[ 人生100年時代の学びプログラムの概要 ]
所属コースごとの担当教員やプログラムで学ぶ方と一緒に考えながら学びを深めていく「ワークショップ」と、各自の関心に応じて現役の大学生と一緒に教室で受講する講義科目で構成されます。
受講期間:1年間(4月1日~翌年3月31日)
Course Outline
所属コースごとの担当教員やプログラムで学ぶ方と一緒に考えながら学びを深めていく「ワークショップ」と、各自の関心に応じて現役の大学生と一緒に教室で受講する講義科目で構成されます。
受講期間:1年間(4月1日~翌年3月31日)
仲間や教員との出会い、甲南大学の在学生と共に机を並べて受ける講義、充実したキャンパス設備ー甲南大学は、さまざまな世代が学び集うマルチステージ型キャンパスです。
分野 | コース/テーマ | コーディネーター | 募集人員 |
---|---|---|---|
人文科学系 | 大人の自己探求 | 西川 耕平 (名誉教授) |
20名 |
社会科学系 | ネクスト・ライフの生き方 | 古田 清和 (名誉教授) |
20名 |
多文化・ 国際系 |
多文化共生、グローバル社会で生きる | 小西 幸男 (准教授) |
20名 |
心理学系 | ライフサイクルの心理学 | 宮川 貴美子 (特任教授) |
20名 |
社会言語系 | 日本語の奥深さを体感する | 都染 直也 (名誉教授) |
20名 |
情報系 | 情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~ |
鳩貝 耕一 (名誉教授) |
20名 |
AI活用体験系 | 生成AIを使って人生を楽しむ | 田中 雅博 (名誉教授) |
20名 |
在籍期間:1年間(4月1日~翌年3月31日)
※授業実施期間・定期試験期間は、本学の学年暦に記載の期間となります。
(授業及び定期試験実施期間:4月から8月上旬、9月下旬から翌年1月下旬)
各コースのテーマに関連する一定の科目群から、自身の興味に合わせて授業を選択(4科目以内)して受講し、幅広い教養や実践応用力を身につけます。後期に実施する科目(リカレントワークショップA)では、各コースに関する豊富な知見を有するコーディネーターの指導の下、履修生各自が決めたテーマについて学びを深めていきます。
「履修証明書」とは、大学や短期大学の学位証明書や単位修得証明書とは別に、特定の分野において体系的に60時間以上の学習を修めたことを証明するものです。(本プログラムにおける総時間数は67.5時間です。)必修科目「リカレントワークショップA」1科目と、選択必修科目として履修登録した科目のうち、2科目以上の成績が「可」以上であった場合、「履修証明書」が交付されます。
甲南大学の岡本キャンパスは、学習・健康・交流を支援する施設が充実しています。知の探求をサポートする図書館、様々な学習用途に対応した学習空間「サイバーライブラリ」、学習や研究に活用できるパソコンルーム、授業の合間の気分転換や健康維持にはトレーニングルーム、リーズナブルな価格設定でバランスの取れた食事がとれる学生食堂、仲間との会話が弾むカフェ「パンセ」など、充実したキャンパスライフに欠かせない施設が、コンパクトなキャンパスにギュッと詰まっています。
(開講式の様子:コーディネーター挨拶)
「人生100年時代の学び」プログラム
7つのコースについて(2026年度)
「大人の自己探求」(人文科学系)コース
さまざまなテーマの問答を素材とした対話で得られる気づきから、自己理解を深めます。その対話の素材になりうる美学・哲学・思想史に触れ、人間関係に関する心理的な知識を学び直し、自らの体験を振り返る糸口にします。同時に個人の変革・成長のマネジメントやリーダーシップの学習を通じて、振り返りを行動に結び付ける実践マネジメントを学びます。最終的には、多彩な受講生相互の真摯な対話から人生という物語に埋もれている信念や価値や美意識を再確認し、人生を刺激する、新しい意味や意義を体得します。
「ネクスト・ライフの生き方」(社会科学系)コース
定年や人生の転換期を迎えた後を豊かな暮らしにするために、マネープランや生活資金の確保、さらに、生きがいや地域社会とのつながり方など、さまざまな視点からライフ・プランを考えます。また、生きがいを得られる資産形成や、年金や介護等の社会制度の理解に加え、保有資産を次世代に託すための贈与・相続と関連する税務についても学びます。
