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ベーシックキャリアデザイン 中山 一郎先生へのインタビュー

文学部3年生 佐伯 菜奈実さんが、ベーシックキャリアデザイン 中山  一郎先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本はよく読まれますか?

A.本は読みますね。一日にかけて7,8冊の本を同時に読みます。朝・通勤時間・大学の研究室・隙間時間・帰り・家のソファ・ベッドそれぞれの時間帯で本の種類を変えて読んでいます。決めていることがあって朝は木戸孝允の日記を読むことにしているんです。今日は3月6日だったと思います。文章が長かれ、短かれ1日分だけ読むようにしています。

 

Q.読書の中で印象に残るフレーズはありますか?

A.生涯愛情について悩むことがありまして、ずっと森の中を彷徨うように悩んでいたんです。その時、学生時代甲南大学の教授が死ぬまでに読んだらいい本を言っていたのを思い出して、『愛するということ』(エーリッヒ・フロム,1956) (改訳・新装版,紀伊國屋書店,2020.9)を手に取りました。「愛情は技術」だということばが私を救ってくれました。愛情は天から与えられると思っていました。しかし、大工や医療のように自分の技術として磨くことができるのだと思いました。

 

Q.本を買う決めては何ですか?

A.これに決める!というよりかは偶然が多いですかね。本屋に行き、ページをパラーっとめくって一行やフレーズが直観的にいいなと思えば、即本を購入します。目的のためというよりかは偶然な出会いが大きいです。

 

Q.ベーシックキャリアデザインで紹介された『青い鳥』(重松清,2007.新潮社)の好きな場面を教えてください。

A.人間の中が意識―心―魂の3段階に分けられていたとすれば、命といってもいい魂の段階のSOSに村内先生が寄り添ってくれるところですね。単に励ましたり、癒したりするわけでもないそのままでいいということを感じさせてくれます。

 

Q. 本の魅力とは何でしょうか?

A.自分の知らない世界の現実と離れて没頭できることですかね。活字中毒だと思います。魅力というと本は特別だというように感じますが、私にとって読書はごはんを食べるようなことで当たり前のような存在です。

 

Q. 進路に悩む学生におすすめの本を教えてください。

A.『エピソードの就活』(中山一郎,2017.晃洋書房)です。今の就職本はこんなエントリーシートを書けばよいという答えを与えるものが多いです。しかし、この本はすぐに答えは出ないけれど今後の考えを広げるために書きました。いわゆる、無人島に行き魚を持つ漁師に魚をもらうのではなく、釣り方を教わるということです。すぐに答えはでないけれど、どこかで役に立つはずです。

 

感想:中山先生の「読書はごはんを食べるようなことで当たり前のような存在」というお言葉が印象的でした。生活のリズムやアクセントを生み出す読書。私も誰かの日記を読んでみたいです。

(インタビュアー: 文学部3年生 佐伯 菜奈実 さん )

第5回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

甲南大学生協の書籍部にて、第5回 甲南大学書評対決  実施中です。

今回は、甲南大学ラーニングアシスタントチーム(ラーニングアシスタント:授業でファシリテーターなどの補助業務を行う)の経済学部2年 松田小鳥さん、経営学部3年 地引愛里子さん、法学部2年 筒井直人さんと、全学共通教育センター特任准教授の武田佳久先生の対決です!

勝敗は、それぞれが紹介した本の売り上げ冊数📚で決まります。

 

 10月27日(木)に、各チームによる本のプレゼンが行われました。選書した本の各出版社の方から熱い応援メッセージもいただき、大変盛り上がりました。

プレゼン対決では、ラーニングアシスタントチームの学生3名が勝利しました。
🎊おめでとうございます🎊

 ラーニングアシスタントチームは、普通とは何か、自分らしく生きるとはどういうことかを考えるきっかけになる小説や、感情に左右されず論理的に最善の道を選択するための思考力を鍛える本、実体験をもとに、接続詞を見直すことで文章を書く面白さに気付いた本を選書されました。

 学生の今、読んで心に響いた本をぜひ他の学生にも読んでほしいと気持ちを込めて紹介してくれました。

 武田先生は、「利他主義」「備える」「探求心」をテーマに、各1冊学びのヒントとなる本を紹介されました。平生釟三郎の理念にも通じるテーマで選書された3冊は、甲南大学で学ぶにあたって、大切にしてほしい考え方などが示されており、有意義な学生生活を送れるようにとの温かいエールが込められていました。

 紹介された本は、iCommons4階、学友会館北側の本屋さんと、各キャンパスの書籍販売コーナーで販売され、11月30日までの売り上げが勝敗を決めます。ぜひ現物を手に取ってみてください!

