法学部 3年生 Kさんが、法学部 平野 淳一先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
Q. 政治学に興味をもったきっかけ
A. 高校生の頃から日本史・世界史に関心があり、歴史の勉強をするうちに政治史に興味をもつようになりました。大学進学後は、政治史について研究しようと思っていましたが、学んでいく中で現代政治に興味をもつようになりました。
Q. 図書館を利用されるかについて
A. 研究で必要となる本は、研究費で購入するため、研究面で図書館の本を利用する頻度は多くないと思います。しかし、基礎演習等の教材として用いる、経済学や社会学といった専門分野以外の本を図書館で利用することがあります。また、図書館のデータベースから、選挙等に関する新聞記事を調べることがあります。
Q. 学生時代に読まれた本について
A. 高校生の頃、部室で偶然見つけた『ロベスピエールとフランス革命』という本が思い出に残っています。
ロベスピエールは、革命期の恐怖政治の中心人物ですが、この本を読んで、ロベスピエールについての見方が変わりました。政治について急進的な考え方をしていた点はありましたが、民主主義や人権について今とほぼ変わらない価値観を持っていたことが分かりました。また、この一冊からフランス革命について興味をもつようになったと思います。
Q. 学生にお勧めしたい本について
A. お勧めする本は『ルポ トランプ王国』です。4年前の大統領選挙では、トランプ氏が勝利しました。この際、ラストベルトと言われる中西部の工業地域で、著者が直接聞いた有権者の声をまとめたものです。アメリカの現状に関心がある方だけでなく、日本の格差問題に関心のある方に読んでほしいです。
Q. 今の学生へ一言
A. 今の学生に伝えたいことですが、怪しい儲け話に注意してほしいです。近年、ネットワークビジネスと称する怪しい儲け話の被害が広まっています。このような勧誘に引っ掛からない為にも、日頃から様々な角度から物事を見る力を養うことが重要です。読書はそうした力をつける上でとても有益ですので、是非本をたくさん読んでください。
感想:インタビューでは、とても和やかな雰囲気で行われ、楽しい時間を過ごすことができました。
また、学生におすすめする一冊については図書館に所蔵されているため、これを機に読んでみようと思いました。 改めて、インタビューをさせて頂いたことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
<平野 淳一先生おすすめの本>
J.M.トムソン 著 樋口謹一 訳 『ロベスピエールとフランス革命』 岩波新書 , 1955年
(インタビュアー:法学部 3年 K )