「多文化共生、グローバル社会で生きる」(多文化・国際系)コース
グローバル化により多様に変化する現代社会を多角的に学び、物事をどのような視点で捉え、どう行動するべきかを考えます。歴史、宗教観、文化、文学、政策、法制度といった基礎知識を土台に、国内外の社会の仕組みや変化を理解していきます。また、その学びをもとに、受講生各自の関心やライフパスに応じて、ビジネスやボランティア、新しい社会のあり方に関する提案など、実社会に結びつくテーマについて考察していきます。
「ライフサイクルの心理学」(心理学系)コース
「誕生から死まで」のライフサイクルを心理学的視点から捉え、各発達段階における心理的特性や発達課題、とりわけ人生の後半の課題に焦点を当てて学ぶとともに、これまでに経験してきたライフイベントとそれに伴う感情をふり返り、これまでの「生」を内省的に見つめ直すことで、これからの時間をどう生きていくか、自らにとっての「意味ある生」を探ります。
「日本語の奥深さを体感する」(社会言語系)コース
電車で耳にした、同年代かなと思える会話のなつかしいことばのひびき。高校生のおしゃべりは東京ことば?新聞やテレビでよく目にするけど意味が分からないカタカナことば。同級生と久しぶりの電話で思わず口にした故郷のなつかしい方言。日ごろ何気なく使っていることばでも、立ち止まって考えてみると案外気づいていなかったことが多いもの。ふと気になったことばにこだわってみて、みんなで日本語の奥深さを体感してみませんか?
担当講師インタビュー記事はこちら 履修生インタビュー記事はこちら
「情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~」(情報系)コース
「21世紀における情報技術の急速な発展は、社会に革新をもたらし、私たちの暮らしを大きく変えてきました。本コースでは、個人ワークやグループワークを通じて、社会におけるインターネット、スマートフォン、GPS、人工知能(AI)、量子コンピュータなど情報技術の活用について、現状の把握やそれらのしくみについての理解を深めます。
「生成AIを使って人生を楽しむ」(AI活用系体験系)コース
人生100年時代を楽しむには、能動的に行動する機会を多く持つことが大切ですね。AIは、その強力な助っ人になります。小説、俳句、エッセイなどの文章作成、要約、絵画、音楽、動画の要約 、翻訳、通訳 などに広く使えます。さらには英会話、計画書やレポート作成、プログラミングなど、勉強、仕事でも幅広い分野で活用できます。本コースでは、例えばChatGPTでどのようなことができるのかを紹介し、皆さんの興味あるテーマで「できるようになる」体験をしていただきます。
区分 | 本プログラムで履修できる科目数 | 「履修証明※」に必要な科目数 |
---|---|---|
必修科目 | 1科目(リカレントワークショップA) | 1科目(リカレントワークショップA) |
選択 必修科目 |
4科目以内(「リカレント特設科目AI」、「基礎共通科目」群、 各コース別に指定の「キャリア創生共通科目」群の中から。) |
2科目以上 |
注1:本学は2学期制であり、当プログラムの科目は学期ごとに完結します。
注2:前期に履修した科目で「不可」の成績の場合、後期に同じコースに配置されている未修得科目を履修することができます。
注3:本プログラムでは、上表のとおり必修科目と選択必修科目の合計3科目以上「合格」(秀・優・良・可)の成績評価を修めた場合、「履修証明書」を授与します。
※2026年度の時間割は、2025年12月頃に更新予定。
2026年度「リカレントワークショップA」(必修科目)の開講曜日時限について
<「リカレントワークショップA」は後期(9月~)に開講される必修科目です。>
コース | 開講曜日時限(予定) |
---|---|
大人の自己探求(人文科学系) | 後期 水曜2・3限(隔週開講) |
ネクスト・ライフの生き方(社会科学系) | 後期 月曜2・3限(隔週開講) |
多文化共生、グローバル社会で生きる(多文化・国際系) | 後期 金曜1限(毎週開講) |
ライフサイクルの心理学(心理学系) | 後期 月曜4限(毎週開講) |
日本語の奥深さを体感する(社会言語系) | 後期 火曜3限(毎週開講) |
「情報の世紀 ~ 21世紀を支える情報技術と科学 ~」(情報系) | 後期 火曜3限(毎週開講) |
