文学部 A先生へのインタビュー

文学部  4生 H さんが、文学部 A 先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.  これまで特に力を入れて取り組まれた業務はありますか?

A. 大学図書館員だったときは利用教育と情報リテラシー教育に力を入れていた。図書館員全員で4月から5月にかけて1限から5限まで、新入生3,000人全員に対して行っていた。

Q. 利用教育を行って、手ごたえを感じましたか?

A. レポートや論文をこれから書くという人には役に立てたと思う。それだけではなくて、図書館には専門書だけではなく、小説や視聴覚資料、電子資料などもたくさんあるということを新入生の段階で知ってもらうきっかけにもなった。

Q. 情報化により剽窃がよく問題として取り上げられるようになりましたが、どのようにお考えですか?

A. 意図せずやってしまったことでも、とんでもないことになる。よくWikipediaを使う人がいるが、見るのは構わないが、レポートや論文の根拠としては責任の所在がない。著作権法や研究倫理については授業で積極的に伝えたい。

Q. 図書館はどのように対処できるでしょうか?

A. これからの図書館は、利用教育の際に、情報倫理や研究倫理を含めた1つ上のレベルを目指さなければならない。

Q.甲南生の図書館利用についてどう思いますか?

A.自習をしている人が多いが、図書館を利用するというのは図書館を単に場所として利用するということではなく、「図書館資料を利用・活用する」ということ。

Q. 図書館学の受講者、司書を目指している人に向けて一言お願いします

A. 資格を生かして、図書館で是非働いてほしい。人の役に立つだけでなく、自分も向上できる素晴らしい仕事。もし司書にならなくても、利用者として図書館を活用して欲しい。図書館で資料情報を自由に見られるのはもはや当たり前になっているが、そうではない時代も過去にはあった。情報を自由に入手できることは民主主義社会の基盤であり、その素晴らしさを図書館で実感して欲しい。

感想:授業内だけではなかなか知る機会がない先生の研究内容や、思いを知る場となり、大変貴重な時間になりました。司書を目指す方は、司書の方にインタビューをして、より詳しく学んで欲しいです。そうでない方も、是非所属する学部の先生にこのような機会を設けて頂き、自分の学ぶ分野により深く興味を持つきっかけになればと思います。ご協力頂きました皆さまにこの場をお借りしてお礼申し上げます、有難うございました。

(インタビュアー:文学部 4年 H )