4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

上林朋広(文学部)『剝き出しの帝国 : レイシズムと植民地主義はいかに世界を支配し続けているのか』

■『剝き出しの帝国
明石書店 , 2025.9
■ 請求記号 316.8//2096
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 上林朋広 (文学部) [ほか]訳

<自著紹介>
本書『剥き出しの帝国』は大胆な見取り図を提示しています。世界各地に版図を広げた西洋帝国主義は、人種主義、先住民の虐殺、植民地支配に基づいている。そして、帝国主義によって築かれた不平等な構造は、第二次大戦後の脱植民地化の時代を経ても、絶えず「アップデート」されて現在まで継続している。この二つです。啓蒙主義の時代からトランプ再選の現在まで、長い射程を持つ本書を読み、刺激を受けてもらえればと思います。

図師宣忠(文学部)『史料と旅する中世ヨーロッパ』

■『史料と旅する中世ヨーロッパ
ミネルヴァ書房 , 2025.4
■ 請求記号 230.4//2143
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 図師宣忠 (文学部), 中村敦子, 西岡健司編著

<自著紹介>
過去の世界を解き明かすには、現代に残された「史料」(=証拠・手がかり)が必要となります。本書には、中世ヨーロッパを生きた人々(国王、皇帝、教皇から都市民、農民に至るまで)の痕跡をさまざまな史料のなかに探り、過去の現実に迫るためのアプローチが紹介されています。執筆者が「とっておき」の素材をもとに、それぞれの史料を紐解き、そのおもしろさを示していますので、みなさんもぜひ中世への「旅」に出かけてみませんか? 本書には、与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、歴史的な事象を多角的に捉え、自分の頭で考えてみるためのヒントが詰まっています。

北居明(経営学部)『お仕事マンガの経営学』

■『お仕事マンガの経営学
有斐閣, 2025.6
■ ISBN  9784641166318

■ 請求記号 335.1//2433
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者  鈴木竜太, 北居明 (経営学部), 松本雄一, 上野山達哉 /編著

<自著紹介>
この本は、仕事世界を舞台にした「お仕事マンガ」をデータとして、経営学の観点から分析を試みた研究書です。マンガをはじめとする大衆文化は広く世間に浸透しており、そこには日本人の働き方が反映されています。また、マンガのような自由な表現形態から、経営学を問い直すことも可能です。この本を通じて、経営学とマンガの新たな関係を築くことを試みています。

足立泰美(経済学部)『地方公営企業の経済学』

■『地方公営企業の経済学
大阪公立大学出版会 , 2025.3
■ ISBN  9784909933881

■ 請求記号 335.71//2001
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者  足立泰美(経済学部)著

<自著紹介>
2024年、八潮市で道路が“消えた”日──それは老朽インフラと制度の死角が露呈した象徴的な瞬間でした。本書は、財政難・人材不足・ガバナンスの課題に経済学の視点で迫り、地方公営企業の再設計を通じて、インフラの未来にどう向き合うべきかを問います。

北川恵(文学部)『アタッチメントを学ぼう : エピソードでつなぐ関係性の理解と支援』

■『アタッチメントを学ぼう : エピソードでつなぐ関係性の理解と支援
日本評論社 , 2025.4
■ 請求記号 143//2143
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 北川恵(文学部)著

<自著紹介>
自分だけでは対処できない危機や怖れに際して、信頼できる他者との関係を通して安全と安心を得ようとする「アタッチメント」は基本的欲求です。「助けて」とまっすぐに言いにくいときでも、気にかけて寄り添ってくれる人がいると支えられます。生涯にわたるアタッチメントの研究知見をわかりやすく伝えるとともに、その視点を支援の現場や日常生活に応用するために、多くのエピソードを添えて解説しています。

戸邉優美(文学部)『特別展 : はたらく装いのフォークロア』

■『特別展 : はたらく装いのフォークロア
埼玉県立歴史と民俗の博物館 , 2025.3
■ 請求記号 383.1//2133
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 埼玉県立歴史と民俗の博物館編集(戸邉優美(文学部))

<自著紹介>
はたらくことは、生きること。四方を海に囲まれ、豊かな山林や肥沃な大地に抱かれた日本では、人々は様々な環境で農耕、狩猟、漁撈などに励んできました。その際に身に着けた衣服や用具からは、はたらくための実用的な工夫や美意識を見ることができます。
この本は、令和7年に埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催した特別展「はたらく装いのフォークロア」の展示図録で、「田畑×仕事着」「山×仕事着」「海×仕事着」「仕事×晴れ着」の4つの切り口から、国指定重要有形民俗文化財を中心とした実際の資料をとおして、各地に伝えられてきたはたらく装いについて紹介しています。仕事着のことはもちろん、たくさんの民俗資料を博物館が収集保管することの意義についても考えてもらえると嬉しいです。