人生100年時代の学びプログラム

Course Outline

[ 人生100年時代の学びプログラムの概要 ]

プログラムの特徴となる「ワークショップ」では大学生のゼミのように所属コースごとの担当教員やプログラムで
学ぶ仲間と話し合いながら学びを深めていただきます。

人生100年時代の学びプログラムイメージ

下表の5コースの中から1コースを選択(2024年度)

分野 コース/テーマ コーディネーター 募集人員
人文科学系 大人の自己探求 西川 耕平(教授) 20名
社会科学系 ネクスト・キャリアをどう生きるか 古田 清和(教授) 20名
多文化・国際系 多文化共生、グローバル社会で生きる 小西 幸男(准教授) 20名
心理学系 ライフサイクルの心理学 宮川 貴美子(特任教授) 20名
社会言語系 自分自身のことばを見つめ直す 都染 直也(名誉教授) 20名

※職名は2023年度時点

受講期間:1年間(4月1日~翌年3月31日)
検定料:5,000円 甲南大学の卒業生及び修了生※は免除
履修料:120,000円 甲南大学の卒業生及び修了生※は100,000円

※甲南大学の卒業生及び修了生には、同大学院、同専門職大学院、甲南高等学校・中学校、旧制甲南高等学校、フランス甲南学園トゥレーヌの卒業生または修了生を含みます。

人生100年時代の学び プログラムの特徴

人生100年時代の学び プログラムの特徴イメージ
神戸岡本の静謐な環境にある
甲南大学のキャンパスでの学び

このプログラムは本学岡本キャンパスで開講します。神戸岡本の静謐な環境の中で、甲南大生といっしょに学び、交流する機会を持つことができます。

キャンパスの紹介はこちら

現在の社会・経済環境の中で
充実した豊かな人生を送るための
5つのコース

ダイナミックに変化する社会・経済環境の中で、充実した豊かな人生を設計する場として、人文科学系、社会科学系、多文化・国際系、心理学系、社会言語系の5つのコースを設けました。自分の人生を見つめ直して見たい方、定年後を見据えた資産形成について知りたい方、グローバル社会を見据えた異文化受容について考えてみたい方、心理学の観点から「生きること」について考えてみたい方、ことばの働きについて掘り下げてみたい方に対応しています。

人生100年時代の学び プログラムの特徴イメージ
関連知識を身につける科目群と、リカレントワークショップによる指導

各コースのテーマに関連する一定の科目群から、自身の興味に合わせて授業を選択(4科目以内)して受講し、幅広い教養や実践応用力を身につけます。後期に実施する科目(リカレントワークショップ)では、各コースに関する豊富な知見を有するコーディネーターの指導の下、履修生各自が決めたテーマについて学びを深めていきます。

「履修証明書」を発行する履修証明プログラム※

本プログラムは一定のまとまりのある課程となっており、一定の成績を収めてプログラムを修了した方に「履修証明書」を交付します。

学内施設の利用

図書館、サイバーライブラリ、トレーニングルーム、自由利用パソコン教室、食堂等を利用していただけます。

図書館 サイバーライブラリ トレーニングルーム

自由利用パソコン教室 グローバルゾーン 食堂

※履修証明プログラムとは、学校教育法第105条及び学校教育法施行規則第164条の規定に基づき、主に社会人を対象にした一定のまとまりのある学習プログラムです。その修了者に対しては、学校教育法に基づく履修証明書を交付します。

コース紹介

「人生100年時代の学び」プログラム
5つのコースについて(2024年度)

1

「大人の自己探求」(人文科学系)コース

さまざまなテーマの問答を素材とした対話で得られる気づきから、自己理解を深めます。その対話の素材になりうる美学・哲学・思想史に触れ、人間関係に関する心理的な知識を学び直し、自らの体験を振り返る糸口にします。同時に個人の変革・成長のマネジメントやリーダーシップの学習を通じて、振り返りを行動に結び付ける実践マネジメントを学びます。最終的には、多彩な受講生相互の真摯な対話から人生という物語に埋もれている信念や価値や美意識を再確認し、人生を刺激する、新しい意味や意義を体得します。

