【語学学習室】ガイダンス&新着のお知らせ


★『語学学習室ガイダンス』を開催中です!!
日時:10/15(月)~19(金)12時~13時
場所:図書館1階 語学学習室
時間内、いつでも参加できます♪

★たくさんの新着本が入荷しました!
人気のシリーズ【Who was …?】【What was …?】等も入荷しています♪

なお、語学学習室ガイダンスは今週金曜(10/19)までです。
皆さんのご参加をお待ちしています!!


9/7(金)古い洋雑誌の補強作業を行いました。

 9/7(金)、KONAN ライブラリ サーティフィケイトにエントリーしている学生さん3名が、5号館地下1階の雑誌館にある古い洋雑誌の補強作業のボランティアに参加してくれました。
 当日、学生さんに「まず古い洋雑誌がなぜ歪むのか、それは当時使われていた酸性紙の劣化が早く、長い年月でしなやかさがなくなり、重みで雑誌が歪むと紙がやぶれてしまうからです。これ以上の劣化を防ぐ為、長期の保存も可能な厚い中性紙の紙で帯状に雑誌を巻くことで、資料の寿命を伸ばします。」と簡単に作業内容を説明した後、雑誌館に移動しました。
 雑誌館は、通常学生は入館できません。鍵付きの雑誌館に初めて入るので、館内にどんな資料あるかということと、その資料が収納されている電動書架の使い方を説明し、実際に電動書架を動かしてもらいました。 そしていよいよ作業のはじまりです。対象となる雑誌を1冊ずつ持ってきて、皆で一緒にやってみました。

中性紙を巻く事により形くずれを防ぎます

(写真ではちょっとわかりませんが高さ30cm位の大きな雑誌です)

 

 始めは、慣れない作業で1冊当たりに時間がかってしまいましたが数をこなすうちに、皆それぞれ綺麗に早くできるようになりました。そして、約90冊の資料の補強作業が終わりました。

 

【ボランティアに参加した学生さんの感想】

○昔の資料には、今と英語の綴りが少し違っていました。又当時の広告からその時の流行や世相等を知ることが出来て良かったです。

○普段は入れない場所に入り、貴重な資料にふれて良い経験になりました。

○作業には、集中力が必要だと思いました。今回のような補強や修復をすることによって、昔の資料は残っているのだと感じました。

 参加してくださった皆さま、暑い中元気に!笑顔で!懸命に!作業をして頂き、本当にありがとうございました。お陰で、沢山の資料が生きた資料として、これからも研究に活かされていくと思います。

 ブログをご覧の皆さま! 図書館では、今後も様々なボランティアを募集予定です。ご参加お待ちしています。


2018年度 第2回ブックハンティングツアー(BHT)を行いました!

201881日(水)、ジュンク堂書店 三宮駅前店・三宮店において、学生さんと図書館職員によりブックハンティングツアー(BHT)を行いました。当日は、図書館に置きたい本を書棚から選んで、 ハンディーターミナルを使って裏表紙に記載されたISBN(バーコード)をスキャンしていきました。

今回も多数の学生さんにご参加いただきました!次回第3回ブックハンティングツアーは10月12日(金)に実施を予定しています。 今回参加できなかった方は是非次回参加してみてください。

参加された学生さんの感想です

**知能情報学部 藤澤 舞さん**

今回、はじめてブックハンティングツアーに参加しました。機械でISBNを読み取るだけで自分の好きな本を選べるということで、私は90冊ほど選びました。文芸書だけでなく、専門書をゆっくりみることができ、貴重な体験をしました。IT関連の書籍はわかりやすく、身近に感じるものが多かったです。とても足が疲れましたが、午前と午後の部両方に参加してよかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**文学部 日本語日本文学科 高橋 梨華子さん**

今回、はじめてこの企画に参加しました。興味の持った本を好きなだけ選書できるということでしたが、かえって最初は何を選ぼうか迷いました。本棚をじっくり見て選ぶ2時間、とても楽しかったです。普段は書店に行っても見ないような他学部の専門の本棚を見たり、自分の興味と大学に相応しいかどうかを考えたりして、よくいく書店にも関わらず新しい発見がたくさんありました。

今回は、2階フロアが整理中とのことで希望の図書が少なかったのが残念でしたが、参加してよかったとおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 


柚木 麻子 『終点のあの子』

  文学部 1年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:終点のあの子

著者:柚木 麻子
出版社:文春文庫

出版年:2012年

本との出会いは常に偶然によるものがまるで必然のように惹きつけられているように思う。私が何気なく手に取ったこの小説も、足りないものを埋めるように、私の心に居座った。

フォーゲットミーノットブルーという色を知っているだろうか。この小説ではひとつの女子高等学校のひとクラスを舞台に、4人の主人公によるそれぞれの視点の4つの物語で、思春期特有の不安定な感情や、教室内の目に見えない階級制度など、息苦しくも現実味に溢れた青春が描かれている。

