10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。
フロンティアサイエンス学部教授 藤井敏司 先生からのおすすめ本です。
書名:僕には鳥の言葉がわかる
著者: 鈴木俊貴
出版社:小学館
出版年:2025年
藤井先生2冊目のおすすめ本です。第24回新潮ドキュメント賞、第13回河合隼雄学芸賞を受賞した今話題の本です。
以下、先生の書評です。
昔から、「言葉を持つのは人間だけだ」と言われてきました。ところがその定説を本書の著者である鈴木先生が覆したのです。
本書には、鈴木先生が卒業研究のテーマとしてシジュウカラという鳥と出会い、その後シジュウカラが鳴き声を使って様々なコミュニケーションを取っている、ということを発見し、動物言語学という新たな学問領域を切り拓いていく過程が書かれています。誰も知らない、誰も辿ったことのない道を進むことは不安で簡単なことではありませんが、自分しか知らない道の事柄を発見していくことは知的興奮にあふれ、不安や苦労を凌駕するものです。
是非、皆さんも本書でその興奮を追体験し、自分なりの未知領域への挑戦の参考書にしてください。
第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!
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