2

「ネクスト・キャリアをどう生きるか」(社会科学系)コース

定年を迎えた後の働き方、その後の生活の資金を如何に確保しておくか、さらに、生きがいや地域社会とのつながり方など、充実したライフ・プランをさまざまなポイントから考えます。そのため、生きがいを得られる資産形成や、ネクスト・キャリアの資産を確保するための保険や社会保障の仕組みについて、また、保有資産を次世代に託すため、贈与や相続について税金も含め考えます。このように多様な視点を養うことを目的として人生100年時代のキャリアを目的としてデザインされたプログラムです。

3

「多文化共生、グローバル社会で生きる」(多文化・国際系)コース

グローバル化で多様に変化する社会を理解し、どのようなアプローチで物事を観るべきかを考えます。日本国内の異文化受容や、日本と世界でどのような違いがあるかを文化面・社会面・法律や政策面など多角的に学びます。具体的には、法・政治・文化を国内での変化や世界の地理的条件・福祉システム・歴史・宗教観・文化・社会構成とともに理解し、日常生活・海外旅行・ビジネス展開・国際交流・海外ボランティアにどのように取り組めるのかをグローバルとグローカルの双方から明らかにします。

4

「ライフサイクルの心理学」(心理学系)コース

わたしたちは生まれてから死ぬまでに多数のライフイベントを経験します。このライフイベントは、さまざまな感情-喜び・悲しみ・楽しみ・怒り・後悔など―に彩られています。より豊かな「生」を生きるために、これまでの「生」をふりかえり、良いことも悪いことも、いかに自分の心に収めていくのかが大事なことである。そしてこのことは、これからの時間をいかに生きるかを考えることにも関連します。本コースでは、人の誕生から死をテーマとするライフサイクルに着目し、各発達段階の心理的特性と発達課題、とりわけ人生後半の課題について学ぶとともに、心理学の観点から、履修者それぞれが意味のある「生」を生きることを考えます。

5

「自分自身のことばを見つめ直す」(社会言語系)コース

私は、どんなことばをどんなふうに使っているのか? 自分のことばを客観的に分析した経験があるでしょうか。寺山修司は「この世でいちばん遠い場所は自分自身の心である」と言ったそうですが、この世で一番難しい言語は「自分自身のことば」かもしれません。このコースでは、「ことばが社会のなかでどのように使われ、どのような働きをしているのか」という社会言語学的観点から、ことばについて考えたいと思います。関連授業を通して知識を広め深めるとともに、ワークショップでこれまで気づいていなかった新しい「私」を見つけましょう。

カリキュラムの概要

区分 本プログラムで履修できる科目数 「履修証明※」に必要な科目数
必修科目 1科目(リカレントワークショップ) 1科目(リカレントワークショップ)
選択必修科目 4科目以内 2科目以上

注1:本学は2学期制であり、当プログラムの科目は学期ごとに完結します。
注2:前期に履修した科目で「不可」の成績の場合、後期に同じコースに配置されている未修得科目を履修することができます。
注3:本プログラムでは、上表のとおり必修科目と選択必修科目の合計3科目以上「合格」(秀・優・良・可)の成績評価を修めた場合、「履修証明」を授与します。

授業科目表

時間割について

2024年度「リカレントワークショップ」(必修科目)の開講曜日時限について

<「リカレントワークショップ」は後期(9月~)に開講される必修科目です。>

コース 開講曜日時限(予定)
大人の自己探求(人文科学系) 後期 火曜 2・3限(隔週開講)
ネクスト・キャリアをどう生きるか(社会科学系) 後期 火曜 2・3限(隔週開講)
多文化共生、グローバル社会で生きる(多文化・国際系) 後期 金曜 1限(毎週開講)
ライフサイクルの心理学(心理学系) 後期 月曜 4限(毎週開講)
自分自身のことばを見つめ直す(社会言語系) 後期 火曜 3限(毎週開講)

2024年度時間割

シラバス(授業計画)の検索について

シラバスには、科目の到達目標や授業内容、試験の有無、成績評価の方法など、履修をするにあたって確認しなければならない事項が記載されています。各科目の授業内容については、シラバスを閲覧ください。
※シラバスの内容は、授業の進行などによって変更されることがあります。

