各学部・学科における教員養成の理念

文学部日本語日本文学科(中一種免(国語)・高一種免(国語))

 文学部日本語日本文学科は、基本的な理念として、社会人としてのモラルと自覚を持ち、そのうえで日本語学・日本文学および日本文化についての広範かつ醸成された教養を持つ人材を育成することを目指している。また、高度な日本語運用能力や思考力を醸成し、社会に出てからその力量を発揮し社会に貢献し得る学生の教育に努めている。そして、高度な専門的職能を備えた職業人の養成に取り組んでいる。そのような取り組みを基礎として教員養成の課程が構築されている。
 日本語日本文学科は、社会が求めている「読む」「書く」「伝える」というコミュニケーション上の必須能力を満たす学生を育成する。この目標のもと、1年次においては、基礎演習や講義において、専門性を深める前段階として調査や研究の技法を学び、日本語運用能力や考える力・表現する力を身に付けて行くための基礎を固める。2年次以降、ゼミの発表およびレポート作成などをとおして、高度な日本語運用能力と思考力・表現力を身につけるべく研鑽を重ね、最終的に「卒業研究論文」をまとめる。
 そのような過程をとおして、自ら考え、自ら表現する能力、さらに、高度な日本語運用能力を有することで、他者とのコミュニケーションを円滑にこなせる学生を育成する。また、国際社会と深い関係をもつ日本という意識を持ちつつ、日本語学・日本文学および日本文化について、国際社会に向けて発信する能力をもつ学生を養成する。以上のような広範かつ醸成された教養を次の世代にも伝えることのできる教員を養成することを、本学科における課程の基本と考えている。

 

文学部英語英米文学科(中一種免(英語)・高一種免(英語))

 本学科では、1951年の文理学部創設以来、「人物育成の教育」「個性尊重」「自主自育」の建学の理念のもと、英語英米文学文化に関する豊かな知識を背景としたコミュニケーションの手段としての英語運用能力を身につけ、創立者平生釟三郎の言葉にある「世界に通用する人材」の育成に努めている。
 この理念を達成するために本学科においては、初期の伝統的な英文学科のカリキュラムを脱し、数次にわたるカリキュラムの改編を経て、専門教育科目に加え「読む、書く、話す」技能の向上に資する科目群が導入されている。具体的には、イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学に関する専門科目群をコアとして、英語力向上を図る基礎科目群、更に翻訳演習、時事英語、ビジネスイングリッシュなどを包括する科目群に分け、学生が万遍なく履修でき、かつ英語運用能力涵養を図れるようにしている。また、本学科のカリキュラムは基礎から高度な専門教育へ段階的に進む方式になっている。専門科目に関しては1年次で導入科目(英米文化・文学入門、英語学入門)を配置し、2年次で特論的科目群を配置し、3年次でゼミを選択して特定専門領域を決定し、更に4年次でゼミに出席すると同時に卒業研究として論文にまとめる。一方、英語運用能力養成としては3,4年次にコンプリヘンシブテストを設け、全員に目標となるTOEICの達成基準点を設定し、その目標を達成するために2年次以降にワークショップを設けている。同時にいわゆる講読・会話・英作文は1年次から積み上げ方式で履修するようにしてある。
 このようなカリキュラムを構築することによって、英語の教員を目指す学生が専門科目についての幅広い学識を身に付けると同時に確固たる英語力を身に付けることが期待される。

 

文学部社会学科(中一種免(社会)・高一種免(公民))