私がこの小説を読み思ったことは、登場人物の身近さと心理描写の真実さである。この小説に登場する人物は、学生時代の中にいる人や学生時代を過ごした人の、周りや記憶、自分の中に必ず存在するのである。それらは、この小説が、些細な悪意でさえも、平凡な日常でさえも突き刺さり共感できる理由だと考える。そして自分の記憶が重なり思い起こされるのである。

教室という空間は非常に異質だと考える。無作為に選ばれた複数の同年代の人間が、閉鎖的空間で毎日顔を合わさなければならないのである。心が不安定な幼い人間が浅い見識で階級を付け合う。その中には希代子のように普通の人間が戸惑いにより些細な悪意を行動に起こしてしまったり、奈津子のように成長を目指し背伸びをするが上手に好転しなかったり、華やかな美人の恭子と冴えない保田の交流の結末や、周りを下に見て自分を特別視してしまう朱里など、まるで自分の周りにいた誰かと、自分自身のような人物が経験したかのような現実味のある話が展開される。

そして、現実では人はなかなか大きく改心することはない。この物語でもそんな劇的なことは起きない。希代子との関係が悪化し、朱里はさらに自分を特別視し、本当に大切な友人でさえ無くしてしまいそうになる。そんな彼女が最後に気づく取り返しのつく失敗こそがこの物語の現実味のある大きく劇的な瞬間であると思う。彼女の終点が幸せなものであることを祈って。


川上 弘美 『神様』

  文学部 1年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:神様
著者:川上 弘美
出版社:中公文庫
出版年:2001年

小説の物語は常に現実が描かれている必要は無いと私は考える。私は現実の中に当たり前のように非現実的なものが混ざり合っている物語が好きだ。共に居合わせないものが共存する短編集、それがこの小説だ。

くまにさそわれて散歩に出る。この一文から始まる「神様」から、四季折々に現れる不思議な〈生き物〉たちとのふれあいと別れが9つの物語で描かれる。この小説は一冊を通して、全ての物語に共通することとして、[不思議な生き物・出来事との遭遇、それを当たり前に受け入れるわたし]がある。そして、それに伴う[切なさ・喪失感]がテーマとなっている。

著者のデビュー作でもある「神様」は、最近3つ隣に引っ越してきた【くま】と河原に散歩に行く様子が描かれる。【くま】にまるで当たり前のように人として接する【わたし】と、【くま】の熊としての一面がとても対象的に印象深く感じられる。梨の畑に現れる不思議な生き物との夏の思い出が描かれる「夏休み」は、まるで夏の終わりのような小さな喪失感が胸に広がる物語となっている。5年前に死んだ叔父がふと現れてはとりとめのない会話を続ける「花野」では、【思ってもいないことを言えば消えてしまう】という設定が最後の叔父のひとことに切なさを含ませていると考えられる。壺から現れた【コスミスミコ】とのクリスマスが描かれた「クリスマス」では痴情の縺れで壺に閉じ込められたコスミスミコと過ごす倦怠感をまとった一夜が描かれている。雪の降る日に迷い込んだ世界で不思議な男と恋をした【カナエさん】が語る「春立つ」では、春と冬で変わる季節感の描写にちなんだ不透明な恋愛が幸せと答えの一つを描き出している。そして最後の話となる「草上の昼食」では、「神様」に続き私とくまの日常の終わりが描かれる。人として馴染めきれなかったというくまが私に永遠の別れを切り出して去ってしまう中、わたしはまた次の約束を手紙で求めてしまう。心情の描写が現れる言葉と行動が切なく、小説中で一番の喪失感を感じる物語となっている。

様々な解釈のできる独特な世界感に溺れてみてはどうだろうか。


関静雄著『ミュンヘン会談への道 : ヒトラー対チェンバレン外交対決30日の記録』


書名: ミュンヘン会談への道 : ヒトラー対チェンバレン外交対決30日の記録
著者: 関静雄
出版者: ミネルヴァ書房   出版年: 2017.11
場所: 1F開架一般   請求記号: 319.33//2021

本書は、ヨーロッパで戦争勃発の瀬戸際にあった1938年9月、「ミュンヘン会談」に至るまでの30日の間、ヒトラーに対する英国首相チェンバレンほか各国の首脳、側近、閣僚、外交官が、戦争を回避するため、何を考え、どのように行動したのか、資料に基づいて克明に記したものです。

各国の外交戦略や内政事情、さらには個人の信念や思惑まで詳細に記述されていますので、当時の欧州外交の様子を細部までうかがい知ることができます。

一般に、ミュンヘン会談を象徴とする宥和政策が第二次世界大戦を招いたと批判されています。(例えば、『第二次世界大戦』チャーチル〔河出書房新社, 1975〕)

しかし、本書を読むと、結果だけを捉えた批判は無価値であることがよくわかります。

また、英仏ほか大国に翻弄される小国チェコスロバキアの苦悩や悲哀を見過ごすことはできません。

本書を読み終えたとき、歴史は人の営みであることを改めて思わずにはいられません。

記述は平易です。臨場感と切迫感はまるで歴史小説を読んでいるかのようです。

歴史を学ぶ学生の方はもちろん、歴史好きの学生の方にもお勧めします。