馬場 啓一 著 『男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル』

法学部 3年生 松浦 亮介さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル
著者 : 馬場 啓一
出版社:こう書房
出版年:2008年

僕がこの本を手に取ったのは、イギリスの短期留学の後、英国紳士というものにあこがれ、この本の“ジェントルマン”という言葉にひかれたからでした。

まずこの本を読んで印象に残ったのは、著者が「型」というものを重んじていることでした。現代の社会では、失敗しましたがゆとり教育など、どちらかというと「個性」といったものが重んじられ、「型」は後ろ向きに捉えられてきました。しかし、「型に当てはまらない」ということが「個性的」であることなのでしょうか。「型」がない、ということは即ち手本がないともいえるのです。

手本がないということは、どう行動すればいいのか、どう考えればいいのかわからない、つまりアイデンティティの喪失につながるものなのです。しかし、確かに同じ「型」が100年、200年、

1000年、2000年とその時代に通用し続けるということはありません。しかし、日本には守破離という言葉があります。これは、人から物を教わるときに3つの段階があり、守は言われたことを守る段階、破は今まで教わった人を超える段階、離は今まで教わった人を離れ、新しく独立して、今度は人に教える段階の3つに分かれるという考えです。少しずつ市はなるかもしれませんが時代に合わせて適合・進化することができます。

この本では、“格好いいジェントルマン”になるための「型」について説明しています。

まず、最初に説明していたのが、「背広」についてでした。本書では背広を大人になった証として説明しています。また、背広の色についても、紺がいいと断言しており、そこにはそれなりの理由が述べられていましたが、個人的には黒がいいなと思いました。

次に、酒場での流儀について言及しており、酒場ではタバコは吸わず、そして何より酔っぱらってはいけないと書かれています。そもそも酔うために酒を飲んでいる人も少なくないと思われるのですが、確かに、酔っぱらうと人に迷惑をかけるかもしれないし、何より飲んでいる酒の味がわからなくなるということもあり得ます。しかし、酒を飲んだうえで酔っぱらうなというのはかなりの難題だと個人的に思いました。

さらに、挨拶や手紙の書き方についても言及しており、企業や団体の中でもあいさつによって評価されることは少なくないが、「型」という考えが薄れ、挨拶という考えが弱くなっているとも書かれていました。

この本の中に書かれていることは、現代の若者、特に大学生から見れば古臭いものに映るかもしれません。しかし、個人的には、この本に書かれていることは一つの「見本」として、また、自分の中の「見本」を見つけるためのきっかけとして役に立つのではないかと思います。


多読チャレンジ 50冊達成者がでました!

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
畑田亜美さん
文学部歴史文化学科 1年次生


 2020年1月6日に多読チャレンジ50冊を達成されました。
 過去に多読はやったことがなく、初めての多読チャレンジでしたが、小学生の頃に好きだった『Rainbow magic』シリーズを中心に読み進め、見事に50冊を達成されました。
 本を選ぶ際は、知っている本や懐かしい本、または表紙に興味が沸いた本やレビューを参考にしたそうです。
 多読チャレンジだけでなく、ライブラリサーティフィケイトにも挑戦し、図書館や司書にも興味がありますとお話しされました。
 以下は、ご本人のアンケートによるものです。

○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

ーー小学生の頃に好きだったシリーズがあり、それだけで殆ど終わってしまった。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

ーー受験期より落ちていた読む速度が少し戻った気がする。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

ーー探してみると知っているものが意外と多くあるので、そういうものや物語の方が楽しく読めると思います。


文学部 子安 増生先生へのインタビュー

知能情報学部 3年生 藤澤 舞さんが、文学部 子安 増生先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本は月に何冊ほど読みますか。

A.甲南大学に特任教授として赴任してからの4年間で毎年平均90冊読んでいます。おもに通勤時間を使って読書をしています。

Q.どの分野の本を読みますか。

A.歴史関係の本をよく読みます。日本史と西洋史の両方が好きで、授業で担当している科目に役立っています。心理学史Ⅰ(西洋における心理学の発展についての授業)を毎年担当しています。

Q.人生を変えた本はありますか。

A.あります。精神科医の作家、北杜夫さんの芥川賞受賞(1960)作品『夜と霧の隅で』です。ナチスの精神病者迫害に抵抗する精神科医の苦闘を描いた小説です。これは高校生のときに大学で心理学を学ぼうと思ったきっかけの1つです。

Q.今の大学生におすすめしたい本は何ですか。

A.文学部人間科学科の新入生に『マシュマロ・テスト』という本を薦めています。アメリカの心理学者W.ミシェルらが幼児期の自制心の大切さを心理学実験と追跡調査で調べたものです。これはハヤカワNF文庫に入っています。

感想:非常に短い時間でのインタビューでしたが親切に対応していただき、うれしかったです。また、心理学以外での広域での認知科学についての知識も深く、驚きました。今回のインタビューで自分の専門分野以外の分野でも興味があることについて知ることは重要だと実感しました。


