川口茂雄 (文学部)ほか執筆 『デジタル情報社会の未来』

<教員自著紹介>
  《岩波講座 現代》の第9巻です。インターネットが社会をどう変えたのか、これからの未来はどうなるのか……、がテーマの巻です。
第4章を私は担当し、大量の文字や画像データを誰でもいくらでも保存できる時代が、人類史上初めて、ここ数年で急にやってきたことで、《何を残すか残さないか》の価値基準が不明確になってきた、とやや警鐘を鳴らす方向性で書いたのですが、対照的に第5章では、山田奨治氏が〈海賊版〉の創造的な文化的ポテンシャルを肯定的に論じています。読み比べてみてください。また両者の中間のような仕方で、第3章では荻上チキ氏が「ネット社会の闇」である「流言(デマ)」の拡散について、「情報教育」の必要性を指摘しています。――皆さんは大量のデータが飛び交い保存されるいまの時代を、どう考えますか
 
『デジタル情報社会の未来』 川口茂雄 [ほか執筆] 岩波書店 2016年6月
■請求記号 308/9/2020
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 文学部 准教授