 開学以来引き継がれていた甲南大学の教育理念である、「人材を育成するための教育」、「人間の個性を尊重する教育」、「自立精神を高める教育」を現代社会において具現するものとして、文学部社会学科は、みずからの手で調べ、分析し、表現・発信するという実証的・実践的な調査マインドを涵養し、同時に、さまざまな文化の場所を語るためのボキャブラリーを涵養しながら、「社会を読み解く力」を身につけることを教育目標として掲げている。
 また、学科が育てたい人物像として、(1)複雑な社会の中で、みずから調べ、問題を発見し、成果を表現・発信できる「調査リテラシー」と「メディアリテラシー」を有する人、(2)既成の情報やこれまでの常識にとらわれず、それらを批判的に検討し、また多様な価値観を理解することで、新しい視点や考え方を打ち出していく姿勢を有する人、(3)上記のリテラシーや姿勢を備え、社会と関わりコミュニケーションをはかる感性と力を有する人、を掲げている。したがって本学科では、教科(社会・公民)に関する深い専門知識と同時に、変化の大きな現代社会における教育に大きく資する上記のような資質を有する教員を養成することを目指す。

 

文学部人間科学科(中一種免(社会)・高一種免(地理歴史)・高一種免(公民))

 文学部人間科学科は、その創設以来、心理学を中心に文学・芸術学・哲学・環境学・言語論・神話学といった多様な学問領域の成果を複合的に用いて、広い視野から個人の内面の科学的究明と人類の課題についての多角的・批判的考察とを両立させることのできる市民の養成に努めてきた。また理論的考察と並んで体験的・実践的な活動を重視しながら自立した思考力を培うことによって、現代社会において真に有効な共感的資質と主体的に生きる自覚とを融合させることを目指してきた。こうした方針は、甲南大学の教育理念の三つの柱である「人格の修養」「個性尊重」「自立精神」とも深く共鳴しながら、専門的知識と人間的魅力を併せ持つ人間を輩出する土壌となる。
 とりわけ本学科は、「人間表現」と「心理臨床」の2つの領域を関連付けるユニークなカリキュラム構成を有しており、人文諸科学を人間の「表現」行為を研究対象とする点に注目して結びつけながら、臨床の実践において個人の内面を扱う心理臨床学との協力を図ってきた。両領域が有機的な関連を保ちつつ教育・研究を行うために「イメージ」「言語」「身体」を両領域共通の切り口として、人間としての在り方生き方について多角的に考える力の基礎を養っている。個人の内面性とその表現への関心、人間の成長や創造の可能性の追求といった問題意識を通じて、先哲の思想に学びつつ個人の内面世界の探求と現代社会の様々な問題解決にバランスよく取り組む優れた教員を養成することが期待される。

 

文学部歴史文化学科(中一種免(社会)・高一種免(地理歴史))

 文学部歴史文化学科は、創設以来、日本史・東洋史・西洋史・人文地理学・民俗学といった多様な学問の専門領域を深めてゆくとともに、「歴史・環境」・「地域・文化」の2つを軸にして、「文化交流史」や「阪神文化論」など従来の学問領域にとらわれない科目を設定し、専門領域の枠を超えて歴史の背景にある環境や地域性・文化を理解することを教育の理念としてきた。こうした理念は、甲南大学の教育理念の三つの柱である「人材を育成するための教育」・「人間の個性を尊重する教育」・「自立精神を高める教育」と通底するものである。
 したがって歴史文化学科では、教科(社会・地理歴史)に関する深い専門知識を有するとともに、多様で個性的な地域・社会における教育に貢献できる教員を養成することを目指す。

 

理工学部物理学科(中一種免(理科)・高一種免(理科))

 学校教育の抱える課題がますます複雑化・多様化する中にあって、社会から信頼される学校づくりを進めるためには、高度な専門性、豊かな人間性・社会性と問題の発見およびその解決能力を備えた資質の高い教員の養成を図る必要がある。物理学科では、体系化された物理学の知識とその考え方を修得し、建学の理念に基づく徳・体・知のバランスのとれた人間力と実践力の育成を行い、高度な知識を備え、人間的魅力にあふれた教員を養成し、教育現場に送り出していく。

 

理工学部生物学科(中一種免(理科)・高一種免(理科))