「生成AIを使って人生を楽しむ」(AI活用体験系) | 後期 水曜3限(毎週開講) |
※2026年度の時間割は、2025年12月頃に更新予定。
「生成AIを使って人生を楽しむ」( AI活用体験系)
※「生成AIを使って人生を楽しむ」( AI活用体験系)は2026年度からの新設コースです。
シラバスには、科目の到達目標や授業内容、試験の有無、成績評価の方法など、履修をするにあたって確認しなければならない事項が記載されています。各科目の授業内容については、シラバスを閲覧ください。
※シラバスの内容は、授業の進行などによって変更されることがあります。
検索方法はいろいろありますが、主な方法は以下のとおりです。
【授業科目】欄に調べたい科目名を入力し、検索ボタンをクリック。
【担当教員】欄に調べたい教員の氏名を入力し、検索ボタンをクリック。
【曜日】欄や【時限】欄で検索対象の□にチェックを入れ、検索ボタンをクリック。
【開講年度学期】欄で検索したい開講年度・学期を指定し、検索ボタンをクリック。
※1~2や、そのほかの方法をいろいろと組み合わせて検索することも可能です。
RC(リカレント教育センタースタッフ):人生100年時代プログラム2期生。79歳にして、現役YouTuberとして活躍されている三宅隆宏さん。
三宅さんは、東播磨甲南会の会長としても、長年甲南大学に多大なご支援をいただいています。そんな三宅さんは、なぜ、そんなに生き生きされているのか、なぜ、リカレント教育センターの履修証明プログラムで学び直しをされる決意をされたのか、プログラムを受けてみて実際どんな感想をお持ちなのかなど、色々と率直にお伺いしたくなり、今回のインタビューをお願いすることにしました。
三宅さん:東播磨甲南会の会長として活躍していて、甲南大学とも長年交流をしていて、何か甲南大学のためにできんかな、とずっと考えていました。そしたら、たまたま、甲南大学の先生から、「リカレント教育センターというのが新たに立ち上がっているから」、と誘いをうけて、「じゃあ、それぐらいだったら」、ということで受講するにしたんやけど。
RC:甲南大学のために、というのは本当にありがたいお話ですが、本学の教員からの誘いで履修いただいていたんですね。三宅さんはいつも生き生きされているのですが、その秘訣というか何かあるんでしょうか?
三宅さん:僕は、運がいい。ここに来るまで、会社のこととか色々あったけど、その都度いい人に出会って。会社設立のときも、経営不振のときも、売却のときも、いいアドバイスをしてくれる人がいて。運がいい秘訣をあえて言うなら、「人との交流」かな。人との交流は運を呼ぶ。甲南大学、甲南大学のスタッフとのかかわりもその一つかな。
RC:「人生100年時代の学び直し」プログラム・「大人の自己探求」コースを受けようと思われた動機は?
三宅さん:僕のテーマにピッタリ。今、僕は、79歳。長生きの家系で、100歳まで生きるとしたら、「あと20年をどう生きるか?」、ということを考えるようになった。
そのためには、自分を知ることが大切。それで、このコースにした。
RC:4月から「人生100年時代の学び直し」「大人の自己探求」を通して、どのような成果がありましたか?
三宅さん:西川先生との出会いやね。こんな人が甲南にいたんかと思うぐらい熱い先生。
人は、周りに流されたままの生き方をしているのに気づかずに、自分を見失うような生活をしていることもある。でも、今あってこその将来やと思うと、今、ここで、自分に起きていることに、さしあたり対応するのもいいと思うよ。今の自分のあり方が、将来の自分を決めるから。
「大人の自己探求」は、今の自分を知る授業で、小学校に上がる前のような、大昔から人生の山と谷を振り返って、自分の強みと弱みを分析する。
人から見える自分も大切で、クラスの仲間も大切と思う。だから、みんなのコメントを聞いて、「あ、そうだったんや」と受け入れることも大切。西川先生は、そんな授業をしてくれてます。海外の学生や同年代との交流とかも考えてくれていて、できれば、観光ではなく、人との交流、そんなことをしたいね。できるかな・・・?
RC:三宅さんとの対談を通して、リカレント教育センタースタッフ一同、リカレント生のエネルギーこそが、センターの可能性を拡げてくださっていると実感し、三宅さんが語る海外と繋がるセンターの実現にむけ、取り組んでいきます。
最後に、今、人生100年時代学び直しプログラムの履修を考えてくださっている皆さんに一言お願いします。
三宅さんからのメッセージ