『11/22/63/』 Stephen King

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 837/KI/6
Title: 11/22/63/
Author: Stephen King

 1963年11月22日は、アメリカ大統領 ジョン・F・ケネディが暗殺された日である。
ケネディの暗殺については、様々な憶測が飛び交っているが、スティーブン・キングのこの小説は、事件の謎を解くものではない。
キングがテーマにしたのは、「もし、歴史を変える力が与えられたら、お前はそれを使うか?」という問いである。
 1960年頃のアメリカは、プレスリーの流れる “アメリカン”な時代であった反面、深刻化した冷戦によって核戦争の危機にさらされていた、不安な時代でもある。
ケネディ大統領が暗殺されたことで疑心暗鬼になったアメリカは、その後泥沼のベトナム戦争へとつき進むことになり、結果、癒えることのない大きな“痛み”を引きずっている。
だから、もし、ケネディが暗殺されなかったら・・・。
 主人公ジェイク・エッピング(Jake Epping)は35歳の平凡な高校教師である。
ある日、友人のアルが、彼の家の物置に1958年につながるタイムホールが開いていると告白する。そのタイムホールをつかって、アルはケネディ暗殺を阻止する計画を立てていた・・・