 甲南大学理工学部生物学科は、1957年に理学部生物学科として発足して以来、私立大学としては稀な存在として、長く生物学教育を進めてきた。その教育は、甲南学園の創立者、平生釟三郎の教育理念に基づいた甲南大学の教育理念「人材を育成するための教育」、「人間の個性を尊重する教育」、「自立精神を高める教育」のもと進められ、現在は、「今日の人類が直面する諸問題の解決に貢献できる生物学の専門知識と技術を身につけ、国際的な視野を持ち、多様な分野でそれらを発揮し、次世代を担う豊かな教養と行動力のある人材の育成を目指す」という教育目的を掲げている。この教育目標および甲南大学における教員養成の理念に基づき、生物学科では以下のような教員像を具現すべく教員養成を行うものとする。
【幅広い教養と深い専門性を追求する能力、国際的な視野を有する理科教員】
 生物学は、物理、化学、地学などの自然科学にとどまらず、人文科学、社会科学との学際的つながりの大きな学問である。したがって、生物学科においては、生物学の専門的な知識と技術を追求し続けるのみならず、関連分野の幅広い教養を深め続ける教員を養成する。また、今日の人類が直面する諸問題の解決における生物学の役割の大きさに鑑み、次世代を担う生徒を指導する者として、相応しい国際的視野を有する教員を養成する。
【専門職として「教え育てる」能力を有する理科教員】
 論理的に積み上げて行く型の教科である理科において、生徒のつまずきをいち早く察知し、正しい方向へ指導する力を持った理科教員を養成する。実験実習や専門科目の学修において、「理解できなかったことがわかった」「新しい技術を習得できた」という自らの経験と喜びを忘れず、生徒の成長を促す指導力と高いプレゼンテーション能力を身につける。
【生徒の個性を伸長させる態度・姿勢を有する理科教員】
 生徒の個性を引き出し、伸長させるために、生徒の人権を尊重し、一人ひとりの生徒に寄り添い、しっかり向き合うことができる教員を養成する。このことを可能にするのは、教員自身の人間的魅力、他者を思いやる気持ちであり、多人数のチームで行う実験実習での経験や、専門科目の学修上の困難をのりこえた経験を糧として、その力を涵養する。

 

理工学部機能分子化学科(中一種免(理科)・高一種免(理科))

 機能分子化学科では、中学校一種理科免許状および高等学校一種理科免許状を授与しうる教育課程を設置している。この課程においては、甲南大学の教員養成の理念である「幅広い教養と深い専門性を追求する能力を有する教員」「専門職として『教え育てる』能力を有する教員」「生徒の個性を伸長させる態度・姿勢を有する教員」を推進することによって、個性豊かで、徳・体・知のバランスのとれた、深い専門知識を有する人間的魅力あふれた教員を養成することを基本としている。さらに、理工学部の「自然科学の学問的土台を強固にし、純粋理学と応用科学を融合させて時代の変化や科学・技術の新たな展開に対応して創造力を発揮できる人材を育成する」という教育理念を教員養成にも反映させ、時代要請に対応しうる理科教員の養成を目指している。理科教員として望まれる資質を涵養するためには、免許状取得を目指す学生自らが、中学生あるいは高校生と密なコミュニケーションをとり、生徒の自然現象や科学的な事象に関する興味を萌芽させ、それをさらに追求しようとする意欲を伸ばすよう努めなければならない。そのためには、学生自身が自然科学の確固たる土台を持つ必要があり、その上で、日々進歩する科学技術に対する理解を増進しなければならない。このような土台を形成するために、本課程では純粋理学と応用科学を別個にとらえることなく、それぞれの関連を有機的に結びつけた専門科目群をカリキュラムの中に配置している。本課程において、学科教員は基本的な学習から、高度な研究実験まで指導することが可能であり、学生の研究的興味に応えることも可能である。本学科においては、教員養成課程においても実験重視のカリキュラムを組んでおり、この課程を修得する学生は自らが手を動かし、実験操作を行うことにより、自然科学を理解しそしてそれを生徒達に率先して教えることが可能になる。これは、「自ら考え活動できる能力」を、次代の科学技術立国を担う生徒達に授ける教員にとって不可欠な要素であろう。教職課程と同時に本学科を卒業し学士の学位を得るためには、基礎的な3つの機能分子化学実験および卒業研究実験を行うことが必須である。2年次、3年次で行う機能分子化学実験A~Cにより、学生は基本的な物質を安全に扱うための知識を身につけ、さらにこれらの反応についての知識と理解を深めることが出来る。また、4年次、通年の卒業研究で学生は、最先端の科学に触れ、自らが設定されたテーマに関する研究を完成させるために、様々な問題解決の手段を考え、研究を進めなければならない。このような経験は、理科教員となり、時代の変化や科学技術の新たな展開に対応して想像力を発揮できる人材を育成するために役立つものと考えられる。