 10月27日から11月9日は読書週間です。本を通して多くの人と出会い、つながることで、心躍る新しい発見がありますように。

【第5回 甲南大学書評対決】 和田 秀寿編著『二楽荘史談』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 全学共通教育センター特任准教授 武田 佳久先生からのおすすめ本です。

書名 : 二楽荘史談
著者 : 和田 秀寿編著
出版社: 国書刊行会
出版年:2014年

 甲南が創立される以前、この岡本の地は何がありどんな風景だったか? 想像したことはありますか?
1909年岡本の山の上(ちょうど北校舎の山頂辺り)に日本で他に類をみない変わった建物が出来ました。二楽荘と呼ばれるその建物はまさに現代でいうテーマパークそのものでした。

 世界の国ごとの調度品で飾られたテーマ室があり、果樹園、気象台、印刷所や学校まで併設。日本で初めてのケーブルカーで山下とつながっていました。ある時は1日に数万人もの来場者を集めたということです。

 残念ながら原因不明の火災で跡形もなく焼失し、その跡地は現在に至るまで立ち入りを制限されている謎の多い建物です。

 この書は二楽荘という建物を紹介しながら、甲南がこの地に 建った時代の雰囲気がよく伝わってくる内容です。

【第5回 甲南大学書評対決】 石黒 圭著 『文章は接続詞で決まる』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 法学部2年 筒井 直人さんからのおすすめ本です。

書名 : 文章は接続詞で決まる
著者 : 石黒 圭
出版社: 光文社
出版年:2008年

 評論をはじめとする、長文が読めるようになりたい!!
 論文・レポート等を格段にグレードアップしたい!!
 本書は、タイトルのとおり「接続詞」について書かれた本で、早稲田大学の入試問題にも登場したことのあるロングセラーです。巻末には索引もついているので、参考書や辞書のようにも使えます。

 接続詞には、文章という言語の平面構造を立体構造に作り変える力があります。したがって、書き手は接続詞を的確に用いることで文章を論理的なものに変化させることができます。 他方、読み手は接続詞を手がかりに、文章の要旨を把握することができるのです。

 同書は、接続詞を四種十類に分け、個々の接続詞の用法についてまとめています。そこでは、似て非なる接続詞についての説明がされており、いたくおもしろいです。
 そのほかにも、「よく使う接続詞で隠れた性格がわかる」というメンタリズム的なことも書かれており、読むには値千金の本であると思われます。

ぜひとも、お読みください!!! (止まれない大学生という時間が過ぎる前に・・・)

【第5回 甲南大学書評対決】 リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット著 ; 池村千秋訳『Life shift (ライフシフト) : 100年時代の人生戦略』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 全学共通教育センター特任准教授 武田 佳久先生からのおすすめ本です。

書名 : Life shift (ライフシフト) : 100年時代の人生戦略
著者 : リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット著 ; 池村千秋訳
出版社: 東洋経済新報社
出版年:2016年

 先日甲南女子大学との連携講座でも紹介した書です。私が甲南大学の学生時代、将来60歳まで働き年金受給して老後を過ごすといった人生が当然のように思えました。これは世間一般の常識でもあったと思います。ところがいまは人生100年時代と言われます。

 私たち世代の多くはいままで描いていた人生設計を修正せざるを得なくなったと思います。この書は人生100年時代を想定し、またその将来に向けて備えることの大切さを語っています。
 まさに「常二備へヨ」です。

【第5回 甲南大学書評対決】 北村 良子著 『論理的思考力を鍛える33の思考実験』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 経営学部3年  地引 愛里子さんからのおすすめ本です。

書名 : 論理的思考力を鍛える33の思考実験
著者 : 北村 良子
出版社: 彩図社
出版年:2017年

 論理的思考 (ロジカルシンキング)とは、物事を筋が通るように考え整理し、矛盾などがないように結論を導き出すことです。 この本ではそんな論理的思考力が鍛えられるような実験が簡単なイラストと共に掲載されており、読めばきっとあなたも考えることの楽しさに目覚めるはず!

 ご存じの方も多いであろうトロッコ問題をはじめとする33の実験は4つのカテゴリー「倫理観を揺さぶる思考実験」「矛盾が絡みつくパラドックス」「数字と現実の不一致を味わう思考実験」「不条理な世の中を生き抜くための思考実験」に分けられています。どの実験でも自分が今までに得た知識や集中力が試されるので、脳を鍛えながらも改めて自分を見つめるきっかけにもなるかもしれません。

 私はこの本を父から譲り受けました。親子喧嘩中の父の意見はいつでも筋が通っていて、私が反論しても全て論破されるのがとても悔しかったです。そんな時何も言わずに父からこの本を差し出され読み進めていくと、自分がいかに結論以外見ていない隙だらけの思考をしていたかに気付かされました。自信家だった私には結構大きなショックです。 その後何度もこの本を読み、今ではようやく父と同じ土俵で戦うことができるようになりました。他にも、論理的思考はゼミでの研究やレポートを書くときに必ず役立つし、説得力が加わることで意見や文章の質がぐっと上がると思います。良い子の皆さんはこの本で鍛えられる論理的思考力を親への口答えに使わず、これから先のビジネスシーンなどでぜひ役立ててください。