検索方法はいろいろありますが、主な方法は以下のとおりです。

検索方法.1
科目名で検索したい場合

【授業科目】欄に調べたい科目名を入力し、検索ボタンをクリック。

検索方法.2
教員氏名で検索したい場合

【担当教員】欄に調べたい教員の氏名を入力し、検索ボタンをクリック。

検索方法.3
スケジュールから
検索したい場合

【曜日】欄や【時限】欄で検索対象の□にチェックを入れ、検索ボタンをクリック。

検索方法.4
学期ごとに開講科目を
検索したい場合

【開講年度学期】欄で検索したい開講年度・学期を指定し、検索ボタンをクリック。

※1~2や、そのほかの方法をいろいろと組み合わせて検索することも可能です。

履修生の声<インタビュー>

RC(リカレント教育センタースタッフ):人生100年時代プログラム2期性。79歳にして、現役YouTuberとして活躍されている三宅隆宏さん。
三宅さんは、東播磨甲南会の会長としても、長年甲南大学に多大なご支援をいただいています。そんな三宅さんは、なぜ、そんなに生き生きされているのか、なぜ、リカレント教育センターの履修証明プログラムで学び直しをされる決意をされたのか、プログラムを受けてみて実際どんな感想をお持ちなのかなど、色々と率直にお伺いしたくなり、今回のインタビューをお願いすることにしました。

三宅さん:東播磨甲南会の会長として活躍していて、甲南大学とも長年交流をしていて、何か甲南大学のためにできんかな、とずっと考えていました。そしたら、たまたま、甲南大学の先生から、「リカレント教育センターというのが新たに立ち上がっているから」、と誘いをうけて、「じゃあ、それぐらいだったら」、ということで受講するにしたんやけど。

三宅さん

RC:甲南大学のために、というのは本当にありがたいお話ですが、本学の教員からの誘いで履修いただいていたんですね。三宅さんはいつも生き生きされているのですが、その秘訣というか何かあるんでしょうか?

三宅さん:僕は、運がいい。ここに来るまで、会社のこととか色々あったけど、その都度いい人に出会って。会社設立のときも、経営不振のときも、売却のときも、いいアドバイスをしてくれる人がいて。運がいい秘訣をあえて言うなら、「人との交流」かな。人との交流は運を呼ぶ。甲南大学、甲南大学のスタッフとのかかわりもその一つかな。

RC:「人生100年時代の学び直し」プログラム・「大人の自己探求」コースを受けようと思われた動機は?

三宅さん:僕のテーマにピッタリ。今、僕は、79歳。長生きの家系で、100歳まで生きるとしたら、「あと20年をどう生きるか?」、ということを考えるようになった。
そのためには、自分を知ることが大切。それで、このコースにした。

RC:4月から「人生100年時代の学び直し」「大人の自己探求」を通して、どのような成果がありましたか?

三宅さん:西川先生との出会いやね。こんな人が甲南にいたんかと思うぐらい熱い先生。
人は、周りに流されたままの生き方をしているのに気づかずに、自分を見失うような生活をしていることもある。でも、今あってこその将来やと思うと、今、ここで、自分に起きていることに、さしあたり対応するのもいいと思うよ。今の自分のあり方が、将来の自分を決めるから。
「大人の自己探求」は、今の自分を知る授業で、小学校に上がる前のような、大昔から人生の山と谷を振り返って、自分の強みと弱みを分析する。
人から見える自分も大切で、クラスの仲間も大切と思う。だから、みんなのコメントを聞いて、「あ、そうだったんや」と受け入れることも大切。西川先生は、そんな授業をしてくれてます。海外の学生や同年代との交流とかも考えてくれていて、できれば、観光ではなく、人との交流、そんなことをしたいね。できるかな・・・?

RC:三宅さんとの対談を通して、リカレント教育センタースタッフ一同、リカレント生のエネルギーこそが、センターの可能性を拡げてくださっていると実感し、三宅さんが語る海外と繋がるセンターの実現にむけ、取り組んでいきます。
最後に、今、人生100年時代学び直しプログラムの履修を考えてくださっている皆さんに一言お願いします。

三宅さんからのメッセージ