 

経済学部経済学科(中一種免(社会)・高一種免(地理歴史)・高一種免(公民))

 現代学校教育の抱える諸問題・課題が益々複雑化・多様化する中にあって、社会から信頼されかつ学びの中心となる学校づくりを進めるためには、高度な専門性と豊かな人間性、さらには社会性を備えた高い資質を持つ教員の養成を図ることが肝要である。甲南大学経済学部は1952年に設立され、既に60年を超える歴史を有する学部であり、この歴史の中で多くの有能な人材を養成・輩出してきた。特に本学部は、経済・社会問題を的確に捉え、筋道を立てて問題を考察し、自らの力で解決策を見出せるような知性と創造力を備えた人物を養成することを教育理念として掲げており、この方針の下で高度な知識基盤と高い人間力を備えた人材を教職現場に供給すべく、社会科(中学校教諭一種免許)・地理歴史(高等学校教諭一種免許)・公民(高等学校教諭一種免許)の教職課程を設置する。

 

法学部法学科(中一種免(社会)・高一種免(地理歴史)・高一種免(公民))

 本法学部は、法および政治に関する専門知識と思考力の涵養を通じて、個々の学生の論理的な思考力と柔軟な応用力を培い、これによって社会の様々な分野で指導的な役割を行うことのできる人材を育成することを教育の基本方針としている。そのために、法学・政治学の専門教育はもとより、専任教員に加えて弁護士、司法書士、社会保険労務士といった実務家による実践的・実務的な学修機会を提供し、また、より広い視野からのアプローチを可能とするべく、経済学、社会学をはじめとする隣接領域の科目を配置している。その中には、日本法史、西洋法史、日本政治史、西洋政治史、日本政治思想史、西洋政治思想史、アメリカ地域研究、アジア地域研究、中南米地域研究などの専門科目のほか、より一般的な日本史、西洋史、アジア史も隣接領域科目として含まれている。本法学部では、専門教育の充実をはかりつつも、その前提となる基礎・基本教育を重視しており、1年次に基礎演習、公法・民事法・刑事法・政治学それぞれの入門科目を配置し、その後の専門教育への架橋にも配慮している。さらに、基礎演習と専門演習(3年次以上対象)に加え、2年次から履修可能な選択演習科目を設置することで、演習科目の履修機会を増設してきた。これは、本法学部がコミュニケーション能力の育成にも注力していることの表れである。このようなカリキュラムを履修することを通じて、学生は、問題発見・処理能力を修得し、コミュニケーション能力を高めるにとどまらず、とくに憲法、刑法、刑事訴訟法に関連する科目を学ぶことによって、人権の重要性が自然と身に付くようにもなっている。
 本法学部は、以上の教育基本方針のもとに構成されたカリキュラムに沿って主体的に学ぶ中で、リーガルマインドを備えた上で、上述した各種の能力を発揮する法学・政治学を修得した教員を養成することで、人権を尊重して生徒に寄り添いながら、一人一人の生徒が抱える課題を共有しつつ、それぞれの問題点を発見し、解決へと導く教育の実践を構想している。

