODOIN Joshua John / ORCID

Research

Designing practical policies to achieve a sustainable society

私の研究は、持続可能な発展のための言語教育(LESD)、環境政策、そして言語教育に焦点を当てています。特に、大学や社会が現代の環境問題を解決するためにどのような役割を果たせるのか、そして持続可能な社会を実現するための実践的な政策の設計に興味があります。

これまでの研究では、環境アカウンタビリティや、大学が地域社会にどのように貢献し、行動を促すことができるのかをテーマにしてきました。例えば、「自然とのつながり」をテーマにした講義やイベントを通じて、実践的な学びや社会的対話を促進しています。

環境政策の面白さは、地域の課題とグローバルな挑戦を結びつけ、人々の意識や行動に影響を与えることができる点です。そして、その中心にあるのが言語です。言語は人間同士のコミュニケーションの基盤であり、気候変動のような世界的課題を解決するためには、多様な文化背景を持つ人々が協力し、言葉を通じて理解し合うことが不可欠です。

「私たちの世界には、貧困や気候変動といった問題に取り組むための、知識と創造力を兼ね備えた人材が必要です。」

そのような人材を育成し、支援すること、そして私自身も周りの人々から学び続けることが、私の研究のテーマです。研究者としての仕事は、常に刺激的で、新しい発見に満ちています!

Nepal English Langauge Teaching Association Conference Keynote Speaker
(2019)
Kyoto University Student Presentations as part of IPCC (2019)

KONAN’s Value

甲南大学は、学生一人ひとりが自ら考え、主体的に行動し、社会に貢献できる人材へと成長するための素晴らしい環境を提供しています。特に、Hirao School of Management (CUBE) では

• 質の高い英語教育プログラム
• 経済学・経営学・サステナビリティ、そして社会科学分野における豊富な専門知識を持つ教員陣
• 少人数制の学びと、教員と密に交流できるサポート環境

が整っています。

環境教育では、自分の価値観や信念に向き合い、挑戦することの重要性が強調されます。
これは、グローバル市民として成長するための第一歩です。私自身も、社会・経済・環境の側面をつなげ、学生が学びを実社会で生かせるよう支援しています。

「ローカル」から行動を起こし、「グローバル」に物事を考える力を養う――
私の目標は、学生が地域社会で積極的に行動し、世界中にポジティブな変化をもたらすことです。皆さんと一緒に学び、成長できることを楽しみにしています!

Model United Nations Konan University Delegation (2019)

Private

仕事以外の時間は、ストリートフォトグラフィーやハイキングを楽しんでいます。関西地方の自然や都市風景を探索し、その美しさをカメラに収めることが趣味です。休日には自然の中を歩いたり、関西各地を散策したりしてリフレッシュしています。

また、日本語の勉強にも力を入れており、日々の生活や仕事を通じて少しずつ上達を実感しています。日本文学や哲学書を読むことで新しい表現や言葉に触れるのが楽しく、学びが広がります。

SF小説や日本文学、哲学書を読むことも好きです。村上春樹の文学や、効果的利他主義の考え方で有名な哲学者ピーター・シンガーの著作から特に影響を受けています。

Hiking in the Canadian Rocky Mountains (1999 – 19 years old)
Off the Trail: Hike and Lecture Event 2024

Profile

マネジメント創造学部 准教授

ジョーダン
ジョシュワ ジョン

JODOIN Joshua John

専門領域
環境政策、持続可能性研究、English Education、Language Education for Sustainable Development(LESD, 持続可能な発展のための言語教育)

キャリア
– 教養学部 哲学専攻 | Faculty of Arts, B.A in Philosophy | カルガリー大学(カナダ)| University of Calgary
– 修士(教育マネジメント)| M.A. in Educational Management | ビルケント大学 | Bilkent University, Turkey
– 博士(地球環境学)| Ph.D. in Global Environmental Studies | 大学院
– 地球環境学舎  京都大学 | GSGES Kyoto University
– 甲南大学 Hirao School of Management (CUBE) 准教授

所属学会
– Common Ground Research Network (https://cgnetworks.org/))
– On Sustainability Research Network (https://onsustainability.com/)
– Japan Association of Language Teaching(JALT)- 特定非営利活動法人全国語学教育学会
– The Japan Association for Self-Access Learning (JASAL) – 日本自律学習学会

受賞歴
2006: I have a black belt in Taekwondo (テコンドー), which I earned while teaching in South Korea.