現在、図書館エントランス展示棚にて「灘五郷」をテーマに展示中です。
灘五郷酒造組合様にもご協力もいただき、HPに掲載されている「灘五郷絵図」を大きく印刷して展示していますので、ぜひ一度図書館にお寄りください。
灘五郷は、神戸市東部から西宮市にかけた5つの地域、西郷、御影郷、魚崎郷(以上神戸市)、西宮郷、今津郷(以上西宮市)からなる日本一の清酒生産地域です。江戸時代に、灘の酒でも最も優秀な清酒は「灘の生一本」と呼ばれるようになりました。現在、『灘の生一本』は、灘酒研究会に加盟する蔵元によって統一ブランド化され、各社の特徴を出したシリーズとして発売されています。

甲南大学図書館が所蔵しているコレクション「金正宗文庫」から一部和古書も展示しています。
「金正宗文庫」 は、魚崎郷の酒蔵・松尾仁兵衛商店(まつおにへいしょうてん)から、甲南大学に寄贈された和書・和古書のコレクションです。文庫名「金正宗」は、松尾仁兵衛商店が製造していた清酒の銘柄です。
松尾家の遠祖は、お酒の神様を祭る京都の松尾大社の社人・松尾重尊とされ、戦乱を避けて魚崎に縁づいたと伝わっています。魚崎の松尾家も神道に篤く、魚崎郷の氏神「魚崎八幡宮神社」は、松尾仁兵衛商店が土地を寄進し、蔵に隣接して建立されました。「金正宗文庫」にも、神道や国学に関するものが多く収蔵されています。貴重な資料ですので、こちらもぜひご覧ください!