 

経営学部経営学科(中一種免(社会)・高一種免(公民))

 学校教育の抱える課題がますます複雑化・多様化するなかにあって、社会から信頼される学校づくりを進めるためには、高度な専門性と豊かな人間性・社会性を備えた資質の高い教員の養成を図る必要がある。甲南大学は全国の大学のなかで3番目に経営学部を設置した。設立当初より、経営学部では、経営学、商学、会計学という3つの基本領域を学び、ビジネス社会や組織のあり方に関する理解力、理論的に考える能力、そして倫理的な行動をとる精神の修得と、建学の理念に基づく徳・体・知のすべてをバランスよく有する人間力とその高い実践力の養成を継続してきた。そのなかで、伝統的な甲南大学の校風に基づき、高度な知識と知恵を備え、人間的魅力にあふれた教員を養成し、教育現場に送り出していくべく、社会(中学校教諭一種免許状)・公民(高等学校教諭一種免許状)の教育課程を設置している。
 経営学部では、よき伝統は残しつつ、多様な個性を活かすことができる人材を育成するために、①徹底した少人数教育による教員・学生間の相互交流の重視、②ゼネラリスト教育とスペシャリスト教育とのバランスの重視、③理論教育と実践教育とのバランスの重視、④国内関係教育と国際関係教育とのバランスを重視するという教育を実践している。
 中学校社会科教員においては、複雑な現代社会の諸問題を総合的に考察するために、幅広い視野と深い洞察力をもって人々の営みを検証していくことが必要になる。上記に述べた経営学部の特色ある教育内容を実践することで、こうしたものの見方・考え方を自ら行使でき、また指導できる中学校社会科教員の育成を目指している。

高等学校公民科教員においては、複雑な現代社会の諸問題を総合的に考察するために、幅広いものの見方・考え方を体得することが必要となる。上記に述べた経営学部の特色ある教育内容を実践することで、こうした総合的な知識と思考力を具備し、なおかつ人間的に魅力ある高等学校公民科教員の養成を目指している。

 

経営学部経営学科(高一種免(商業))

 学校教育の抱える課題がますます複雑化・多様化するなかにあって、社会から信頼される学校づくりを進めるためには、高度な専門性と豊かな人間性・社会性を備えた資質の高い教員の養成を図る必要がある。甲南大学は全国の大学のなかで3番目に経営学部を設置した。設立当初より、経営学部では、経営学、商学、会計学という3つの基本領域を学び、ビジネス社会や組織のあり方に関する理解力、理論的に考える能力、そして倫理的な行動をとる精神の修得と、建学の理念に基づく徳・体・知のすべてをバランスよく有する人間力とその高い実践力の養成を継続してきた。そのなかで、伝統的な甲南大学の校風に基づき、高度な知識と知恵を備え、人間的魅力にあふれた教員を養成し、教育現場に送り出していくべく、商業(高等学校教諭一種免許状)の教育課程を設置している。
 経営学部では、よき伝統は残しつつ、多様な個性を活かすことができる人材を育成するために、①徹底した少人数教育による教員・学生間の相互交流の重視、②ゼネラリスト教育とスペシャリスト教育とのバランスの重視、③理論教育と実践教育とのバランスの重視、④国内関係教育と国際関係教育とのバランスを重視するという教育を実践している。また、2002年度より商業科推薦入試、2008年度よりAO入試を実施している。こうしたことにより、バランスよく経営学、商学、会計学を深耕し、人間的に魅力ある高等学校商業科教員を育成することを目指している。

 

知能情報学部知能情報学科(中一種免(数学)・高一種免(数学))

