4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

富樫公一(文学部)『分断の中の治療者 : 当事者性と倫理的転回』

■『分断の中の治療者 : 当事者性と倫理的転回
岩崎学術出版社 , 2025.10
■ ISBN  9784753312641

■ 請求記号 146.1//2456
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 富樫公一(文学部)著

<自著紹介>
本書は、『当事者としての治療者』(2021)、『社会の中の治療者』(2023)に続く、精神分析の倫理的転回シリーズ三作目です。倫理的転回は、精神分析や臨床心理の臨床家が、専門家である前に人として患者やクライエントにどう応じるのかを問います。臨床家が出会う彼らは、世界の苦悩を背負って現れます。本書では、臨床家はなぜ彼らから目を離せないのか、なぜ彼らの訴えに耳を傾けようとするのか、臨床家を臨床家たらしめる原点を探究します。

山本雅博(理工学部)『CV波を正しく解釈する電気化学測定入門』

■『CV波を正しく解釈する電気化学測定入門
裳華房 , 2025.10
■ ISBN  9784785335335

■ 請求記号 431.7//2039
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 山本雅博(理工学部)[ほか]著

<自著紹介>
電気化学測定で得られる結果の解釈は実はそれほど容易なものではありません。本書では,CV(サイクリックボルタンメトリー:電位を一定の速度で変えて電流を測定する実験)の解釈法について詳しく解説し,それらをシミュレートするためのソースコードを示しました。多くのテキストに共通する「電気化学関係者の常識」の誤りを指摘し,正しい記述に改めたことも本書の特徴の一つです。

田野大輔(文学部)『ホロコーストを知るための101の質問』

■『ホロコーストを知るための101の質問
白水社 , 2025.9
■ ISBN  9784560091937

■ 請求記号 209.74//2051
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 田野大輔(文学部)訳

<自著紹介>
本書はナチ・ドイツによるユダヤ人の大量殺戮=ホロコーストを101の質問に回答する形式で解説した入門書です。最新の研究成果を踏まえ、反ユダヤ主義の前史とイデオロギーから、ユダヤ人の迫害・排除の諸段階、絶滅政策と大量殺戮の実態、加害者と組織の役割、抵抗運動と支援、他の集団犯罪、戦後の裁判と記憶の問題までを網羅しています。簡潔ながら要所を押さえた内容で、ホロコーストの全体像を的確に学ぶことができるようになっています。

上林朋広(文学部)『剝き出しの帝国 : レイシズムと植民地主義はいかに世界を支配し続けているのか』

■『剝き出しの帝国
明石書店 , 2025.9
■ 請求記号 316.8//2096
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 上林朋広 (文学部) [ほか]訳

<自著紹介>
本書『剥き出しの帝国』は大胆な見取り図を提示しています。世界各地に版図を広げた西洋帝国主義は、人種主義、先住民の虐殺、植民地支配に基づいている。そして、帝国主義によって築かれた不平等な構造は、第二次大戦後の脱植民地化の時代を経ても、絶えず「アップデート」されて現在まで継続している。この二つです。啓蒙主義の時代からトランプ再選の現在まで、長い射程を持つ本書を読み、刺激を受けてもらえればと思います。

図師宣忠(文学部)『史料と旅する中世ヨーロッパ』

■『史料と旅する中世ヨーロッパ
ミネルヴァ書房 , 2025.4
■ 請求記号 230.4//2143
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 図師宣忠 (文学部), 中村敦子, 西岡健司編著

<自著紹介>
過去の世界を解き明かすには、現代に残された「史料」(=証拠・手がかり)が必要となります。本書には、中世ヨーロッパを生きた人々(国王、皇帝、教皇から都市民、農民に至るまで)の痕跡をさまざまな史料のなかに探り、過去の現実に迫るためのアプローチが紹介されています。執筆者が「とっておき」の素材をもとに、それぞれの史料を紐解き、そのおもしろさを示していますので、みなさんもぜひ中世への「旅」に出かけてみませんか? 本書には、与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、歴史的な事象を多角的に捉え、自分の頭で考えてみるためのヒントが詰まっています。

北居明(経営学部)『お仕事マンガの経営学』

■『お仕事マンガの経営学
有斐閣, 2025.6
■ ISBN  9784641166318

■ 請求記号 335.1//2433
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者  鈴木竜太, 北居明 (経営学部), 松本雄一, 上野山達哉 /編著

<自著紹介>
この本は、仕事世界を舞台にした「お仕事マンガ」をデータとして、経営学の観点から分析を試みた研究書です。マンガをはじめとする大衆文化は広く世間に浸透しており、そこには日本人の働き方が反映されています。また、マンガのような自由な表現形態から、経営学を問い直すことも可能です。この本を通じて、経営学とマンガの新たな関係を築くことを試みています。