<子安 増生先生おすすめの本>

北杜夫著『夜と霧の隅で』新潮文庫 , 1963年

北杜夫著『夜と霧の隅で』新潮社 , 1977年【所蔵あり】

芥川賞全集 第6巻 北杜夫著『夜と霧の隅で』文藝春秋 , 1982年【所蔵あり】

ウォルター・ミシェル著  『マシュマロ・テスト』ハヤカワNF文庫,2015年

(インタビュアー:知能情報学部 3年 藤澤 舞


[藤棚ONLINE] フロンティアサイエンス学部・三好大輔 先生推薦『La La Land』(たまにはミュージカルも)

図書館報『藤棚ONLINE』
三好大輔 先生(フロンティアサイエンス学部) 推薦

La La Land
デイミアン・チャゼル監督・脚本
ライアン・ゴズリング, エマ・ストーン[出演]

 このブログコーナーは教員がおすすめの書籍を紹介するのですが、年末に見た映画を紹介します。もちろん図書館で視聴できますよ。
 2016年に公開された米国のミュージカル映画です。ジャズピアニストの男性と女優のドラマです。二人は夢と現実との乖離に悩み、逃げ、妥協します。でも最終的にお互いの夢を叶えます。ハッピーエンドとは言えないのですが。
 恥ずかしながら映画も音楽もよくわかりません。しかし、とても印象に残る点がありました。
 一つ目は人と違うことを恐れないこと。周りに流されることなく自分を貫いてください。
 二つ目は夢をあきらめないこと。夢を叶えるには何歳でも遅くありません。皆さんは若いです。これから何でもできます。
 三つ目は大切な人に出会うこと。自分よりもその人の幸せを願えるような人です。その人のためなら自分のためよりも頑張れるような人に出会えたら人生無敵です。
 こんなおじさんでも「よし頑張るぞ!」と思えました。皆さんもこの映画とともに素晴らしい2020年をはじめませんか?


ジョシュア・ハマー著 梶山あゆみ訳 『アルカイダから古文書を守った図書館員』

 

知能情報学部 3年生 藤澤 舞さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名: アルカイダから古文書を守った図書館員
著者: ジョシュア・ハマー著   梶山あゆみ訳
出版社:紀伊國屋書店
出版年:2017年

みなさんはアルカイダと聞いて何を思い浮かべますか?私はこの本のタイトルをみてアメリカ同時多発テロ事件のビンラディンを想像しました。

この本ではアフリカのマリ共和国の都市、トンブクトゥが舞台です。主人公はここで暮らす一人の図書館員、アブデル・カデル・ハイダラです。その当時アルカイダは近代化と合理性を憎んでいた、つまり科学と宗教が共存する世界を理想とする古文書は迫害されるだろうということに彼は気づきます。彼がそれらを命がけで守るというノンフィクションです。同時に私は、これは38万冊の古文書の旅の話でもあると思います。トンブクトゥでは古くからイスラム文化が根付き、世界的な学問都市として多くの学者が住んでいた歴史があります。この中で貴重な古文書は作られたのです。そして大部分はハイダラによって図書館に収められています。この道のりがどれほど険しかったのかは読んでのお楽しみです!

また、私はアルカイダについて詳しく学びました。私はそれまでイスラム=危ない思想、暴力的というイメージを持っていました。でも、寛容で開かれたイスラムもあるとこの本で知りました。サハラ砂漠で「砂漠のフェスティバル」を行うなど音楽が盛んな一面をもっています。また、トンブクトゥは活気あふれる観光都市です。イスラム教が暴力的ではなく「イスラムの純化」を目指したアルカイダのテロリストたちの思想が暴力的なのだと知りました。

この本では主人公ハイダラの生い立ちと並行してアルカイダの興隆が描かれています。指導者=ビンラディンではないことや一言では語れないほど複雑な当時の社会情勢を学びました。アルカイダの残虐な行為がエスカレートする中、ハイダラが古文書を避難させるくだりは切迫した空気で手に汗握りながら読みました。

私は、この本はすべての読書好きは必ず読むべき本だと思います。本を読むことで多くの知識を身につけられると実感したからです。みなさんも未知の世界に飛び込んでみませんか?


2020年はねずみ年!

 もう今年も終わりですね。大学生の皆さんは後期試験を控え、あるいはレポートや卒論で大変でしょうが、手洗いうがいを忘れずインフルエンザには注意して過ごしてもらいたいところです。
 さて、来年はねずみ年ということで、十二支が一巡します。
 そこで図書館でも暦や十二支に関する展示を行っています。

 太陰暦や太陽暦、日本の時刻制度など、読みやすくまとめていますので、ぜひ
一度 ご覧ください。
 かわいい十二支たちがわちゃわちゃしつつお待ちしております!