 知能情報学部知能情報学科では、最先端の情報科学に基づきWebの新しい形を追求する「Webコミュニケーションコース」、人間の脳や感覚の働きを解明しメディア開発に役立てる「ヒューマンインテリジェンスコース」、生活環境の知能化を研究する「マシンインテリジェンスコース」の3コースを設け、知的情報社会の未来を拓く知性と人間力を兼ね備えた人材育成を行っています。この未来を拓く知性と人間力を兼ね備えた人材には、数理科学的視野を有する数学教員の養成が含まれています。
 数学はそれ自身が研究の対象であるだけではなく自然現象等を理解する手段として発展しています。現代では幅広く数理科学の名のもとに、工学的な問題解決をはじめ複雑な社会現象の解析等、社会のあらゆる場面で数学が必要とされています。知能情報学部知能情報学科では、甲南大学の教職課程設置理念のもとで、将来、教育の現場において、数学に関して優れた指導力を持ち、中心的な役割を担う中学校・高等学校教員を育成することを目指します。
 上記理念を実現するために、知能情報学部知能情報学科では、数学的な能力と数学教育の知識に関し、バランスのとれた理解を深めることに重点を置きます。そのために、数学の基礎から応用までを学ぶとともに、甲南大学における基礎教育全般、知能情報学部知能情報学科の専門科目及び数学教育関連科目を通して柔軟な思考を培い、論理的思考・抽象的思考を深め、常に新たな領域を探求できる人材育成構想に取り組んでいます。
 甲南大学知能情報学部知能情報学科として養成したい数学教員像としては、以下の教員像を目指します。
・数学の専門知識と数学教育に関する実践力を備え、充分な教科指導のできる教員
・創意工夫することができ、数学の楽しさを生徒達に伝えられる教員
・専門知識を駆使して数学指導の諸問題に積極的に取り組める教員
・教育現場で必要な表現力(コミュニケーション能力)を備えた教員
・抽象的思考・論理的思考を大切にし、数学的真理の大切さを伝えられる教員
・知的好奇心があり、枠にとらわれない自由かつ柔軟な発想ができる教員

 

知能情報学部知能情報学科(高一種免(情報))

 知能情報学部知能情報学科では、最先端の情報科学に基づきWebの新しい形を追求する「Webコミュニケーションコース」、人間の脳や感覚の働きを解明しメディア開発に役立てる「ヒューマンインテリジェンスコース」、生活環境の知能化を研究する「マシンインテリジェンスコース」の3コースを設け、知的情報社会の未来を拓く知性と人間力を兼ね備えた人材育成を行っています。この未来を拓く知性と人間力を兼ね備えた人材には、情報科学的視野を有する情報教員(高等学校における教科情報の教員)の養成が含まれています。知能情報学部知能情報学科では、甲南大学の教職課程設置理念のもとで、高度な専門的素養を備え、激しく変化する情報テクノロジーの進展に積極的に対応し得る人材の育成を行い、将来、教育の現場において、教科情報に関して優れた指導力を持ち、中心的な役割を担う高等学校教員を育成することを目指します。
 上記理念を実現するために、知能情報学部知能情報学科では、情報科学的な能力と情報教育の知識に関し、バランスのとれた理解を深めることに重点を置きます。そのために、情報科学の基礎から応用までを学ぶとともに、甲南大学における基礎教育全般、知能情報学部知能情報学科の専門科目及び情報教育関連科目を通して柔軟な思考を培い、情報ネットワーク社会に対応できる人材の育成構想に取り組んでいます。
 甲南大学知能情報学部知能情報学科として養成したい教科情報の教員像としては、以下の教員像を目指します。
・情報科学の専門知識と情報教育に関する実践力を備え、充分な教科指導のできる教員
・創意工夫することができ、教科情報の楽しさを生徒達に伝えられる教員
・専門知識を駆使して教科情報の指導に積極的に取り組める教員
・教育現場で必要な表現力(コミュニケーション能力)を備えた教員
・情報科学的思考を大切にし、激しく変化する時代に挑戦することができる教員
・知的好奇心があり、常に新しいことにチャレンジする自由かつ柔軟な発想ができる教員