グローバルリテラシー教育プログラム

グローバルリテラシー教育プログラムについて

このプログラムは、国際社会のさまざまな課題について、日本語と英語で学び、理解や考えを深めたうえで、その知見をもとに英語で発信する力を育てる1年間のプログラムです。前期には、日本語による「国際理解」の授業と、通年で実施する英語の「言語講座」を開講します。後期には、英語によるワークショップ形式の授業と、引き続き英語の「言語講座」を開講します。

グローバルリテラシー教育プログラムについて

国際対話能力を涵養することを目的としたプログラム

実際の社会問題を取り扱い、抽象的・倫理的な視点ではなく具体的なアプローチをとりながら、グローバル人材に求められる素養や思考力を深めるとともに、語学力(英語による発信力と対応力)を養います。

このプログラムは、特定の問題を専門的あるいか学問的に教員が一方的に講義するような性質のものではなく、履修生が自ら国際的な問題について考察し、思考を深め、普遍的なリテラシーを導き出し、身に付けることを目的とする構成となっています。

英語ネイティブ教員による指導

英語を母語とする教員が英語によるワークショップを担当します。プログラムで学ぶ仲間と切磋琢磨しながら英語による発信力と対応力をブラッシュアップします。

土曜日のみの通学

平日に働きながらでも受講できます。(オプションを選択すると、平日にも大学の授業を受けることができます。)

神戸岡本の静謐な環境にあるキャンパスでの学び

このプログラムは甲南大学岡本キャンパスで開講します。図書館等の学内施設や、学習・調査に必要な大学の充実したデータベース、電子ジャーナル等を利用いただけます。プログラムの授業がない平日もフィットネスルームや学生食堂等を利用することができます。

受講期間:1年間(4月1日~翌年3月31日)

※授業実施期間・定期試験の期間は、本学の学年暦に記載の期間となります。※在籍期間を延長することはできません。受講期間(授業実施期間と定期試験期間)は、本学の学年暦に記載の期間となります。(現在の予定は、4月から8月上旬、9月下旬から翌年1月下旬です。)

受講スケジュール

●プログラムの構成

01
「リカレント特設科目CI」(テーマ:国際理解)
開講時期前期(4月~7月)
実施回数90分×15コマ
甲南大学 全学共通教育センター 特任准教授 平井 一樹
担当

甲南大学 全学共通教育センター 特任准教授

平井 一樹

授業概要

この科目は前期に授業が行われ、後期のStan Kirk先生による英語での授業である"Topics in Global Literacy"の前段階として、その理解を助けるために、日本語で様々な実際の国際問題について、できる限り幅広く取り上げます。 国際問題や国際理解は多岐に渡りますが、この科目では、国際理解のために国連のSDGsの17の課題(Goals)を一応の基礎として、「幸福・貧困・教育」をキーワードに、多様な国際問題に対する視野を広げていきます。 それぞれの問題に関連する英語も語彙や表現で提示しますので、後期の予習や特定の国際問題に興味を持つきっかけにしていただくことができます。オンラインのビデオ通話などを使って外国のゲストを招いてたくさんの質問と応答のやり取りをしたり、地域にお住まいの外国の方を教室にお招きし、ディスカッションすることも予定しています。(2025年度は、ウクライナやウガンダ、リビア、アメリカからのゲストスピーカーをお招きしました。)

02
「リカレントワークショップC」(テーマ:Topics in Global Literacy)
開講時期後期(9月~1月)
実施回数90分×15コマ
グローバルリテラシー教育プログラムコーディネーター
甲南大学 全学共通教育センター 准教授 Stan Kirk
担当

甲南大学 全学共通教育センター 准教授

Stan Kirk

授業概要

世界の多くが直面しているいくつかの主要な社会問題に焦点をあて、他国での取り組みを考察します。考察のプロセスを通して、他国の文化的価値観に対する理解、共感、尊重を深めるとともに、自国の文化的価値をより客観的な視点から理解することを狙いとします。考察する内容は履修生が国際理解」や「言語講座」の授業で学んだ内容などをもとに、各自で関心のあるトピックを選んで調査・考察し、その成果を英語でまとめ、発表します。英語ネイティブの担当教員は、調査の進め方から表現の工夫、発表準備を指導・サポートします。

コーディネーターメッセージ

I am looking forward to learning more about global literacy together with students in the Recurrent Education program, especially about how we can contribute to creating a more knowledgeable, aware, and benevolent society that is actively supportive of our fellow human beings who feel, think, and act differently from the majority.

03
社会人講習会「言語講座」(英語コース)
開講時期春開講5~8月秋開講9~1月
実施回数春開講90分×10回秋開講90分×10回
担当

甲南大学言語講座を担当する講師

授業概要

言語講座は、甲南大学が社会人・一般向けに開講している語学の公開講座です。2026年度は、本プログラムの履修生専用の英語クラスを開講します。専用クラスでは、文法知識の習得を主な目的とせず、国際的な社会問題を中心に、多様なトピックに焦点を当て、自分自身の考えや意見を英語で表現する力を養います。授業中に生じた文法や語彙の疑問にはその都度対応し、トピックに沿った自然な英語運用力を高めていくことを目指します。

