文学部 2年生 金澤舞奈さんが、文学部の佐藤泰弘先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
今回は本の読み方と推薦する本を紹介していただきます。
1.どのような方法で本を探しますか
本屋でとにかくすべての分野を見てまわり、本を選んでいます。また、新聞や学術雑誌の新刊紹介、書評も参考にしています。学生時代では、友人に面白い本を紹介してもらったりもしていました。
2.どういった時間帯に本を読みますか
通勤電車やちょっとした空き時間に読んでいます。とはいえ、基本的には気が向いたときに読書をしています。
3.最近は電子書籍が増加してきましたが、先生はそれで読書をしますか
電子書籍では読みません。紙の本で読みます。
4.おすすめの本は何ですか
神林長平の『あなたの魂に安らぎあれ』です。私は滅多に再読しませんが、この本は何度も読み返しました。漫画であれば、田島列島『子供はわかってあげない』です。これは最近、読んで面白かった本です。萩尾望都の作品もおすすめです。
5.学生時代に読んで、影響を受けた本は何ですか
サマセット・モームや光瀬龍『百億の昼と千億の夜』です。サマセット・モームの本は高校英語の教科書に掲載されていました。これらの本はその後の人生観や感性に影響を及ぼしたと思います。専門書であれば、保立道久『中世の愛と従属』に影響を受けました。
6.いま、私たちに月どのくらいの本を読んでほしいと思っていますか
私からはとくに言うことはありません。読みたくなければ読まなくてもいいと思います。無理に読む必要はありません。とはいえ、講義を聞いている先生の著作くらいは読んで見てください。
7.インタビューを終えて
約30分の短い時間ではありましたが、貴重な話を聞くことができました。お恥ずかしながら、私は先生方の著作を読もうと思ったことは非常に少ないです。小説を読もうということばかり考えていました。先生方の著作は大学図書館にあるので、これを機に読んでいこうと思います。お忙しい中、インタビューに答えてくださってありがとうございました。
<佐藤泰弘先生おすすめの本>
神林長平著 『あなたの魂に安らぎあれ』 早川書房,1986年
(インタビュアー:文学部 2年 金澤舞奈)