人工知能を使って様々な情報を抽出
(マイニング)、生成、分析
人工知能を使って様々な情報を抽出(マイニング)、生成、分析
知能情報学部 知能情報学科 教授
災害時行動促進情報マイニング
地震や台風、大雨等災害時には様々な情報がSNS(Twitter等)に投稿され、その数は膨大です。その中には「断水すると行けないからお風呂にお水をためましょう」や「XX市役所で充電ができます」など明示的、暗示的に人々に行動を促す情報が多数あります。このような情報を「行動促進情報」と呼びます。この行動促進情報には有益な情報もあればデマ情報もあります。そこで本研究では災害時の膨大な情報の中から、人々に有益な行動促進情報を人工知能の技術を使って自動で抽出し提示する手法の研究を行っております。
漫才ロボット:漫才台本自動生成の研究
「なんでやねん!」 お題を入れると人工知能の技術を使ってインターネット上から様々な情報を取得し、1,2分で漫才台本を作る研究です。その漫才台本を2体の「あいちゃんとゴン太」が演じます。生成する台本は「つかみ」「本ネタ」「オチ」の3段構成となっています。つかみは最初のひと笑いを、本ネタではお題に即した様々なボケを、そしてオチでは謎かけを自動で生成します。本ネタのボケは「感情ボケ」「過剰ボケ」「対立ボケ」「ノリツッコミ」等様々なボケを人工知能を使って生成します。漫才ロボットは2018年にM1の予選に出場しました。また、現在は病気の人やお年寄りを笑わせ、楽しんでもらえるように実証実験を行っております。
インターネット上のおいしさを示す言葉の分析
「ふわとろオムレツ」、「サクサクパイ」、「ピリ辛担々麺」等多数の料理においしさを示す様々な言葉が使われております。このおいしさを示す言葉を「シズルワード」と呼びます。シズルワードは夏になると「ピリ辛」や「さっぱり」が、冬は「あつあつ」や「濃厚」が増えるように、季節によって変動します。また、「とろ生」や「シビレ」等新たなシズルワードも日々生まれています。さらに、「ふわとろ」が流行ったり「パリパリ」が流行ったりとその時々の流行もあります。このようなシズルワードに着目して、様々な料理やコンビニ商品、料理のレビューやレシピサイトからシズルワードを抽出し分析して、シズルワードの動向を分析しています。