募集内容
出願者資格
  • 高等学校を卒業した者、又はこれと同等以上の学力があると認められる者
  • 「リカレントワークショップ」での調査や発表において、使用言語を英語とする趣旨を理解した者(目安として、英語中級レベル以上〈英検2級程度〉を推奨します。)
想定される対象者
  • 就労中の社会人(リカレントワークショップの趣旨を理解された方)
  • さまざまな文化的背景の人々を受容することについてオープンマインドで考えてみたい方
  • 英語学習を長く続けてこられた方、あるいは英語学習の高度化に取り組んでみたいという意欲のある方
  • 海外ビジネスや外国人・留学生支援に関わった経験あるいは、これから取り組んでみたいという意欲・興味・関心のある方
募集要項•出願方法について
履修証明について
履修証明とは

本プログラムは、学校教育法に基づく体系的な学びを行う特別に編成された課程のプログラムであり、一定の要件を満たしてプログラムを修了された方に対しては、同法に基づき大学がその修了を証明する「履修証明」をおこないます。

履修証明の要件

前期・後期の言語講座(英語コース)に通年で10回以上出席した上、「リカレント特設科目CI」、「リカレントワークショップC」のいずれも「可」以上の成績を収めた場合、本プログラムの履修証明を行い、これを証する「履修証明書」を交付します。

履修料・履修生登録料について
履修料80,000円
2026年度は、本プログラムの履修生専用の言語講座を開講します。
履修生登録料5,000円

[注]甲南大学の卒業生及び修了生※は免除します。

※甲南大学の卒業生及び修了生には、同大学院、同専門職大学院、甲南高等学校・中学校、
旧制甲南高等学校、フランス甲南学園トゥレーヌの卒業生または修了生、
および「グローバルリテラシー教育プログラム」の修了生またはこれを履修中の方を含みます。

オプション(追加科目の受講)について

履修生は希望に応じて、甲南大学の学部学生を対象に平日に開講する基礎共通科目群、キャリア創生共通科目群、外国語科目群の中から28単位以内を履修することができます。(科目数に応じて別途履修料がかかります。) オプション(追加科目の受講)をとおして出会ったトピックなどから、より深く追究したいテーマを「リカレントワークショップ」での調査テーマとして選ぶプロセスをとることも可能です。

平日も大学で学びたい

オプション受講対象科目

科目群 対象科目
基礎共通科目 哲学、倫理学、心理学、哲学プラクティス、女性学、宗教学、芸術と社会、人権(同和)の問題、感情・人格心理学、ことばと社会、コミュニケーション論、イメージと文化、日本語の諸相、比較文化、現代思想、日本研究、越境する文化と文学、伝統文化を学ぶ、社会思想史、歴史と文化、地域と文化、歴史とメディア、国際化の歴史、生活の歴史、国際関係論、暮らしと経済、福祉と経済、現代社会論、現代都市論、公共哲学、環境人間学、社会福祉論、家族関係論、歴史と社会、ボランティア論、グローバリゼーションと文化、地域とメディア、社会生活と法、現代政治論、法と情報、環境法学、家族関係と法、少子高齢社会と法、まちづくりと行政、地域創生、自然と人間、環境と地理、現代生活と最先端科学、核と環境、環境の化学、大気と海洋、国際化と情報ネットワーク、国際社会における最先端科学、Science in the World Today、Science, Technology and SDGs、Science News、認知科学、ケアの倫理、ライフプラン教育、癒しの諸相、自己の探求、心の健康科学、保健衛生、人体の構造と機能及び疾病、環境教育の実践、食品化学、情報社会のセキュリティ、社会を読み解く(クリティカルシンキング)、文章表現論、ヨーロッパの文化を学ぶ、アジアの文化を学ぶ、ヨーロッパの言語と社会、アジアの言語と社会、国際理解、国際理解 English、日本理解、Japan Topics、Culture Topics Ⅰ、Culture Topics II、English for Science、Science Writing
キャリア
創生共通科目
入門マネジメント、統計基礎、グローバル・コミュニケーションⅠ、グローバル・コミュニケーションⅡ、世界の中の日本Ⅰ、世界の中の日本Ⅱ、地域ファシリテイト、障害者・障害児心理学、福祉心理学
外国語科目(※) 中級英語Speaking、中級英語Presentation、中級英語Listening、中級英語Reading、中級英語Writing、中級英語Pronunciation、中級英語TOEIC、上級英語TOEIC、中級英語Global Topics Ⅰ、中級英語Global Topics II、上級英語Global Topics Ⅰ、上級英語Global Topics II、中級英語Life Topics Ⅰ、中級英語Life Topics II、上級英語Life Topics Ⅰ、上級英語Life Topics II、中級英語Career English Ⅰ、中級英語Career English II、上級英語Career English Ⅰ、上級英語Career English II、English Regions Ⅰ、English Regions II

※外国語科目については、授業運営の都合により、1科目あたりの当プログラム履修生の人数を若干名とします。

<注意事項>やむを得ない理由(教室の収容定員等)により希望する科目の履修が許可されない場合があります。

オプション履修料1単位5,000円

[注]追加の科目受講を希望される方のみ

平日の授業時間割1回あたりの授業時間は90分です。

1限 9:00〜10:30
2限 10:40〜12:10
3限 13:00〜14:30
4限 14:40〜16:10
5限 16:20〜17:50

各科目の内容や授業実施曜日・時限は、シラバス(授業計画)でご確認ください。

(2026年度のシラバスは2026年3月上旬に公開予定)

(リーフレットダウンロードはこちら)

グローバルリテラシー教育プログラム